
当院では汗やニオイを治す治療として、内服薬や外用薬、ボトックスやミラドライなどによる施術を取り扱っています。ワキガにはアポクリン汗腺が、汗の量にはエクリン汗腺が関係していますが、いずれの汗腺も脇だけではなく身体の様々な部位にも存在しているため、脇のニオイ・汗治療を応用する形で他の部位においても同様にニオイや汗の治療を行っています。
汗の原因となるエクリン汗腺は全身に存在しますが、ニオイの原因となるアポクリン汗腺は脇や陰部、乳輪などに多いため、ニオイについては全身どこのニオイでも軽減できるかというと難しいのですが、陰部や乳輪まわり、鼠径部(股の付け根)、肛門などにはアポクリン汗腺が比較的多くあるため、これらの部位のニオイについては改善できることが多いです。汗量については身体の比較的広範囲の部位に対応しており、背中や頭皮、顔汗、手汗・足裏の汗などにおいても施術を行っております。
>当院で行っているニオイや汗の治療について詳細はこちらをご覧ください。
そのような中で先日、「首の後ろ」の汗やニオイ(加齢臭)が気になるとしてご来院された男性において治療を行う機会がありましたので少しだけご紹介したいと思います。
なお、普段のブログでは施術前後の症例写真を掲載する形で解説しているのですが、今回は汗・ニオイが対象の施術となるので、術前後の比較写真がない状態での紹介となる点についてはご了承下さい。(今後はヨウ素・デンプンを使ったミノール法による測定なども取り入れていきたいと思います)

今回ご相談に来られたのは60代の男性で、首の後ろから出る汗やニオイ(加齢臭)を軽減したいという内容でした。
ご本人としては首の後ろから出る汗が多いことは多少気にしていたようなのですが、奥様から「首の後ろのニオイ」(加齢臭)についても指摘を受け、さすがに何か治療を行った方がいいのではないかということで当院に相談に来られたそうです。
そこで今回は、わきが・わき汗治療に有効なミラドライを応用する形で首の後ろの汗とニオイ(加齢臭)を軽減する治療を行いました。ミラドライには直接的に加齢臭を軽減する効果はありませんが、加齢臭の原因であるノネナール(皮脂が酸化されることで生じる物質)が汗の成分であるアンモニア等と反応してニオイを生じるため、汗そのものの発生を抑制することでニオイを軽減する、という原理になります。施術は事前に局所麻酔を注射し、麻酔が効いたところでうつ伏せに寝ていただき頭を左右に傾けながら照射をしていきます。ミラドライは吸引をしながらマイクロ波を照射するマシンのため、術後は首の後ろに複数の吸引の痕が赤く残りますが、1~2週間程度で次第に改善していくことがほとんとです。
この患者様については術後の経過確認として1か月後に再来院していただきましたが、その際には首の後ろの汗がほとんど出ない状態になった上に、奥様に指摘されたニオイ(加齢臭)についてもかなり軽減したとのことです。
首の後ろの汗量やニオイを軽減する方法は現在ボトックスや内服薬が一般的ですが、一度の施術でよりしっかりと効果を得たいという際にはこの治療法はかなり有効ではないかと考えています。現在当院では、「首の後ろ(加齢臭)」と「顔」において汗・ニオイ治療のモニターを募集しております。ご興味ありましたら一度ご相談下さい。
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※なお当院のミラドライ治療は、医師が事前に必ず診察を行う・施術前に必ず医師が設定を目視で確認する・施術2日後の再診を徹底する(遠方の方はオンラインでも可能)・皮膚炎や皮膚トラブルがある部位は施術を行わないなど、徹底したルールに基づいた形で治療を行っております。
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。