「小鼻が横に大きい」「小鼻が横に広がっている(張り出している)」「笑うと小鼻が横につぶれて見える」といった、小鼻の大きさに関するご相談も当院では多くいただいいています。小鼻が大きい鼻はあぐら鼻、獅子鼻などと言い、鼻先(小鼻)が横方向に大きく張り出したような状態になっていることが多いです。小鼻とは鼻の穴の外側の皮膚の厚みのことを言い、医学的には「鼻翼」という呼び名で呼ばれている部位です。小鼻(鼻翼)の皮膚に厚みがあると、鼻先が大きく見えたり横に広がって見えることがしばしばあります。このような横に大きい鼻・横に広がった鼻を治す方法について、今回は解説してみたいと思います。
小鼻(鼻翼)とは
どこ?
小鼻とは、鼻の穴の外側の皮膚の厚みのことを言い、医学用語では鼻翼(びよく)と呼びます。鼻の穴の外側の皮膚の厚みは人によって個人差があり、この部分に厚みがあると、小鼻が外に張り出して小鼻が大きく見えたり、鼻先が横に張り出して見えたり、鼻先がつぶれたような状態に見えることが多いです。大きい小鼻、横に広がった小鼻は、鼻先にボリュームが出るため鼻全体が重たくもっさりとした印象になるため、忘れ鼻のような控えめで目立たない鼻を目指したいというご相談が増えています。
小鼻(鼻翼)が大きい原因
小鼻(鼻翼)が大きく見える原因は、鼻翼(小鼻)部分の皮下組織が通常よりも多いことによって、鼻の横の膨らみが外側に張り出してしまうことで生じます。小鼻の大きさは遺伝によるものが多く、成長過程で急に厚みが出るといったことはほぼありません。日常生活において鼻の穴に指を入れる癖などがある場合は、多少後天的に小鼻が広がる可能性もありますが、基本は生まれつきであることがほとんどです。なお、小鼻が横に広がっている原因については、「小鼻(鼻翼)の厚み」の他に「鼻の穴が大きい」ことが関係していることもあります。これはこれでまた別の症状となるため、当院では鼻の穴を小さくする手術や目立たなくする手術によって改善しています。(鼻の穴の大きさについてはまた機会を見つけて改めて詳しく解説したいと思います)
あぐら鼻・獅子鼻・
団子鼻・にんにく鼻の違い
鼻先の大きさや形を表現する俗語には色々なものがありますが、比較的メジャーでよく使われるものにあぐら鼻・獅子鼻・団子鼻・にんにく鼻などがあります。小鼻が大きい鼻はあぐら鼻・獅子鼻と言い、団子鼻やにんにく鼻とは、小鼻が大きい鼻の状態とは少し異なる鼻先のことを指すことが多いです。ここでは小鼻の俗称の違いについて簡単にまとめてみます。
あぐら鼻・獅子鼻と団子鼻
の違い
小鼻が大きい鼻はあぐら鼻・獅子鼻と呼ばれますが、これと間違いやすいものに団子鼻があります。いずれも学術用語ではないのであくまで一般論とはなりますが、団子鼻は「鼻先の中央部(鼻尖)」が大きいことで鼻先が目立つ状態を言い、あぐら鼻・獅子鼻は「小鼻(鼻翼)の外側にある膨らみ」にボリュームがあることで鼻先が目立つ状態を言うことが多いです。実はこの違いは大事なポイントで、「鼻先のどこ部分にボリュームがあるか」によって鼻先を小さく見せる方法は異なってくるため、もし鼻先が大きいことを気にしておられる際には、まず、どの部分にボリュームがあるのかを確認するとよいでしょう。団子鼻の治し方についてはこちらのコラムで解説していますのでよろしければ併せてご覧ください。
団子鼻は自力で治すことはできる?
