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フル・フェイスリフト手術(たるみ改善)の症例

2022年12月20日(火) | カテゴリ: たるみ(美容外科)
当院では糸リフトなどによるフェイスリフトの他、
いわゆる切開を伴うフェイスリフト手術(手術)も行っています。

糸リフトやマシン治療(HIFUなど)を行ってきたものの、
なかなか効果を実感しにくくなってきたという方にとって究極のたるみ改善治療です。

数あるフェイスリフト手術の中でも最も効果を実感できる
「フル・フェイスリフト手術」は、頰から首にかけて広範囲に皮膚を下方から剥離するため
局所麻酔単独ではさすがに難しく、全身麻酔か静脈麻酔下にて手術を行います。

全身麻酔に不安を感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、
麻酔は私ではなく麻酔科の専門医が行いますので、
その点で安全が充分確保されていると言って良いと思います。

※なお、医療従事者ではないと少し想像がつかないかもしれませんが、
手術を安全に行うためには、麻酔科医師と執刀医が分業で作業に当たるということが実は重要です。

当院では手術の際に静脈麻酔、全身麻酔のいずれも選べますが、
術後の腫れ、内出血などダウンタイムを考えると静脈麻酔のほうが
より軽度で済むため静脈麻酔がお勧めです。

とはいえ(ほぼありませんが)夜中に万一出血した場合に備えるため
念のため出来れば1泊入院が望ましいと考えています。


上は、顔のたるみを改善したいとしてご相談に来られた58歳の女性です。

この患者様の場合は、特に「頰からフェイスライン」にかけての
たるみが気になるとのことでフル・フェイスリフト手術を行うこととなりました。

なお、よくありがちな誤解ですが、フル・フェイスリフト手術を行えば
「フル」といっても「顔全体が若返る」という訳ではございません。

頬からフェイスライン、首と言った顔の下1/3が対象であれば
間違いなく切開によるフル・フェイスリフト手術が最も効果的ですが、
こめかみや額、下瞼、中顔面(ミッドフェイス)が対象の際には別となり、
それぞれに対し違った手技がおのおの必要となってきます。




上はフル・フェイスリフト手術による
術前(左)と術後1ヶ月目(右)の左斜め側方から見た状態です。

フェイスラインがキュッと上がってシャープになり、
マリオネット、ほうれい線ともにかなり薄くなっています。 
この方の実年齢は58歳ですが、40歳くらいでも通用しそうな顔立ちへの変化です。

フェイスリフト手術には様々な方法があり、
定型的に正しいとされる方法は実はいまだありません。

医師の間でも切開線、SMAS(顔面の浅筋膜)処理の方法、
皮膚切除はどこをどのくらい取るかには、かなりの見解の違いが見られます。

昔私が大手美容外科にいた頃はDr.ハムラのSMAS flap法が中心でしたが、
結果が今1つ安定しなかったため最近は手術方法を根本から見直しつつあり、
毎回バージョンアップを重ねています。

そして近年の当院の方式は、Dr.ベイカーのLateral SMASectomy と
MACSリフトを組み合わせるようなイメージの手術に変えてきています。
(厳密には同じではありませんが、近い発想の術式です。)

この方法に変えてからかなり引き上げ効果が安定するようになりました。

この方法ではSMAS を単純に切除して縫合して終わる方法ではなく、
SMASに糸を掛けてこの糸を使ってSMASを強力に上方ないし外側方向に牽引し、
引き上げて固定するということも合わせて行っております。



術前(左)と術後1ヶ月目(右)を正面で比較します。

先ほど一般的な考え方として
「フェイスリフト手術は下顔面のたるみの引き上げに最適」と説明しましたが、
実際の写真では、中顔面も充分引き上がっているような印象に見えるのではないでしょうか。

実は当院が編み出したフェイスリフト手術ではこのような結果を出すことも可能で、
一般的に言われるフェイスリフト手術とは少し異なる特長ということになります。



最後に、右斜め側面から見た術前(左)、術後1ヶ月目(右)の様子です。

フェイスリフト手術では、しばしば左右の引き上がり方に
差が出てしまうのも問題点の一つとして上げられますが、
この上がり方ならそれほど左右差なく仕上がっていると言えるでしょう。

フェイスリフト手術を受けられた患者様からは
「大満足」「緊張したけどやってみて本当に良かった」という感想をいただきました。

頬やフェイスライン、首におけるたるみ改善治療として、
マシンや糸リフトには限界を感じられていらっしゃる方には特にお勧めです。
>当院のフェイスリフト手術詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:フェイスリフト手術(フル・フェイスリフト) 費用:1,100,000円 
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、ケロイド、肥厚性瘢痕、知覚麻痺、顔面神経麻痺、唾液瘻など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士