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2016.02.29

刺青・傷跡修正など

レーザーによるアートメイク除去

今回は、レーザーによるアートメイク除去の症例です。

刺青・アートメイク除去用のレーザーとして、
当院ではQスイッチ・ヤグレーザーQスイッチ・ルビーレーザーのご用意があります。

一般に、Qスイッチ・レーザーで除去可能な刺青/アートメイクの色は

◆Qスイッチ・ヤグ ⇒ 青・黒・赤
◆Qスイッチ・アレキサンドライト ⇒ 青・黒・緑
◆Qスイッチ・ルビー ⇒ 青・黒・茶

となります。

ただし、当院で使用している最新のQスイッチ・ヤグ(レブライト)の場合は、
オプションのハンドピースを交換することで緑やスカイブルー(同じ青でも上記の青と違い、明るい青)にも
対応可能です。

下がそのダイハンド・ピース。
図1-2
左がスカイブルー用。右が明るい緑用です。

つまり、レーザーによる刺青・アートメイク除去治療をご希望の場合は、
当院のQルビーとQヤグでほぼ全色に対応可能ということとなります。

「ほぼ」と言うのは、よほど特殊な色でない限り
ほとんどの色味に効果を期待出来るというくらいの意味です。

なお実際にレーザーで刺青を消そうとすると相当な回数が必要となります。
通常5回から15回くらいというのが目安となります。


ところで、最近新たに出てきたピコレーザーは、
Qスイッチ・レーザーよりも少ない回数で刺青が取れるという噂は聞きますが、
日本では誰もそのデータを正式にはまだ発表していません。

去る1月16日に行われた美容外科学会の学術集会において、
レーザーの世界で古参の重鎮と言われる先生達の講演があり、
やはり「ピコレーザーはいったい何に効くのだろうか?」という質問が何度も会場から上がっていました。

しかし、いずれの先生も「まだ何に効くか分からない。今やっている最中です。」とか
「従来のレーザーよりも少ない回数で刺青が取れる可能性は…ある…かも…しれない??」

…ってちょっと! 思わずずっこけてしまいました。(笑)

極めて曖昧模糊とした歯切れの悪い回答ばかりで、
実際何に効くか現時点では誰もまだ分かっていないというのが現状のようです。

ピコレーザーが出て既にもうかなりの時間がたちましたが、
相変わらず誰も効果に明言しないということに自然な疑問を感じてしまいます。

新しいもの好きの私ではありますが、さすがにこうなるともう少し様子見です。

ある程度技術として確立されて、日本人の肌に用いて刺青が早く取れるとか、
肌の若返り効果があるとか、シミがきれい取れるとか、学会の権威とされる先生か知り合いの先生で
信用できるレベルの方がまとまった明確な結果を出さない限りまだ買う気はしません。

なにせ1台2000万円以上するマシンなので、
効果不明なものにはとても高額な投資する気にはなりません。

理論的には、衝撃波でシミの元のメラニンが破壊できるとか、
Qスイッチよりも短い時間で打つので炎症後色素沈着が起こりにくいとか
レーザー会社の営業担当たちは口をそろえて言いますが、理論はあくまで理論であり、
医学が科学である限り実証のほうがより重要と考えます。

話が飛びましたが、刺青はレーザーで取ろうと思うと最新のマシンを用いても回数がかかりますが、
アートメイクなら刺青ほど回数を掛けずに比較的簡単に取れます。

経験的に2回から5回程度みれば大丈夫です。
照射のインターバルは、1.5ヶ月から2ヶ月くらいとしています。

下は、以前に入れた眉のアートメイクを除去したいとして
当院を受診された43歳の女性です。


Qスイッチ・ルビーレーザーを最大出力の10Jで打ちました。



5回照射したところです。
内側の所にわずかに色が残っていますが、ほぼ取り切れています。

アートメイクには、その時代その時代の流行があるため入れる時はいいと思って入れたけれど、
後々になってやっぱり入れなきゃよかったとか、もっと違う形がいいとなる方が案外多いようです。

それほど回数と期間を掛けずに、
取り切れるはずなのでお悩みの方は是非ご相談頂ければと思います。

Qスイッチ・ヤグレーザーの詳細はこちら。
Qスイッチ・ルビーレーザーの詳細はこちら。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:アートメイク除去(Qスイッチ・ルビーレーザ) 費用:22,000円/回 5回照射(両眉)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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