顔の赤みを消すレーザーとしてオーソドックスなものはVビームレーザーで、当院でもVビームの上位版となるVビーム2(Vビームパーフェクタ)を導入していますが、頬や額などと違って「小鼻」の赤み(毛細血管拡張)はVビームレーザーでは効果があまり出ないということが時々あります。(もちろん全く消えないわけではありませんが)
そのため当院では現在、小鼻の赤みを消す治療としてロングパルス・ヤグが打てるレーザー「エリート」を使用して治療を行うことが増えています。エリートは一般的に医療脱毛で使用するマシンとして有名ですが、設定条件を変えることで血管腫や毛細血管の拡張などによる赤み改善治療にも有効です。
今回は、エリートのロングパルスヤグレーザーを使用して小鼻の赤みを改善した症例をご紹介したいと思います。

上の写真は、小鼻の赤みが気になるとご来院された35歳の女性です。別のクリニックですでにVビームレーザーによる治療を受けたことがあるそうなのですが、ほぼ赤みを消すことができなかったということでご相談に来られました。当院ではエリートのロングパルス・ヤグのモードを使用してパルス幅やや短め、出力を少し強い設定で照射を行いました。術前後の変化を見てみましょう。

術後は照射から1か月経過した状態です。この時点ですでに小鼻の赤みがかなり薄くなっているかと思います。
Vビームで赤みを消す場合は、1か月に1回の頻度で3~5回程度の照射が必要になりますが、エリートの場合、ヘモグロビン色素にうまく反応するように設定調整ができれば、1回の照射でもかなりしっかりと赤みを消すことができます。(設定調整にはある程度のコツがいるのですが、この辺りは企業秘密となります)
当院では現在、赤み治療に対応するマシンとして Vビーム、エリート、ジェネシス(エクセルV)、アイコン(IPL)、フォトフェイシャル(M22/IPL)などを取り揃えていますが、小鼻の赤みに関していえば、1回の照射でここまでしっかりと赤みを消すことができるのはエリートが最も優れているといえるでしょう。
※なお小鼻の赤みに限らず、鼻全体の赤みや頬の赤みにおいても、赤みの中に線状のスジ(毛細血管)が透けて見えるようなケースであれば、同様にエリートによる赤み治療が効果を発揮することが多いです。
Vビームレーザーで小鼻の赤みを消す治療を行ったものの、効果がなかった・赤みが消えなかったという際には、一度ご相談ください。
>エリートレーザーによる赤みを消す治療の詳細はこちら
>小鼻・頬などの赤みを消す治療の一覧はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:小鼻の赤みを消すレーザー治療(エリート) 費用:1回 27,500円 リスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、色素沈着、色素脱失など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら