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みずほクリニック院長ブログBlog

下まぶたの逆さ睫毛・重症例

2017年03月27日(月) | カテゴリ: 美容外科, 逆さまつげ手術
逆さまつ毛の治療件数が多い当院ですが、
下まぶたの重症例で変化が分かりやすい例があったので、ご紹介します。

下睫毛の逆さ睫毛の治療には切開法と縫合法(埋没法)がありますが、
持続力を考えると切開法がお勧めです。

縫合法(埋没法)は、睫毛の向きを矯正する力が今一つという点と、
うまくいっても後戻りすることがあるため、もし患者さん的に問題ないなら
切開法のほうが確実です。

ただし、下まぶたに関しても上まぶたの埋没二重手術同様に
縫合糸をチェーンの輪のように糸同士で連結することで矯正力を高め、
効果の持続期間を長くすることが可能です。

これとは別に、縫合法の場合は上まぶたの二重のように
下まぶたの糸をかけたところに水平のラインが入るため、
若干これを気にされる方もいます。

ちょうど下まぶたに二重ラインが出来たように見えます。
見方を変えれば、新たに涙袋が生じたように見えなくもありませんが
好みの分かれるところです。

このような理由から下睫毛の逆さ睫毛のご相談を受けた際は、
基本的に切開法による治療を第一にお勧めすることがほとんどです。

傷跡が残るのが心配という方も中にはいらっしゃいますが、
睫毛の生え際ぎりぎりを狙えば傷跡はほぼ分からないように仕上げることが出来ます。

今週の症例を見て頂ければそれも納得出来ると思います。


下は27歳の女性で、
本来前方向に向いているはずの下まぶたの睫毛が垂直に立ち上がって、
目にぶつかっています。

これによって、目の表面の痛み、かゆみ、異物感、目やにの多さなどを悩まれて
当院を受診されました。



横方向から見て、本来前を向いているはずの睫毛の向きの立ち上がり方が
極端に上向きなのが分かります。

ほぼ垂直と言ってよくかなり重症な部類だと思います。


正面から見ても、特に内側(鼻の側)で目に当たっているのが分かります。

下まぶたの逆さまつげの場合、内側の睫毛が当たるというケースがほとんどです。

対して上睫毛の場合は、内側>外側>全体 の順番に多い頻度で見かけます。

上の正面写真で内側で、皮膚が余ってしまって睫毛が上方におっつけられているので、
ある程度の皮膚の切除も必要です。

下は、切開法による下睫毛の向きの矯正術後3ヶ月目の状態です。



睫毛の向きを見れば、改善は一目瞭然です。

下は、術後の正面写真。

切開法であっても、傷跡はほぼ分かりません。

切開ラインが、睫毛の生え際から1,2mm下方にずれただけでも傷跡が大変目立つため
正確に狙って生え際ジャストで切るのがこの手術の大切なポイントです。

これは、下瞼のたるみ取り系手術全般にも同じことが言えます。

よく下瞼脱脂手術(下瞼脂肪除去)を強くおしているクリニックにおいて、
皮膚を切らずに結膜側からアプローチするので表に傷跡が残らないという
宣伝文句を目にしますが、うまく切れば皮膚の表面側を切ったとしても
傷跡は全く問題にならないということを覚えておいて頂きたいと思います。

傷跡が残るか残らないかは、手術法ではなく単なる腕の差です。
当院の下まぶたの逆さまつ毛治療(切開法)の詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:逆さまつ毛治療(下睫毛・切開法) 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻り、再発、左右差など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士