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2016.02.08

美容外科 脂肪吸引・脂肪除去・痩身

太もも(大腿部)の脂肪吸引

今週は脂肪吸引の症例です。
脂肪吸引手術において当院が最もお勧めしている部位は、以下の3つです。

1 大腿部(太もも)の内側・外側
2 腹部(上腹部+下腹部)
3 ウェスト・腰

上記は、脂肪吸引のビフォア・アフターでしっかりと変化が出やすい代表的な部位です。当院の脂肪吸引詳細ページの症例写真として、上記の3部位を代表例として掲載しているのはそのためです。

また、変化の大きさという意味では上記の3部位が最も分かりやすいのですが、脂肪吸引を受けたことのない患者さんで、初めて行う際に向いている部位という意味では、上腕(二の腕)があります。

通常の脂肪吸引では、局所麻酔を注射する際などに若干の痛みを伴います。また、吸引の最後のほうになると麻酔を打った脂肪が全て除去され、麻酔を打っていない筋肉(もしくは筋膜)が陰圧で引っ張られるため多少痛みが生じてきます。

そのような施術中の痛みが最も少なくて済む部位が、二の腕です。

脂肪吸引を始めて行う場合、まずは施術時間が短くて痛みが少ない二の腕の脂肪吸引を行うことにより、脂肪吸引という施術がどんなものか慣れてもらうという点でも適した部位とも言えます。同様の理由で、腰(ウエスト付近)の脂肪吸引も初めての方にはお勧めの部位です。

痛みの話が出ましたが、当院の脂肪吸引は出来るだけ体にかかる負担を軽減するために局所麻酔のみで行うように心がけています。

しかし、どうしても痛みに弱い方のために静脈麻酔(点滴麻酔)+ 笑気麻酔(ガス麻酔)を併用することも珍しくありません。今では、当たり前のように使っている笑気麻酔ですが、かつて勤めていた大手クリニックでは、この備えが本院以外にはありませんでした。
この笑気ガス麻酔というものが、脂肪吸引において実はかなり重宝します。笑気ガスを用いることで、静脈麻酔に使用する麻酔薬の量を減らすことが出来るためこちらも安心ですし、患者さんも施術中かなり楽になるようです。

さて今週の症例についてです。

足を細くしたいという希望で来院される方には大腿(太もも)の脂肪吸引を勧めることが多いわけですが、一口に大腿といっても、前側と後側では脂肪を取ることは出来ても、写真などで見て分かる程度の劇的な変化とはなりませんが、内側と外側は女性で脂肪が取れない方はまずいないと言っても過言ではありません。確実な変化と結果を期待出来る部位です。
一方、ご相談の多い下腿(ふくらはぎ)はと言うと、ほとんど脂肪が取れないことが多いです。こちらは、太さの原因がほとんどのケースで筋肉であることが多いため、筋量を減らす目的でボトックス注射を使用することが多いです。
もちろん、マックスの効果を得るためにあえて脂肪吸引をした上で、プラスでボトックス注射と脂肪溶解注射BNLS注射などを組み合わせる施術もありだと思います。

下は、足を細くしたいとして当院を受診した24歳の女性です。

大腿の内側・外側に加えて、膝の内側の脂肪吸引を行いました。大腿の内側が脂肪吸引で細くなると、膝の内側に脂肪が残り、その部分が飛び出してコブのように見えるため決して美しいラインには見えません。
それゆえ、大腿の内側の吸引を行う場合には必ずあわせて膝の内側も吸引することをお勧めしています。


実際に吸引した部位を下に示します。
オレンジの楕円で囲まれた部位が、脂肪吸引を行った部位で、大腿内側・外側・内膝と定番の3部位セットです。


この3部位の吸引は正面と後ろ、前後方向から見たときに、太ももが最も細く見えます。
逆に、大腿の前面や後面の脂肪を取ることもありますが、人の足を見るときにあまり側面からよく見ることはないので、積極的には勧めていないということがあります。



上は、術後約2ヶ月目の状態です。

前後から見た足のシルエットはごく自然なものです。
大腿内側の付け根の部分は、皮膚が非常に薄いため脂肪を取り過ぎると凹凸が目立ったり、しわが入ったりすることがあるので要注意です。適度な脂肪層を皮膚の直下に一層残すことで、滑らかなラインに仕上げます。

また、複数の部位から吸引ラインをクロスさせるように吸引する(クリス・クロス)ことで偏りや取り残しのない吸引を心がけます。

取れば取るほど、確かに足は細くはなりますが、多く取ればそれがベストというものではなく、むしろどの時点で切り上げて適度な脂肪を残すかが重要です。

「脂肪吸引は脂肪を取る手術だけれども、逆に『脂肪をいかに残すか』が、むしろ大切で難しい」と、美容外科を本格的に始めた、かけだしの頃に師匠が教えてくれた言葉を今も思い出します。
当院の脂肪吸引詳細はこちらです。

本ブログの症例に関する情報

治療名:脂肪吸引(大腿内側・外側・内膝) 費用:462,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染症、傷跡、血腫、漿液腫、塞栓症など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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