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2019.10.07

鼻整形

重たい鼻を軽く見せる手術(複合手技)

大きくて重たい印象の鼻が気になるため、
軽いイメージに変えたいというリクエストをしばしば頂きます。

「重い」「大きい」と言っても原因は様々ですが、
以下に挙げるようなものが原因となっていることがケースとしては多いです。

1. 鼻先が太い
2. 鼻スジが太い
3. 鼻スジにハンプと呼ばれる前方への突出がある
4. 鼻先が下を向いている
5. 小鼻が横方向に広がっている

他にもマイナーな原因はありますが、
主な原因は上の5つでほぼカバー出来ているかと思います。

これらの改善としては、以下のような手術を行うことが多いです。

1. 鼻先が太い →鼻尖修正術
2. 鼻スジが太い →鼻骨骨切り術
3. 鼻スジにハンプと呼ばれる前方への突出がある →ハンプ削り、外側鼻軟骨切除など
4. 鼻先が下を向いている →鼻尖挙上術、鼻柱挙上術
5. 小鼻が横方向に広がっている →鼻翼縮小術


小顔整形にも同様に言えることですが、
鼻全体に対してコピー機で縮小をかけるように全体的にそのまま縮める事は出来ませんので、
あくまで気になる部分に対して少しずつアプローチすることで全体的な印象に変化を与えます。

なお鼻スジについては、鼻骨骨切りがベストと上で述べましたが、
最近はそこまでの手術を希望される方がそれほど多くはないため、
鼻骨の外側への出っ張りを骨ヤスリで削り取るだけでも
鼻スジの横方向(外側方向)への広がりを軽減することは可能と考え、
ハンプを削る際に一緒に同部を削りとってしまうこともあります。

さて、今回の症例は鼻が大きすぎるので小さくしたいとして当院に来られた20歳の女性です。

 



典型的なヘビーノーズ(重い鼻)で、
鼻先が正面から見てかなり太くていわゆる「ダンゴ鼻状態」であるだけでなく、
横から見た図でオレンジ色の矢印が示すようにハンプが前方に出て鼻先が下を向いています。

加えて鼻先の少し上(いわゆるsupuratip)の前方への突出が見られます。
全体的にモッサリとした印象で、女性の鼻としては存在感が大き過ぎると感じられます。

今回は、鼻の穴の中と鼻柱部の皮膚切開を行いオープンアプローチとして、
鼻骨、外側鼻軟骨、鼻翼軟骨に操作を加えます。

鼻骨の前方への突出(ハンプ)を骨ヤスリで削り、
またハンプを構成するもう一つの成分である外側鼻軟骨、鼻中隔軟骨も
メスとハサミで切除して前方への突出をなくしストレートにします。

さらに鼻翼軟骨を切除することで鼻先の上の部分の前方への突出をなくします。

そして鼻翼軟骨の上に乗っている、いわゆる線維脂肪組織(fibrofatty tissue)をしっかり切除して
鼻翼軟骨の中央方向への絞りを縫合により軽く入れます。

そして術後約1ヶ月半が経過した時の写真が下の図です。

比較のため術前写真とともに示します。
(左から術前、術後の順)








側面から見て鼻スジの前方への突出が改善され、ほぼストレートなシルエットが形成されています。

正面では鼻先の太さが大幅に軽減されていることが分かるかと思います。

鼻スジの横幅に関しては、この方の場合元から横方向の広がりはありませんでしたので
鼻骨骨切り術は行っていません。

さらに鼻先についても下方への垂れ下がり感が術前にあったため、
鼻柱部の鼻粘膜と軟骨を若干切除し、鼻翼軟骨を操作して鼻先を上方に向け(tip rotation)つつ
軟骨切除で生じた軟骨の束を鼻先に少し乗せて、隠し味程度にわずかに鼻先を前方に尖らせています。

このようにいくつかの手技を組み合わせることで重い鼻を軽く見せることは可能ですが、
鼻が大きい原因が多岐にわたる場合には、単独の手技では限界があるという点を
憶えておいてもらえればと思います。
当院の鼻に関連する治療一覧はこちらです。

本ブログの症例に関する情報

治療名:鼻ハンプ削り、鼻尖修正、鼻尖挙上術  費用:550,000円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻りなど
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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