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2016.03.07

美容外科 鼻整形

鼻先を高くする 鼻中隔延長 症例(他院修正)

今週は、鼻の症例です。

一般的な考えとしては、ヒアルロン酸レディエッセといった注入術では
鼻先を高くすることは出来ません。

鼻先への注入術を行っているクリニックもあると確かに聞きますが、
この部分の皮膚は大概の日本人において厚く硬く、そして組織には余裕がないため、
量をたくさん入れると高くならずにかえって横に広がってダンゴ鼻となってしまうため、
実際にはほとんど量は入れられません。

したがって注入術によって鼻先を高くする治療を行った患者さんの感想としては、
「お金をかけたけれど、何も変わらなかった!」と全員口をそろえておっしゃいます。
はっきり言って意味がない治療だと思います。

まあ、これは美容外科医なら普通 誰でも分かっている常識なわけで、
医師側が、変化が全く出ないのを分かっていて確信犯的にやっているということになります。
皆様お気をつけ下さい。

当院ではもちろん鼻先の注入は、勧めておりません。
やはり、鼻先を変えるには手術以外に方法はありません。

鼻先を高くする場合に当院でお勧めしている手技は、

1.鼻中隔延長鼻尖耳介軟骨移植の組み合わせ
2.鼻柱耳介軟骨移植鼻尖耳介軟骨移植の組み合わせ


のいずれかです。

1は、もはや定番と言えるオーソドックスな手法です。

ただし、鼻先を前に出しつつ下げるとなると難しく、
無理をすると横から見たプロフィールで鼻先の上の部分の出っ張りが目立って見えてしまいます。

鼻先の低い方の場合、たいがい短鼻で、鼻先が上を向いているアップノーズの方が多いため、
実際の治療の際には鼻先を下げてかつ、前方に出したいというご要望の方が多いわけですが、
その場合には、2の鼻柱に移植する軟骨の形状を工夫することで鼻先を下げつつ、
鼻先にも軟骨を移植する方法がよいです。

しかし、実際には単純に軟骨を移植するだけではダメで、鼻翼軟骨に複雑な操作を加える必要があります。

今回は、分かりやすいオーソドックスな1 の方法(鼻中隔延長+鼻尖耳介軟骨移植)で
鼻先を前方に出した症例を紹介します。

鼻中隔延長には、下の図に示すように
前方に出す場合と下に下げるケースがあります。

下に下げる方が、実は鼻中隔延長では結構難しいです。
(上に述べたプロフィールの問題が発生しがちなため)

実際の症例を見てみます。

下は、鼻先の低さを気にされて、当院を受診された21歳の女性の患者さんです。
耳珠軟骨を採取して、元からある鼻中隔に継ぎ足しつつ、さらに先端に軟骨を移植しました。

左が術前の横方向から見たプロフィールです。
右が術後の状態。
オレンジの矢印の先端の箇所が前方に出ているのが分かります。


アプローチは、オープン法で行っており鼻粘膜切開に加え鼻柱部の皮膚を切っています。

斜め左から見た写真を比較します。左が術前、右が術後。
オレンジの矢印の先端部で高さが出ているのが分かります。


結果には満足されています。

実はこの方、この手術の前に既に他院で鼻先に鼻尖耳介軟骨移植を一度受けているのですが、
思ったほど鼻先が前に出なかったことを不満に思い、当院を受診されました。

つまり左は、他院でのオペ後の写真であり
当院での手術は、他院オペの修正手術ということになります。

以前の他院の手術では、クローズ法で当院と同様に耳からの軟骨移植を鼻先にされたとのことです。

術前の状態を見ても分かるように、やはりクローズ法には限界があるのだなというのが分かります。

当院のホームページ「鼻の施術ページ」でも述べていますが、
いったん組織の制約を取り除き鼻先の皮膚を完全にフリーとすることで結果として大きな変化が得られます。


オープン法の方がクローズ法よりも良い結果を得やすいという例の一つです。

もっとも、今回は鼻先への鼻尖耳介軟骨だけでなく、鼻中隔延長も行っているため
単純には比較できませんが、もし仮に鼻尖耳介軟骨移植単独で比較しても結果には明瞭に差が出ます。
この点を覚えておいてもらえると幸いです。

鼻中隔延長 詳細はこちらです。
鼻尖耳介軟骨移植 詳細はこちらです。

本ブログの症例に関する情報

治療名:鼻中隔延長 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻り、左右差、曲がりなど
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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