
当院では二重整形や眼瞼下垂治療、下まぶたのたるみ取りなど目元関連の手術はかなり多く行っておりますが、今回は三重まぶた(二重ラインの崩れ)の改善治療についてご紹介したいと思います。
「三重まぶた」とは、加齢に伴う上まぶたのたるみやくぼみなどが原因で、本来であれば1本であるはずの二重のラインが崩れて2本、3本と複数のラインになった状態のことを言います。三重まぶたになると年齢よりも老けた印象になったり、目もとの印象がぼんやりする、眠たそうな目元に見えるといった症状に繋がることが多いです。
三重まぶたの修正は基本的に、不要なラインを消して1本線に戻すという施術になりますが、実際の方法は患者様のリクエストによって以下の2つに分かれ、それぞれ修正方法が異なります。
2.三重ラインのうち「下側のライン」を消す
今回のブログでは、それぞれの修正方法について簡単に解説していきたいと思います。(実際のところはクリニックや医師によってやり方が多少異なります)
1.三重ラインのうち「上側のライン」を消す
三重まぶたのうち上にできたラインを消す場合は少々複雑です。残すほうの二重ラインでまぶたの皮膚を切開して、皮膚直下を上側に向かって三重ライン(不要なライン)のあるあたりまで剥がしておき、上側から眼輪筋下の組織(ROOFなど)を引き下ろして瞼板や眼輪筋と縫合したり、眼窩脂肪を奥から引き出して瞼板上に固定したりするなどで不要な上のラインを消すことが多いです。同時に目の開きも弱くなっている場合には挙筋前転術もあわせて行うケースもありますが、このあたりはあくまで目元の状況にあわせて個別で対応しています。
2.二重ラインの「下側」のラインを消す
こちらも同様に切開を伴う手術となりますが、1つ目との一番の違いは「眼輪筋の切開」は行わない=皮膚切開のみ、という点になります。そのためダウンタイムはかなり短くなるというメリットがあります。
今回ご紹介する症例は、三重まぶた治療の中でも二重ラインの「下側のライン」を消したケースとなります。早速見ていきましょう。

上は、左目(向かって右側)の二重ラインの下に皮膚の余りがあり、ラインが複数に見えるのを1本にまとめて綺麗な二重ラインにしたいというご相談で来られた31歳の女性です。
左右で比較してみると左目の二重ラインのほうが右目より幅が広く、三重ラインのうち「上側」のラインを残す方法で手術を行うと左右の二重幅のバランスが悪くなることが想定されたため、患者様とも相談し、逆側の目(右目)については左側と二重ラインの幅を揃えるために二重ラインの上の皮膚を少しだけ皮膚切除で除去して左右バランスを整えることとしました。術後の変化を時系列でお見せしていきます。

上の写真は術後3日目の様子です。皮膚切除によって生じる腫れとはしては若干強い内出血と言えますが、メイクでぎりぎり隠せるレベルと見ました。

術後8日目の抜糸時の写真です。この時点ではまだ腫れ・内出血はまだゼロではありませんが、ほとんどひきつつあります。

そして1ヶ月目の状態です。腫れ・赤みなども完全に引き、また二重ラインもしっかりと落ち着いた状態です。
変化が分かりやすいかと思いますので、改めて術前と術後1か月(完成系)の2枚を比較してみましょう。術前と比較すると、三重まぶたが改善されていることはもちろん、二重幅の左右差もなくなり、目元全体がすっきりした雰囲気に変化しているのがお分かりいただけるかと思います。

今回は三重まぶた治療の中でも、下側の二重ラインを消す方法について紹介しました。下側の二重ラインの場合は皮膚切開のみで施術を行うことができるため、ダウンタイムも1,2週間程度で抑えることが可能です。上側のラインを消す場合は眼輪筋処理なども含まれるため手術の難易度・施術料金ともに少し上がりますが、下側のラインについては比較的リーズナブルな形でラインを整えることが可能です。三重まぶたの改善だけではなく、左右差のない美しい二重ラインにすることができる施術ですので、気になる際にはご相談下さい。
>三重まぶた治療の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:三重まぶた治療(皮膚切開のみ) 費用:220,000円 リスク、副作用:腫れ、内出血、感染、傷跡、左右差など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら
