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眉下切開 (上まぶたのたるみ取り)
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眉下切開 (上まぶたのたるみ取り)

眉下切開術 眉下切開術 

年齢とともに生じる顔のたるみを感じやすい部位は、上瞼、下瞼、頬の3部位が代表的です。
なかでも上瞼のたるみについては、見た目の問題だけではなく、瞼の開きづらさから、額の筋肉を使って瞼を持ち上げようと努力する結果、額のしわ、上瞼のくぼみ、頭痛、肩こり、首のこりなどの原因となることが知られています。

上瞼のたるみの原因

瞼を開く筋肉が弱かったり、筋肉と瞼を連結する腱膜が伸びていたりすることもありますが、最も多い原因として皮膚がゆるんで伸びて余ることで、上からかぶさって視野が狭くなったり物が見えづらくなったりすることが挙げられます。ここまで進行してなくとも、上瞼の皮膚がたるむことで二重幅が狭くなり、アイラインがしっかり引きづらくなったり、今まで上向きだった睫毛が皮膚に押される形で下向きになってしまうなど、見た目上のお悩みのご相談をうけることが外来では多々あります。

上瞼のトラブルを解決する治療法

上瞼のたるみ取り治療はメジャーな手段を挙げただけでも多岐にわたりますが、これらのうち短いダウンタイム、仕上がりの満足度、傷跡の目立たなさなど総合的に考えるなら、4番の「眉下切開法」のメリットが非常に多いこともあり、実際に瞼のたるみ取り治療の中でも人気が大変高く、当院に限らず日本の美容外科全体の中で現代の主流トレンドになりつつあります。

①埋没法二重(切開なし)
上瞼の余った皮膚を二重ラインの中に深く折り込んでたるみを取る。
②皮膚切除
瞼の余った皮膚を切除する。
(二重ラインの上で切除する方法と二重ラインの下で切除する方法があります)
③眼瞼下垂手術
開瞼力いわゆる「目ヂカラ」が年齢とともに減少した、あるいは生まれつき弱い方において目ヂカラを強化する手術。
④眉下切開
眉下の皮膚を、眉の下縁もしくは眉の中を切って切除することで上瞼をリフトアップする。
⑤眉上切開
眉毛の上の皮膚を眉の上縁に沿って皮膚を切除して眉の位置を引き上げることで上瞼をリフトアップする。
⑥前額リフト
額の生え際もしくは前頭部の髪の毛の中を切開し、額の皮膚を骨から剥がして上に持ち上げて固定することで、額、眉毛、上瞼の3つを同時に上に引き上げるリフト術。
⑦レーザーによる上瞼リフト
瞼の表面もしくは瞼の裏側(結膜側)から引き締め作用のあるフラクショナルレーザーを照射する。

「眉下切開」が上瞼のたるみ取り法として人気の理由

眉下の皮膚を切開して上まぶたのたるみを除去する
上瞼のたるみ取り治療のイメージ

眉下切開とよく比較される手術として、二重ラインの上の皮膚を切除する方法があります。こちらも昔からあるスタンダードなたるみ取り手術ですが、両者の違いについて説明します。

まず知っておくべき重要な前提として、一般に上瞼の皮膚は下にゆくほど(睫毛に近づくほど)厚さが薄くなり、上にゆくほど(眉毛に近づくほど)厚さが厚くなってゆきます。
ゆえに二重ラインの場所で皮膚を切除した場合、上から厚い皮膚が下方に下がって縫い合わされるため上瞼の特に外側(目尻側)に厚い肉が乗っかったような仕上がりとなり、目元のスッキリ感が損なわれることがあり得ます。皮膚が元から薄い方の場合、この方法でも全く問題はないのですが、もともと皮膚に厚みがある方にこの方法でたるみ取りを行うと、「涼しげでスッキリした目元」というイメージとはかけ離れた仕上がりとなることが往々にしてあります。

二重ラインの上の皮膚を切除して上瞼のたるみを取る手法
二重ラインの上の皮膚を切除して上瞼のたるみを取る手法

これに対して眉下切開は、上瞼の最も厚い皮膚(つまり眉毛に近い皮膚)を切除してなくしてしまうため、瞼に厚みが生じるということはあり得ません。逆に、瞼の皮膚が上方に引き上げられるため、瞼の薄い皮膚が引き延ばされて薄い部分の皮膚が瞼の構成面積のより大きな範囲を占めることになるため、「スッキリと涼しげな目元」になりつつ、視野が広がります。(目が開きやすくなります。)
さらに、①皮膚のかぶさりによって狭くなっていた二重ラインが広くなる ②睫毛の向きが下向きから上向きとなり睫毛の生え際が正面から見て見えやすくなるなどのメリットがあります。

眉下切開による上瞼のたるみ取り
眉下切開による上瞼のたるみ取り

眉下切開は皮膚を切って縫うだけの単純な手技なのですが(つまり手技的難易度はそれほど高いわけではない)、上記のような効果があるため患者様の満足度が高く、なぜ世の中でこれだけ流行しているかには確かな理由があるということです。

※なお、切らない二重埋没法による上瞼のたるみ取りにおいても、同様にまぶたの肉が乗っかったような厚みが生じることがあります。二重術そのものが皮膚を折って2枚に重ね合わせることで初めてラインを作ることが出来るという性質上やむを得ない現象なのですが、このような場合にも眉下切開を合わせて行うことで厚みを軽減させることが可能です。

より傷を目立たなくする毛包斜切開法

一般的な眉下切開では、切開ラインは眉の下縁に沿って縫合線が仕上がるようにデザインします。時間とともに傷跡はほとんど分からなくなり、個人差はありますが、おおよそ3~6ヶ月程度でほぼなくなります。(最長1年近くかかることも)そのためダウンタイムの期間中は、メイクで眉を描くなどして傷跡を隠しカモフラージュする必要があることがあります。そのため眉を描く習慣のない男性にはこの方法は合わないかもしれません。
このような眉下切開の欠点をカバーすべく考えられた方法があります。それが、「毛包斜切開法」と呼ばれるテクニックです。皮膚の切開ライン(縫合ライン)が、眉毛の中にくるように皮膚を切除する方法です。
皮膚を切除する際に、皮下組織を皮膚に付けずに極薄にスライスするように切除することで、毛根を床の部分に残します。横から見た切開の断面図が下図のごとく斜めに楔形の形状となっています。クリニックによって呼称が異なることもありますが、毛包を残すための斜め形の切開という意味で「毛包斜切開」の名前で呼ばれることが多い手技です。眉毛が皮膚と一緒に切除されるため、眉毛幅が2ヶ月間ほど元の幅の2/3ほどの細さになりますが、その後皮膚の下に残した毛根から眉毛が皮膚を貫いて生えてきて傷跡を覆い隠し目立たなくなります。

毛包斜切開の原理(切開の断面図)
毛包斜切開の原理(切開の断面図)

これで、ほとんどの方が傷跡を気にしなくなりますが、眉毛の密度が薄いなどの理由で傷跡がどうしても気になるということでしたら、傷跡に毛の色に近い色素を入れてさらに目立たなくするアートメイクもありますのでご相談ください。

眉下切開のデメリット・副作用

眉下切開は、上瞼のたるみを解消しつつ、二重ライン上を切除する手法よりも、ダウンタイムが短い、厚みが生じないなどのメリットが多い手術手技ですが、唯一の欠点として二重ラインが浅くなるという点が挙げられます。
上瞼のたるみが眉下の皮膚切除により上方に持ち上がって皮膚の余りがなくなること自体は良いのですが、二重ラインというのはある程度皮膚の余剰があって初めて二つに折った時に深みのあるラインが形成されるため、逆に言えば皮膚の余りがないと折り込みに深さを与えることが出来ません。
そのため眉下切開の術後に、深みがありクッキリしていたラインがただの皺のように浅いラインになってしまうことが稀にですがあり得ます。このような場合の対策としては、1つには眉下の皮膚切除の幅をあまりにたくさん取り過ぎないことが当然挙げられます。それでも折り込みが浅くなってしまった時には、二重切開法もしくは二重埋没法によってラインを新たに作り直すことをお勧めします。
眉下切開手術でこのような不都合が生じる確率は非常に低いのですが、どのような治療手技にもメリットとデメリットがあることを十分知った上で、自分にあった治療法を選んで頂ければと思います。

眉下切開術がむいていない人

眉下切開は、眉毛と瞼の間の距離があまりに短い人にはお勧め出来ません。眉下の皮膚切除により、瞼と眉毛の距離がなおいっそう縮まるからです。逆に瞼と眉毛の距離が長く、若干間延びした感じの方にはバランスを整える意味でもこの手術を行うことにメリットがあると考えられます。
瞼にたるみがあると、額の筋肉(前頭筋)を使用して眉毛を上に常に持ち上げているケースが多いため、一般的には瞼のたるみにより眉毛の位置は、上へ上へと徐々に年齢とともに移動してゆく傾向がありますが、稀に額のたるみによって眉毛が下に落ちるいわゆる「眉毛下垂」の方もいます。このような場合は、眉下切開ではなく「眉上切開」つまり眉の上の皮膚切除により眉の位置を上方に移動させる「ブローリフト」手術の適応となります。(この他ブローリフトには、もちろん前額リフトもありますが、眉上切開よりは多少大がかりになる。)
また、白人種のような目元を目指すなら、一般に瞼と眉の間の距離が短いほうがそれらしく見えることが多いです。いわゆる「西洋化手術」の一つとも言えます。

施術の特長

ダウンタイムが少ない
上瞼のたるみ取り手術では、従来は瞼そのものに直接アプローチするものがほとんどでした。これらの術式によるたるみ取りの場合、皮膚切除であれ眼瞼下垂手術であれ、腫れや内出血が引くまでに最低2週間から1ヶ月ほど要します。対して眉下切開は、切開系の手術であるにもかかわらず腫れや内出血の発生が上述の手技に比べて驚くほど極端に少ない点が特徴です。唯一、切開を伴わない二重埋没法(切らない二重術)の腫れが近いレベルといえ、術後2週間以内に腫れは引き、内出血が目立つことはほぼありません。
眉下切開は切開手技ですので1週間目の抜糸は必要ですが、その時点で問題がなければ、基本的にその後の通院も必要ありません。(傷跡のフォローを希望される場合、1ヶ月目、3ヶ月目などに再診に来て頂くことはあります)
上瞼に厚みが出づらい
この手技の最大のメリットの一つとして、上瞼に直接アプローチする方法と比べて皮膚の厚みが出にくいという点があります。埋没法二重、二重ライン上の皮膚切除、眼瞼下垂手術のいずれもが、上瞼に厚みが増すデメリットの可能性を含んでいることは既に述べましたが、さらにいうと、上瞼のたるみを気にして受診された患者様の希望は、単純に瞼のかぶりが取れて視野が良くなったり二重ラインが広くなることだけではないことが非常に多いです。これらの想定される改善ポイントは、上下方向の変化としてとらえることが出来ますが、それに加え前後方向の変化を希望される方が多いことを我々プロの美容外科でも見落としがちです。
前後方向とは、いわゆる上瞼のふくらみ感、肉厚感、ボッテリして重い感じを表します。この前後方向の問題が解決しない限り、いくら上瞼が上方向にリフトアップされたところで、患者様は「スッキリとした目元になった」として満足することは決してありません。瞼の厚みは皮膚が原因である場合もありますが、皮下の脂肪であるSOOF(ROOF)や眼窩脂肪であったりすることもあります。眉下切開においてこれらの脂肪の部位に切開ラインからアクセスして除去することも可能です。切開手術ならではのメリットと言えます。
傷跡が目立ちにくい
眉下切開を検討している患者様からは、切開をする施術のため術後に傷跡が目立たないか?残らないか?
という点について多く尋ねられます。厳密に言えば切っておりますので、傷跡は完全にゼロになりますとはさすがに言えません。しかしこの部分は目回りのため血流が豊富ということもあり傷の治りが非常によく、今までに眉下切開を行った患者様で、術後の傷跡に不満があるといった相談は私の長年のキャリアにおいて一度もありません。丁寧に形成外科の皮膚縫合のテクニックを用いて縫えば傷跡はほぼ目立たなくなります。そしてさらに、上述の「毛包斜切開法」を用いるならば眉毛の中に傷跡を隠して見えなくしてしまうことも出来ます。よって傷跡については既にこの手技では全く問題にならないと言ってもさしつかえないでしょう。

より自然な結果にこだわりたい方へ

眉下切開法による術後の傷をより目立たなくする方法

眉下切開の手術後は、切開手術のため傷を糸で縫って閉じる必要があります。それゆえ抜糸までの期間は、縫合糸が傷に沿ってぶら下がっているのが表からも見える状態になります。かなり細い糸ですが、黒い色のため気にされる患者様も中にはいます。
その場合、目立ちづらい透明な糸で縫合を行うというオプションもご用意しています。また仮に透明でも、縫った糸が外側から見えるのが困るという方もいます。その場合は、外科用の傷を閉じるのに使うボンドを使用するということも出来ます。「ダーマボンド」という比較的メジャーな閉創用の医療用ボンドを使用しています。こちらも有料とはなりますが希望があれば使用可能です。

眉下切開後の腫れをもっと減らす方法

この手術は、上瞼に生じる腫れと内出血が非常に少ないと書きましたが、そうは言っても切開術のため腫れや内出血はゼロではありません。どうしても腫れをもっと早く鎮めたいという際には、外用薬を術直後からすぐに使用することがあります。
「セベリア」という生体組織の基底膜に含まれるラミニンを成分として含んだクリームで、腫れと内出血を抑える効果が高く、目回りの手術後に使われることが多くなりつつある外用薬です。わずかな腫れであっても出来るだけ早く引かせたいという方はお申し出ください。

究極の皮膚縫合「顕微鏡仕上げ」

通常の皮膚縫合はルーペを使用して行っていますが、当院では、目元回りの皮膚縫合では特別に細かく縫合して傷跡を極限まで目立たなくする工夫も行っています。ルーペよりも超高倍率の顕微鏡を用いて皮膚縫合を行えば、最終的にさらに傷跡は目立たなくすることが出来ます。オプション手技となりますが、ベストの結果を出して欲しいという希望により選ばれる患者様も中にはいらっしゃいます。当院では、ドイツのCarl Zeiss社製の外科手術用顕微鏡PICOという機種を使用しています。

究極の皮膚縫合「顕微鏡仕上げ」
究極の皮膚縫合「顕微鏡仕上げ」

症例写真

眉下切開(上瞼のたるみ・三重まぶた治療)

ドクターによる症例解説

術前

写真は、「上瞼の腫れぼったさ」が気になるとのことで当院にご相談に来られた52歳の女性です。上瞼にはたるみがあり、黒目の上からヒサシのように皮膚がかぶさってきています。このような上瞼のたるみ治療としては、従来は二重ラインの上で皮膚切除を行うか、切らない埋没法二重によってたるみをライン内に折り込んで引き上げ軽減する方法が主流でしたが、皮膚の厚みがより強調されてしまうという欠点がありました。
このような欠点を克服すべく、ここ最近よく行われるのが眉下切開による上瞼のリフトアップ手術です。それゆえ眉下切開は別名「上瞼リフト」とも呼ばれます。

術後1ヶ月目

術後1ヶ月目の状態を示します。皮膚切開を伴う手術ですので、この時点で眉下に赤い線状の傷跡はありますが、1ヶ月目をピークとして時間とともに赤みが引き目立たなくなってゆきます。

術後3ヶ月目

術後3ヶ月目の状態です。赤みなどもかなり引き、ほぼ完成形と言ってよいと思います。
上瞼のかぶさり(特に目尻側)が取れて、黒目の見える面積(縦幅)が広がっています。見た目の印象が変わるだけでなく、視野が広がりものが見えやすくなります。そして、術前に左の上瞼にあった三重のラインが消えて1本に二重ラインに統一されています。術前に患者様が気にされていた「腫れぼったさ」がなくなり、スッキリとした涼しげな若々しい目元になりました。

症例に関する情報

治療名:眉下切開  費用:両目220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、左右差など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

効果目的

  • 上瞼のたるみ取り
  • 眼瞼下垂
  • 上瞼の厚み軽減
  • 眉毛と瞼の間の間延び感の短縮
  • 二重ライン拡大
  • 上瞼の逆さまつ毛
  • 白人種のような目元にしたい(西洋化手術)
  • 額の横しわ
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 首のこり

施術の流れ

  1. 洗顔
  2. 手術のデザイン(ペンによるマーキング)
  3. 局所麻酔注射
  4. 皮膚切除
  5. 皮膚縫合(閉創)
  6. 鏡での確認作業
  7. ガーゼおよびテープによる縫合部の保護
  8. 7日目の再診、抜糸
    必要に応じて、術後1ヶ月目、3ヶ月目の傷跡の再診フォロー

料金

眉下切開(上まぶたのたるみ取り) 1回 220,000円

※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。

※基本的に1回で終了する手術です。

施術情報

  • 所要時間
    通常法30分 (毛包斜切開法:1時間)
  • 腫れ
    1~2週間
  • 傷跡が目立たなくなる
    通常法3~6ヶ月(毛包斜切開法:2ヶ月)
  • 施術の痛み
    局所麻酔注射を打つ際の注射の痛み
  • 通院
    カウンセリング日、手術日、抜糸日の最低3回。以後必要に応じて再診フォロー。
  • 麻酔
    局所麻酔注射
    ご希望に応じて外用麻酔、笑気ガス、点滴による強力鎮痛麻酔、静脈麻酔など用意あり。
    (別途費用はかかります。)
  • 持続性
    5年~10年(個人差あり)
  • 洗顔
    翌日より可能
  • シャワー・入浴
    翌日よりシャワー可能
  • メイク
    手術部位以外当日から可能

よくあるご質問と回答

Q.眉下切開後の傷跡は目立ちますか?
傷跡の目立ち方には、個人差はもちろんありますが、術後3ヶ月から6ヶ月くらいでほとんど分からなくなることが多いです。傷跡が目立つ間は、メイクで眉を引くなどしてカバーすることができます。最終的には気にならなくなることがほとんどですが、どうしても目立つと感じる際には眉にアートメイクで色を入れて分からなくするという手もあります。
Q.眉下切開後の傷跡が出来る位置を正確に教えてください。
眉下切開という術式の名前の通り、眉毛の下ギリギリ縁にそって傷跡が生じます。この手技の一亜型として、眉毛の中に傷跡がくる「毛包斜切開法」というものもあり近年ではこの手法がトレンドになりつつあります。毛の中に傷跡が隠れて目立たなくなるからです。
Q.術後の腫れや内出血が引くのはどのくらいか?
眉下切開後の腫れや内出血は、ゼロではありませんが、二重埋没法と同じくらい少ない点が特徴です。わずかな腫れが完全になくなるのは1~2週間程度のことが多いですが、高血圧、動脈硬化や貧血などがあると内出血が目立ち長引くケースもあるため、個人差はあります。
Q.眉下切開後の傷跡はメイクで隠せますか?
メイクで隠すことは可能です。ファンデーションを塗る方法と眉を太く描く方法があります。
Q.メイクは術後いつから可能ですか? (メイクで傷跡を隠せるのはいつからですか?)
眉以外は、手術当日からでも可能です。眉とその付近は、抜糸が終わる7日目の翌日からとなります。
Q.眉下切開をすることで、より幅広い二重になりますか?
元々奥二重で二重幅がかなり狭い方の場合、眉下切開の術後に二重幅が広がりはっきりした二重となることがあります。また加齢によって上瞼の皮膚がゆるみ、元々二重だったものの奥二重や一重のように見えることがありますが、このような場合にも眉下の皮膚切除による上瞼のリフトアップ効果により、若いころの二重幅が復活することがあります。元から完全な一重の方の場合、この手術により二重にはなりませんので別途二重術が必要です。
Q.眉下切開をすると眉毛が生えてこなくなりますか?
眉の下の縁ギリギリを切開する方法ですので、眉毛が細くなったり薄くなったりすることはありません。但し、眉毛の中に切開を入れる「毛包斜切開法」では、毛根を残すので後々毛は生えてくるのですが、生えてくるまでの間2ヶ月から3ヶ月間ほどは眉毛が2/3くらいの幅に狭くなってしまいます。その間はアイブローを引くなどして細さをカバーすることは可能です。
Q.眉下切開によって眉毛が無くなったり、形が変わったりしませんか?
眉毛が眉下切開でなくなるということはありません。眉毛の中を切る「毛包斜切開法」を行ったとしても、眉毛が一時的に細くなるだけで後から毛は生えてきます。形もほとんど変わりません。厳密に言えば縫合部で皮膚同士が引っ張り合うために微妙に眉毛が太くなる可能性がありますが、余りにわずかな変化のため気にされている方は今まで一人もおりません。
Q.眉下切開で眼瞼下垂は治りますか?
皮膚が余って上からかぶさり視野が狭くなっているタイプの眼瞼下垂であれば、この手術によりかなり改善します。しかし、加齢により眼瞼挙筋が弱くなったり、挙筋腱膜という目を開けるのに使う組織が伸びたりしている際には、眼瞼下垂手術(挙筋前転法)が別途必要となります。実際に患者様によってはこれら2つを組み合わせて同時に行うこともあります。
Q.上瞼のたるみと同時に二重ラインの幅と形も整えたいのですが。
眉下切開を行うと、一般に二重幅が広がりますが二重の折り込みが浅くなることがあります。眉下切開とは別に、上瞼に対して二重術を追加で行うことで二重の形や幅を調整したり、折り込みを深くすることが出来ます。二つの手技を別々に行うことも出来ますし、同時に行うこともあります。別々に行うなら順番は、眉下切開→二重術の順番となります。
Q.眉下切開術によって、二重幅は変化しますか?
一般的には、眉下切開によって二重幅が若干ですが広くなる傾向にあります。幅を変えたくない場合には違う種類のアプローチのほうがむいていますので、その際は術前診察の時点でお申し出ください。
Q.眉毛の中を切る方法があるそうですが、眉毛は生えてくるのでしょうか?
眉下切開術の中でも、眉の中を切って眉毛の中に傷跡を隠す方法は「毛包斜切開法」と一般的に呼ばれます。この方法では、毛根を残しながら皮膚を切除してその上に皮膚でフタをするように縫合します。毛根から毛が伸びて2~3ヶ月後には皮膚を突き破って生えてきますので、毛が薄くなったり、 眉毛が細くなるということはございません。
Q.眉下切開によって目の開きは良くなりますか?
眉下切開を行うと、上瞼の皮膚が上方にリフトアップされため、かぶりが取れ視野は広がり、あたかも目の開きがよくなったかのように思えます。実際に目も大きくなったように見えますが、本当の意味で目ヂカラを強化する手術はまた別にあります。いわゆる眼瞼下垂手術の腱膜前転法がそれに相当します。両方の手術をコンビネーションとして同時に行うことも可能です。
Q.眉下切開によって瞼の脂肪によるたるみや厚みは解消しますか?
上瞼の厚みやたるみが、脂肪の厚みや下垂であったとしてもある程度は改善します。皮膚のゆるみが上方に引き上げられることで皮膚面に一定の緊張を生じさせ前後方向のふくらんだ感じが解消するからです。また、皮膚自体が伸展することで薄くなったかのようにも見えます。さらに眉下切開から上瞼の脂肪である、ROOF(SOOF)つまり皮膚の直下の眼輪筋直下の脂肪を取り除いたり、さらにその奥にある眼窩脂肪にも容易にアクセスして除去し、実際に上瞼の厚みの原因の脂肪を除去することも可能です。
Q.眉下切開と一緒に行う上瞼の手術としてはどんなものが可能ですか?
当院でよくある組み合わせのパターンとしては、眉下切開+埋没法二重、眉下切開+切開二重、眉下切開+眼瞼下垂手術(腱膜前転法)などが多いです。同時に行うことも出来ますし、別日に別々も可能です。但し別に行う場合順番は、まず眉下切開を行い、後日上瞼の手術を行うのが一般的です。
Q.アートメイクをしているのですが、眉下切開術によって形は変わりますか?
眉下切開を行った縫合部で皮膚同士が引っ張り合いになるため、眉の下を切った場合若干眉毛が伸展されてわずかに太くなることが予想されます。しかし本当にごくわずかな変化であり気にされている方は今までにおりません。
Q.アートメイクのリタッチまでは、術後どのくらい空けるべきですか?
術後傷の状態が落ち着く3ヶ月間ほど空ければ十分でしょう。
Q.眉下切開後に瞼のツッパリ感などは生じないですか?
眉下切開時に皮膚を取り過ぎるとそのようなことが起こるかもしれません。だいたい切除することが出来る上下幅は決まっており、若い方で6mm~7mm、年配の方で8mm~10mm程度を目安としています。しかし皮膚の余り方、たるみ方などによって個人差が大きいです。10mmを越えて切除する場合は、瞼にツッパリやゆがみ、引きつれを生じる可能性が出て来ますので、かなり慎重に少しづつ切り足すようにしています。
Q.他院で眉下切開をしましたが、再度眉下切開を行うことは出来ますか?
眉下切開の修正術はもちろん行っています。ただ、中には皮膚の余裕および眉と瞼の位置関係によって修正術が出来ないこともあります。皮膚に十分な余裕がなければ、皮膚の取り過ぎとなり引きつれや二重ラインの乱れが生じるリスクがあるためです。また、眉と瞼の距離が手術によりかもしくは元々短い方の場合、さらに手術を追加することで不自然なくらい距離が短くなって見た目がおかしくなってしまうためお勧め出来ないこともあります。

Doctor

院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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