
当院では現在、保険診療と自費診療の両方において眼瞼下垂術を行っています。
MRD-1つまり、瞳孔中心から上瞼のフチまでの距離が2.7mm以下で、かつ挙筋機能が11mm以下のケースの場合は保険診療での挙筋前転術が適応となります。上記基準よりは目が開いているけれども「今より目ヂカラをつけたい」という希望の際には、自費での挙筋前転術での治療となります。
相談メールでは、毎日多数の「眼瞼下垂の可能性があるので見てほしい」というリクエストを頂いておりますが、保険診療を希望される方のうち実際に上記の保険治療の基準に当てはまるケースは約半数程度です。
それゆえ、必ず事前にメールで正面写真(証明写真のような状態)をお送りいただき、この写真をもとに保険治療となる可能性の有無を判断しております。そうしないと、せっかく予約を取ってクリニックにいらして頂いても、希望していた保険での治療が受けられないとなると徒労に終わってしまうことになるので、当院では眼瞼下垂の診察は事前の写真診察が必須であると考えております。
また、眼瞼下垂ではないけれども、左右の目の開きに差があって見た目のバランスが悪いというご相談も多く頂きます。開きが悪いほうの目が保険診療の基準を満たしていれば、保険適用での治療も可能です。(ただし切開手術のみとなります)
少し話が逸れますが、当院では現在、全ての手術における皮膚切開、眼輪筋の切除、挙筋腱膜の剖出といった処理を、基本的にレーザーメスを使って行っています。レーザーメスの最大の特徴は、切開・剥離といった操作の際に、同時進行で止血操作が自動的に完了するという点です。それゆえ、術後の腫れ・内出血が非常に少ないというメリットがあります。通常のメスの場合は切開後に出血した部分をバイポーラで止血する作業が発生しますが、レーザーメスはこのよう工程が必要ないため、手術時間を大幅に短縮することができると同時に術後のダウンタイムを最低限に抑えことができます。レーザーメスを導入してからは、通常のメス刃やハサミを使うことがほぼなくなりました。

上が、当院で使用しているレーザーメスMMアンドニーク社の「Lasery Zμ(レーザリーZμ)」です。眼瞼下垂手術のみならず、二重整形や鼻整形、耳の整形、さらに女性器・男性器の手術にも有用で、当院では非常に高い回転率で使用しているため別々の手術室に2台を配置して常時使用している状態です。レーザーをはじめとする照射系機器は当院に現在30台ほどありますが、その中でもこのレーザーはほぼ毎日稼働しており、(中には年に数回使うだけの眠った2軍レーザーもありますが)買っておいて本当によかったと日々感じております。
前置きが長くなりましたが、今回は、保険診療による眼瞼下垂術を片目のみで行った方の例をご紹介したいと思います。

上は、右目(向かって左)のみ生まれつき目の開きが悪い点を主訴としてご相談に来られた25歳の男性です。診察で目の開きを確認したところ、瞳孔中心から上瞼の縁(睫毛の生え際)までの距離が2.5mmだったため、軽度の眼瞼下垂があると診断して保険適用で切開ありの挙筋前転術を行いました。(ちなみに、先天性の眼瞼下垂は片目のみの方が多いです)手術はもちろんレーザーメスで行っています。早速術前後の変化を見てみましょう。

術後は7日目(抜糸後)の様子です。この時点で左の開瞼力が改善し、術前に比べて左右のバランスが整ったことがお分かりいただけるかと思います。
また、術後の写真は施術から1週間のものですが、腫れも赤みもほとんどない状態になっており、レーザーメスを使うとこのように非常に少ない腫れと内出血で済むという一例になります。もちろん全症例がこのように腫れがほぼ目立たない経過になるわけではありませんが、通常のメスとハサミを使っていた時代に比べると格段に内出血と腫れを抑えることが出来るようになりました。
眼瞼下垂のご相談に来られる患者様の懸念事項として、術後のダウンタイムの長さを気にする方も多くいらっしゃいます。レーザーメスを使用した手術であれば、この問題をかなりクリアできるのではないかと思いますので、ご検討中の方は一度ご相談ください。
>眼瞼下垂術(保険診療)の詳細はこちら
>眼瞼下垂術(自費診療)の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:眼瞼下垂症術(保険診療/挙筋前転術) 費用: 21600円(片目・3割負担の場合) リスク、副作用:腫れ、内出血、感染、出血、血腫、左右差、再発、傷跡など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