ひどい団子鼻の治し方あぐら鼻・獅子鼻とにんにく鼻
の違い
同じように鼻先にボリュームがある状態をいうにんにく鼻は、こちらも医学用語ではないためあくまで一般論とはなりますが、鼻先の中央部(鼻尖)も小鼻(鼻翼)も両方とも大きい鼻先の状態を指すことが多いです。鼻先がまるでにんにくの房のように、左右+真ん中の3か所においてボリュームが出ているイメージを想像するとよいでしょう。あぐら鼻・獅子鼻のように左右の鼻先(小鼻)が膨らんでいる状態と少し違い、小鼻とあわせて鼻先中央部にもボリュームがあることで、鼻先が3分割されたように膨らんだ状態になります。
小鼻を自力で小さく
する方法
小鼻の皮膚の厚みを自力で小さくする方法についてはなかなか難しいところではありますが、この部分の老廃物を流して浮腫みを取ることで多少変化が出る可能性もありますので、マッサージや筋トレ、さらにメイクなどによって多少小鼻を小さく見せることは出来るかもしれません。
マッサージ
マッサージによって小鼻にたまった老廃物を流し、むくみを改善することで多少小さく見せることができるかもしれません。小鼻を軽くつまんで上方向に引っ張ったり、小鼻の凹んだ部分に指の腹を当てて優しくくるくる回すなどのマッサージが良いでしょう。
筋トレ
小鼻の筋トレというのも不思議な感じですが、小鼻を大きくしたり小さくする動きを繰り返して小鼻付近の筋肉(上唇鼻翼挙筋など)を鍛えることで、小鼻が小さくなる可能性もあるかもしれません。行う場合は、出来るだけ早く動かす方がより筋肉には効果的でしょう。
メイク
実際のサイズに変化はないものの、小鼻を小さく見せる方法として最も効果が期待できるものはメイクかもしれません。具体的には、鼻スジにハイライトを入れて目線を鼻の高い位置にも持っていく方法や、小鼻付近に肌より少し暗いシェーディングを入れて立体感を出すなどがあります。また小鼻が大きいと、この部分に皮膚のデコボコによる影ができてより目立つ状態になるため、小鼻付近にコンシーラーを塗るのも効果的でしょう。小鼻を小さくする
美容整形
大きい小鼻、横に広がった小鼻を小さく目立たないサイズにしっかりと変えるのであれば、美容整形が有効です。当院で行っている小鼻を小さくする整形について紹介します。なお実際には、以下の他にも様々な施術法を取りそろえており(現在鼻の整形術は50種ほど取り扱っています)一人ひとりの鼻の状態や希望にあわせて適した手法で施術を行っています。
①小鼻縮小術(鼻翼縮小術)
小鼻縮小術(鼻翼縮小術)は大きい小鼻、横に広がった小鼻を小さくする際に行うスタンダードな整形術です。施術では小鼻の不要な皮膚を切除して、サイズや幅を整えます。切開は小鼻外側の溝に沿って行うため、術後に傷跡が目立つこともほぼありません。切開を伴う施術ですが、腫れや内出血がほとんどなく、ダウンタイムが少ない点も特徴です。小鼻縮小術には内側切除法と外側切除法があり、当院では外側切除法による施術を行っています。一般的に内側切除法のほうが傷跡が目立たずよいと言われることも多いのですが、切開線を小鼻の溝に沿わせることで傷跡は目立たなくできること、またしっかりと小鼻を小さくさせるためには外側からアプローチしたほうがよい結果になるため、当院ではこの方法を採用しています。
外側(がいそく)法
内側(ないそく)法
また、小鼻縮小術については「他院で施術を行ったものの変化がなかった」という相談もしばしば頂きます。これには縫合の仕方も関係しており、当院では小鼻の皮膚をしっかりと内側に巻き込むように移動させる回転皮弁法で縫合を行うことで、変化がしっかりと出る施術を行っています。
小鼻縮小術の詳細はこちら小鼻を小さくする整形術のメリット・デメリット
一度の施術で理想に近い小鼻の形・サイズに変化を出せる小鼻縮小の手術ですが、もちろんメリットもあればデメリットもあります。両方を理解した上で施術を検討されるとよいでしょう。
小鼻を小さくする整形術のメリット
- 一度の施術で変化が得られる
- 一度施術を行えば半永久的に効果が持続する
- 切る手術の中ではダウンタイムが短い
小鼻を小さくする整形術のデメリット
- 手術を行うには費用がかかる
- 短いとは言えダウンタイムがある
- 場合によってはイメージ通りにならないことがある
デメリット3つ目として挙げた「イメージ通りの仕上がりにならないこともある」という点については、事前の対策でできるだけ回避することは可能です。大事なことは施術を行う医師と事前にイメージをしっかりと刷り合わせることで、できればカウンセラーなどではなく、手術前に直接医師としっかり話ができるクリニックを選ぶとよいでしょう。また鼻の整形をどれだけ経験しているかという点も結果や仕上がりに関係してくるため、実際に担当医の症例なども確認するようにしてください。
小鼻を小さくする
整形術の症例写真
小鼻を小さくする整形の症例①
(小鼻縮小)
(症例に関する情報)治療名:小鼻縮小術(鼻翼縮小術)※外側切除法 費用:220,000円治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:傷跡、縫合創の離開、左右の非対称性など
小鼻が大きいことを気にして相談に来られた20代の方です。写真でもわかる通り、小鼻の横方向への張り出しが大きく、下から見ると鼻の穴や小鼻が横方向に伸びていることが分かります。このような鼻の形については小鼻縮小術が有効で、この手術によって大きな改善が見込めることが多いです。実際に術後の写真(術後2か月目)では、横方向への小鼻の広がりがなくなり、下から見た鼻の穴・小鼻もスッキリとしているのがお分かりいただけるかと思います。また、外側切除法は傷跡が目立つ、と思われてる方もいらっしゃいますが、今回の方のように当院で行った場合、基本的に術後に傷跡が目立つということはほぼありません。
本症例の詳細はこちら小鼻縮小術の詳細はこちら小鼻を小さくする整形の症例②
(鼻翼厚み除去)
(症例に関する情報)治療名:鼻翼厚み除去治療(鼻孔拡大・鼻孔縁外側皮膚切除 費用:220,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、左右差、感染など
小鼻(鼻翼)に厚みがあり、小鼻が重たく見える点を気にしてご来院された方です。この方の場合、下から見ると鼻の穴がスリットように縦に細いため、鼻呼吸がしずらいという機能的な問題も抱えておられました。この方は生まれつきこのような鼻の穴でしたが、中には他院で小鼻縮小術を受けた結果、このようなコンセント鼻になってしまった方からも同様の相談をいただくことがあります。このような、小鼻が大きい+鼻の穴が小さい(細い)場合には、鼻の穴のサイズも同時に調整することができる鼻翼の厚み除去術が有効です。術後は3か月目の状態です。鼻翼の皮膚の厚さが薄くなった他、鼻孔の横幅が広がって鼻の穴の形が一般的なサイズ感になったのではないかと思います。手術では縫合ラインを鼻孔の外側縁に沿うように仕上げているので傷跡はそれほど目立ちません。傷の赤みは術後6ヶ月前後で次第に分からなくなっていきます。
本症例の詳細はこちら鼻翼の厚み除去術の詳細はこちら あぐら鼻・獅子鼻と呼ばれるような小鼻が横に大きな状態は、小鼻縮小術や鼻翼の厚み除去治療などで改善することが出来ます。とは言えもちろん、上でも述べた通り美容整形にはメリット・デメリットがありますので、本格的に根本から改善するかどうかはそのあたりも鑑みた上でご判断されることをお勧めします。実際に施術を受けた場合にどの程度の変化が出るのか?など施術について気になる点があれば、どうぞお気兼ねなくご相談下さい。当院の鼻整形術一覧はこちら
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はコラム投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。