
唇のしみ・くすみに関するご相談を時々頂きますが、当院では唇の色素沈着に関してはルビーレーザーの施術を行っています。ピコレーザーも悪くはないですが、切れ味と速効性の面でルビーレーザーのほうが圧倒的に有利で、外来における治療でも1回のルビーレーザー照射でしみ・くすみをほぼ完全に改善しています。
当院では現在、JMEC社のZ1とNexusの2台のルビーレーザーを取り扱っており、症状によってどちらのマシンを使用するか使い分けて治療を行っています。オーソドックスな色素沈着(しみ・くすみ)治療ではZ1を使いますが、あざ治療において術後の炎症後色素沈着を避けたい場合や、色素沈着であっても緩くトーニング的な当て方をしたい場合にはNexusを使うといった形です。(NexusのほうがZ1より低出力で打つことが出来ます)
皮膚科系のクリニックの場合、ダウンタイムができるだけ少ないマイルドな治療法やマシンを好む先生が多いといった話を患者様から伺うことがあります。おそらく、アレキサンドライトレーザーやQYAGトーニングなどを使っておられるのでしょうが、私は形成外科出身の美容外科医ということもあり、1回の治療である程度ハッキリした治療結果を患者様にお届けしたいという気持ちが強く、ルビーレーザー1回でしっかりと除去できると判断したものについては患者様にその旨をご説明し、ご本人にも承諾いただけた際には積極的にルビーレーザーを使用しています。
ただし切れ味が抜群である反面、術後に炎症性色素沈着が生じやすい点がネックになるのですが、実はこのマシンにおいて「ダウンタイムがほとんど生じない部位」がいくつかあるため、今回はその部位に関して症例写真と共にご紹介していきたいと思います。

上の方は、上下の唇のくすみを気にされてご相談に来られた26歳の女性です。赤唇のフチを枠取りしたかのように淡い茶色の色素沈着が出来ているのが写真でも分かるかと思います。そこで今回は、ルビーレーザーを強めに照射し1回でできるだけ除去する治療を行うこととなりました。
今回の症例の方のように、ルビーレーザーを強い出力で打ったとしても炎症後色素沈着などのダウンタイムがほとんど生じない部位の代表例が「唇」です。その他にも、上瞼・下瞼・鼻なども該当します。もちろん、効果やダウンタイムには個人差があるため一概には言えませんが、他部位と比較すると圧倒的に炎症後色素沈着などが生じにくい部位となります。これに対して、ルビーレーザー照射後に色素沈着が出やすい部位としては、目尻、額、こめかみ、口回り、フェイスラインなどがあり、これらの部位に照射をする際には出力設定や打ち方にかなり気を使います。
早速、今回の方について術前後の写真を比較してみましょう。

術後は5ヶ月目の様子です。パッと見た感じでは、1回の照射でほの100%に近い除去率で色素沈着が取れているのではないでしょうか。いかにもルビーレーザーらしい、切れ味の良い治療結果と言えます。
今回は淡く連続的にぼんやりと分布する色素沈着でしたが、そうではなく点状・斑状に散在するタイプであっても、同様に1回の照射でほぼ取り切ることが可能です。ただし注意点としては、少し色素が濃い点状の色素斑の場合、色素沈着ではなくほくろの可能性もあり、この場合はほくろ除去治療として電気分解か炭酸ガスレーザーを用いて施術を行います。炭酸ガスレーザーによるほくろ除去治療も切れ味がかなりよく、唇にできたほくろであれば、かなり深くレーザーで除去したとしても陥没などのダウンタイムもほぼ生じずに1回で取り切ることができるでしょう。
患者様がダウンタイムの少ないマイルドな治療をご希望の際にはもちろんそのようなマシンを選んで施術を行っておりますが、ルビーレーザーによる治療の場合、今回のように一度でほぼ完全に色素沈着が除去できるため治療回数(=治療費用)が1回で済むという点がメリットになるのではと思います。しみ・くすみでお悩みの際には、よろしければ一度検討してみてはいかがでしょうか。
>ルビーレーザーの詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:上下唇の色素沈着除去(ルビーレーザー) 費用: 66,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、色素沈着、色素脱失、熱傷、傷跡、肥厚性瘢痕、ケロイドなど
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本専門医機構認定 形成外科専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら
