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埋没法による二重の腫れを最小限に抑えるコツ

2017年07月18日(火) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
様々な美容医療治療の中でも、当院では特に目元の美容・アンチエイジングに力を入れていますが、
二重まぶた治療は最も需要の多い診療項目の一つです。

この二重治療(二重整形)には、切開式、埋没式、部分切開式などがありますが、
術後の腫れや内出血などダウンタイムを気にされる患者さんが多いため
必然的に、埋没法二重のリクエストが大部分を占めるということになります。

切開ありの二重術と比べれば、腫れ・内出血が出にくいと言われる埋没法二重ですが、
その腫れや内出血のレベルはクリニックによって様々です。

また同じクリニック内にあっても、新人とベテラン、うまい先生とそうでない先生では
腫れの程度、ダウンタイムに雲泥の差があるというのが実際事実なわけです。

「腫れさせない、痛くない」とどのクリニックでも大概は謳っていますが、
実際に体験した患者さんの話を聞くと必ずしもそうではないことが往々にしてあります。

また「〇〇を使用することによって、腫れ・内出血を最小限に抑えます。」とか
「〇〇法だから、腫れない。」などと言うキャッチコピーもよく目にします。

もちろん、麻酔の針の太さや、麻酔液の成分、糸を通すコースなどに工夫をこらすのは
むしろ当たり前のことですが、こと「腫れ」を抑えるのであれば、使用マテリアルや術式といった
誰にでも真似できる部分が手術結果に影響するという部分は、実際のところは最小限であると言っていいです。


私が長年やってきて出した結論ですが、
一番の腫れさせないコツとは「針先で血管をよける技術」と断言しておきましょう。


何の針を使うかとか、どこにどのように糸のコースを取るのかなどはハッキリ言って二の次の問題であり、
重要なのは、針を瞼の皮膚組織に貫通させる時に針先から指先に伝わる感覚を会得するということです。

若い美容外科医の先生からよく
「どうやったら腫れさせずに埋没二重を作ることが出来るのでしょうか?」
という質問を受けますが、こればかりは何万回も症例をこなし、
そして1回1回のオペを真剣勝負としてとらえ、毎回工夫をこらし、日々悩み続けるしかありません。
そして、その先のある日ハッとして気がつくのです。そうか!実はこういうことだったのか! と。。

だから聞かれたところでこれは感覚の問題だから説明のしようがないのです。
コツをつかむために、「手術を見学させて欲しい」などといった申し入れを非常に多く頂きますが、
たとえ見たとしてもその手技の意義が分からない以上、あまり意味はないでしょう。

さて、前置きはこれくらいにして今週の症例です。

下は、二重まぶたへの治療を希望されて当院を受診された21歳の女性です。

20170718091 まぶたを切りたくないということで、埋没法二重でラインを作ることとなりました。
またできるだけ二重ラインをしっかりと維持したいため、オーソドックスな2点留めの埋没法ではなく
ライン固定の点数を一つ増やした3点法による治療を希望されました。

埋没法二重では、ラインを戻りにくくするために、対処法のひとつとして
「留める点数を増やしてゆく」という方法があります。

ラインを支える糸の点数を増やせば、1点1点に対してかかる負担が分散して
外れにくくなってゆくであろうという考えであり、間違ってはいません。

しかし点数を増やし過ぎると、だんだんと糸一点が咬む皮膚組織の量(幅)が極端に小さくなるため、
逆にラインがかえって取れて消えやすくなってしまうという「逆説的現象」が見られます。

2017071802 上の図のようなイメージです。

しかも、糸の点数を増やすことで全体としては組織を締め付ける皮膚のボリュームが増えるため、
その分血流やリンパの流れがブロックされて腫れ、むくみが数ヶ月にわたって続くことがあり、
そうなると埋没法の腫れ・内出血を最小限に抑えるというメリットがもはやなくなってきます。

よって当院でお勧めする、埋没法の点数は3点かせいぜい多くても4点までとして、
それ以上ラインの耐久性(もち)を埋没法において希望される方には、点数を増やすのではなく
連結式スパイラルという特別な埋没法をお勧めしています。

下は、手術直後に撮影した写真です。

2017071803
プロならば、埋没法二重の腫れは最大でもこのレベルに抑えるべきであると考えています。

そして下は1ヶ月後の写真

2017071804
非常に自然な仕上がりで、結果に満足して頂けました。
私は、術後にどのくらいの間腫れが続いたかを必ず確認するようにしていますが、
この方の場合はほとんど腫れずに済んだとのことでした。

当院では埋没法二重を行うにあたり、
「術後の美しさ」、「自然さ」と「ラインの戻りにくさ」、「耐久性」といったことを当然重視していますが、
特に他院と比較して、「腫れ・内出血の少なさ」、「ダウンタイムの短さ」という点においても
患者さんから評価を頂いていています。
ご興味がある方は一度カウンセリングにいらしてみてください。
当院の埋没法二重の詳細はこちらです。埋没法二重の症例写真集はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重埋没法(3点留め) 費用:60,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:しこり形成、化膿、皮膚の傷跡、後戻り、左右差、糸露出など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士