
折れ耳には、変形の度合いによって軽度のものから重度のものまで様々なタイプがありますが、外来診療で一番多く見かけるのはやはり軽度の症状の方が中心となります。
折れ耳が中等度~重度の方がそもそも多くないというのも理由でしょうが、中程度以上の場合は大学病院の形成外科で治療を行っていたり、もしくは子供の頃にすでに修正手術を終えてしまっているという方も多いのかもしれません。
折れ耳の治療法にはいくつかの術式があります。当院では今まで、立ち耳修正の要領で 耳の折れた部分を後方に引き込んで(起こして)形を直す方法を行っていましたが、軽度の折れ耳の場合、より低侵襲且つ短時間に終わる方法として軟骨切除法による施術を行うことが増えています。
今回は、シンプルな軟骨切除法によって軽度の折れ耳を修正した症例についてご紹介したいと思います。

上の写真は耳輪の上部が軽く前に折れた、軽度の耳輪の変形でご相談に来られた23歳の女性です。
折れ耳の症状ですので、「耳輪が前方に向かって折れている」という捉え方になりますが、視点を少し変えると、「耳輪上部の上下幅が“厚く広く”なっている」変形と見なすことも出来ます。そして後者のような捉え方をすると、厚みと幅が生じた耳輪上部を改善するには、単純に耳輪の皮膚を切開し、耳輪にある余分な軟骨を切除するというシンプルな方法でも充分に折れ耳が改善することができるのではないかと考えました。下がその方法で施術を行った際の術前後の比較となります。

術後は2週間後の様子です。腫れもほとんどなく、折れ耳の部分も自然な耳の形に改善されています。術前に耳輪のかぶさりによって隠れていた対耳輪のY字の部分もしっかり見えるようになっているのがお分かりいただけるかと思います。
軟骨切除による折れ耳修正術は、片耳15分程度の短時間で終わる、非常に低侵襲な手術です。折れ耳の程度にもよりますが、今回の方のような軽度の変形については、シンプルな軟骨切除法による施術も有効です。
>折れ耳修正術の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:折れ耳修正術(耳輪整形) 費用:片耳 110,000円 リスク、副作用:腫れ、内出血、感染、傷跡、肥厚性瘢痕、ケロイド、左右差、知覚鈍麻など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら
