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小変化にもかかわらず満足度が高かったクローズ法による鼻橋部耳介軟骨移植(鼻柱下降、鼻柱延長)

2020年12月07日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
鼻整形でどの程度の変化を出すかは、個人の好みによってかなりの違いがあります。

当院では、基本的に鼻の手術は局所麻酔下に行い、
手術中に移植軟骨の位置や角度、鼻の形がある程度決まったところで
傷を仮留め縫合して患者様に起き上がってもらい、
鏡で見え方を何回も確認してもらっています。

その際に、合わせ鏡を使ったり二面鏡を用いて、正面だけでなく、
斜め横、真横方向などあらゆる角度から鼻の形も入念にチェックしてもらい、
気になる点があれば、どんどのその場で手術中に形を変えてゆきます。

術前にいくらパソコンでCGシミュレーションをしても
実際にはその通りにはならないため、この「その場でのやりとり」で
形を次々に変えてゆくというライブ方式が当院の手術の特徴でもあります。

そして、最終的に患者様が気にいってOKが出た時点で手術を終了しています。
それゆえ術後に患者様から不満の声を頂くことは今までほぼありません。


また術後のデザインについては、
鼻先でも鼻スジでも大きな変化を好まれる方ももちろんいらっしゃいますが、
自分にしか分からない、つまり人から見ても写真上でもあまり分からないくらいの
わずかな変化を希望される方もいらっしゃいます。

デザインは一人一人の好みにかなりの幅があるため、
術中の鏡での確認の重要性を毎回痛感しています。

いくら美容手術のプロである私が良かれと思って提示した形でも、
患者様が気にいらなければその時点でその形はNGということになります。

美しい鼻を考える場合、正解は一つではないというのが
鼻手術の奥深い所でもあり、難しい所でもあります。

ちなみに鼻先の手術におけるアプローチ方法(アクセス方法)には、
鼻柱部分の皮膚を切るオープンと、
そこを切らずに鼻の穴の中(粘膜)だけを切るクローズがありますが、
オープンのほうが大きな変化を出したい場合にむいています。

しかし、ダウンタイムを出したくないならクローズ法のほうが圧倒的に有利です。

クローズですと術後の腫れはごくごく軽微で、
1~2週間で引く上に、傷跡も表から見えることはほぼありません。

また大げさなギプスをすることも不要で、
テープ固定を2日ないし5日ほどする程度で良いのもメリットです。
(どうしてもとの希望なら「テープ固定無し」も不可能ではありません。)

比較的小さな変化希望で、術後のダウンタイムを最小に
という希望であれば、クローズ・アプローチは大変お勧めです。

実際の症例を見てみます。



上は、鼻柱(左右の鼻の穴の間のしきり部分)をもう少しだけ下に伸ばし、
上唇と鼻の間の間延びした感じを改善したいという希望で当院に来られた
28歳の女性です。

ほんの少しの変化でよいので、ダウンタイムを最小にということと、
鼻柱を切って傷跡が残るのも嫌ということで、
鼻橋部耳介軟骨移植(鼻柱下降、鼻柱延長)をクローズアプローチで行うこととなりました。
(実際には、オープン法で鼻柱を切っても傷跡は2~3ヶ月でほぼ分からなくなりますが。)

下に術前術後を比較します。


 
前から見た、術前(上)・術後1ヶ月目(下)の変化です。


 

横から見た、術前(上)・術後1ヶ月目(下)の変化です。

鼻柱部が下方に伸びて、上唇と鼻の間の距離が短縮していることが分かります。

腫れは、傷口の抜糸を行った1週間目にはほぼひいており、
それまでの期間もほとんど気にならない程度の腫れであったとのことでした。

今回のケースは写真上の変化は決して大きいとは言えませんが、
鼻の整形の場合これくらい控え目な変化のほうがむしろ好きだという方も多いです。
(変わりすぎて周囲にばれるのが嫌などの理由で)

「はたしてこの程度の変化で本当にご満足いただけていますか?」と
1ヶ月目の再診時に念のため患者さんに確認してみましたが、
「ちょうど良い出かたで大満足」という回答が得られたため、
やはりこのような小変化を求める方が実際にいらっしゃると再認識させられます。

微妙な変化で十分という方で、
最小ダウンタイムでギプス無しが良いという患者さんには
クローズ法は考慮の価値がある選択肢です。

価格もオープンアプローチに比べると安く抑えられるのも魅力です。

さらに手術時間も30分ほどで終わるので、鼻の手術としてはかなり短く、
あっという間に一瞬で終わってしまうということも付け加えておきましょう。
鼻橋部耳介軟骨移植(鼻柱下降、鼻柱延長)の詳細はこちら

(追記)
「鼻橋部耳介軟骨移植(鼻柱下降、鼻柱延長)で鼻の穴が目立たなくなりますか?」
という質問をよく頂きます。

上の症例写真を見て頂ければ分かると思いますが、
この手術で鼻の穴の形や見え方は変わりません。

正面から見た時の鼻の穴を見えづらくする方法は
鼻孔縁下降術(鼻孔縁延長術)という全く別の手術があります。
ちなみに鼻中隔延長術でも鼻の穴の見え方自体はさほど変わりませんのでご注意ください。


<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻橋部耳介軟骨移植(鼻柱下降、鼻柱延長)クローズ法 
費用:275,000円(税抜)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:出血、腫れ、内出血、左右差、感染、血腫、傷跡など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士