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TOP/ ブログ/ 美容皮膚科/ 目の下のクマ/  下瞼の茶クマの色味をハムラ法にて改善した症例

2020.11.30

目の下のクマ

下瞼の茶クマの色味をハムラ法にて改善した症例

下瞼のクマのご相談は、日々の診療でお受けすることが多いものの1つです。

しかし、一言にクマと言っても実は原因は多岐にわたり、
クマがそもそも何を意味するかは、人によってとても異なります。

1 下瞼のへこみ・くぼみ(瞼頬溝):ボリューム不足によるクマ
2 下瞼が前方にふくらんでその下がクマに見える。(目袋によるクマ)
3 クマの位置にスジ状(線状)の細いしわが入っている
4 下瞼のたるみが強く頰の皮膚との境界部がクマに見える(肌質が変わる境界部)
5 赤黒いような色味がある
6 目の下に色素沈着がある(茶色or 黒い)
7 クマのラインに沿ってシミが並んでいる



これらが単一で存在することもありますが、
複数組み合わさってクマとなっている場合もあります。
(複合要因によるクマ)

上記のうち、原因としては1番(下瞼のへこみ・くぼみによるクマ)が最も多いですが、
これはヒアルロン酸注入や脂肪注入で簡単に治せます。

2番(目の下のふくらみによるクマ)なら脱脂法が良いですが、
年配の方に行うとかえってたるみが強調されることがあるので
完全に若い方むけ(30歳より前など)の治療である点が要注意です。

3番(スジ状のしわ)なら、かなりソフトなヒアルロン酸を浅目の深さに注入して
さらにしわ消し効果のあるレーザーを使うことで薄く出来ます。
(ただし、多数のしわがあり皮膚のたるみが強い場合は手術一択となります。)

4番(頬との境界部のたるみによるクマ)は
たるみ取り手術(下瞼皮膚切除)かレーザーによる引き締めを行い、
7番(シミが原因のクマ)であればQレーザーかピコレーザーでしみを取ることで改善します。

これらは、いずれも解決する手段があるということになります。

問題は、5番(赤黒い色味によるクマ)、6番(茶色などの色素沈着)
つまり皮膚自体の色味によりクマに見えるケースです。

私もこの仕事にたずさわって26年目ですが、
かつては長いこと、これらの皮膚の色味を改善する有効な治療法を見つけられませんでした。

最近では、当院のアイコンによるフラクショナルレーザー(Lux1540)が
赤黒い色に対して有効であることが分かっています。

しかし、茶色や黒っぽい色が入っている色素沈着においては
レーザーで改善させることは出来ませんでした。

私の知る限りでは、そのような治療はいまだなく、患者さんがご相談に来られても
「残念ですが現代の医療技術では、この問題は解決出来ません。」と伝え、
患者様は肩を落としてお帰り頂くしかありませんでした。

ところがある時、偶然気がついたのですが
下瞼のタルミ取り手術として「ハムラ法」手術を行った患者様を
数ヶ月にわたってフォローし経過観察してゆくうちに、
術前にあったはずの下瞼の濃い茶色の色素沈着がどんどん薄くなってゆくという現象に
ある日気がついたのです。

もちろんハムラ法(表ハムラ)は、
皮膚を切除する手術なのだから茶色い色の皮膚が取られて薄くなったように
見えるだけだろうと思う方もいるかもしれませんが、
どうやらそれだけの効果ではないようです。

ちなみに、私は指で伸ばして3mm幅ほどしか皮膚を切除しない方針で行っているので
切り取られた茶色い皮膚の面積はそれほど大きくありませんが、
切った箇所より下方の皮膚の色も明るい色に変化してゆくように見えます。




例えば、上は下瞼のクマが気になるとして当院に来られた26歳の女性です。

若い方ですが、下瞼の皮膚のたるみとクマのへこみがあり、色素沈着も顕著です。
つまり複合的な要因によるクマと言えます。
しかし、どの要素がメインかと言えば圧倒的に色味によるクマです。

この方が来られた時には、既にハムラ法によってタルミ・へこみだけでなく
色味も薄く出来ることを発見していたので、そのことを伝え手術を行うこととなりました。







上が術前、下が術後3ヶ月後です。

*下図(術後)写真は、上瞼のみメイクしていますが、
下瞼はメイクを完全に落とした状態での撮影です。

ハムラ法手術の本来の改善目的である、たるんだ皮膚と下瞼のへこみも当然改善して
フラットでピンと張った感じの下瞼となっていますが、
それよりも、注目して頂きたいのは色素沈着の色味が大幅に良くなっている点です。

どうしてハムラ法手術で色素が薄くなるのか?

そのメカニズムはうまくは説明出来ないのですが、
たるんだ皮膚が伸展されることで血流のうっ滞が改善されて代謝が良くなり、
メラニンの排出が促進された?などの機序を推測していますが、
そうは言ってもあくまで頭の中で考えただけのことで確証はありません。

むしろ誰かこの記事を見た美容外科医のドクターで
その理由について確実なことを知っている方がいたら教えて欲しいくらいで、
私にとっては今だ謎の現象です。

しかし、私は研究者ではなくあくまで町中で実践を繰り返す臨床家ですから、
その理由はさておき、決まってルーチンで結果が出せるということのほうが重要ですので、
とりあえず目の下の色素沈着で困っている患者様が当院へ来られたら、
この患者様のように例え若い方であっても今後もハムラ法を勧めるつもりです。

ともあれ、いままでの医療技術ではいっこうに解決できなかった問題を1つ解決することが
出来るようになったのは、患者様にとって何よりも朗報だと思います。
目の下の赤黒いクマや茶色の色素沈着に悩んでいて、他院で相談したけれども
「無理です」として断られた方は是非一度当院へお越しください。
ハムラ法の詳細はこちら

本ブログの症例に関する情報

治療名:下瞼の色素沈着除去手術(ハムラ法手術) 
費用:330,000円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、下瞼の外反、血腫、感染など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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