監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士
美容外科・美容皮膚科
形成外科・一般皮膚科
〒171-0014
東京都豊島区池袋2-2-1
ウイックスビル4階
【最寄り駅】
JR池袋駅西口C6出口徒歩1分
不定休 10時~19時
※学会等で休診となる場合があります
03-3987-1161
受付 10時~19時
(土日祝対応)
術前
下まぶたのくまに対しては、注入治療ではヒアルロン酸、脂肪注入などが一般的であり、手術の場合はハムラ法、裏ハムラ法、脱脂術などが使われることの多いです。しかし、脂肪組織に手を加えない単純な皮膚切除のみという、比較的低侵襲な方法でも十分なくま改善が得られるケースもかなりあります。
写真は下瞼のたるみ、しわ、くまを気にして当院を受診した69歳の女性です。この患者様のように、くまは目立つものの、目袋(Baggy eye)の前方への突出がほぼない場合には、筋肉を切って筋層下の脂肪を移動したり切除することなく、皮膚切除と眼輪筋の外側上方向への吊り上げ固定というより小さな手術で十分であると考えます。
術後
写真は、術後6ヶ月目の状態です。くま(ヘコミによるスジ状の影)、たるみ、しわの3点を1つの手技で同時に改善しています。皮膚切開の傷跡は、下睫毛の生え際ジャストのラインで切ることで完全に分からない状態で仕上げることができます。さらに傷跡が分からないように仕上げるには、縫合方法にも若干のコツが必要である ことが知られています。
下瞼のくま・たるみ取りを含む若返り治療では、個々のケースにおいて必要な治療手技の組み合わせにかなりのバリエーションが存在しますが、今回のような余った皮膚の切除+眼輪筋の吊り上げ固定術は、とてもシンプルかつライトですがかなりのケースに応用の効く汎用性の高い手技の1つと言えます。
この手技では筋肉の切開を伴わないため、ハムラ法手術などに比べると腫れや内出血などが引くのに要する ダウンタイム(回復時間)も短くて済むというメリットもあります。