おそらく「鼻の整形」だけで50種類も取り扱っているクリニックは他にはないのではないかと思いますが、患者様からいただく一人ひとりの細かなご要望やイメージにできるだけ対応できるようにと術式を整えていくうちに、気がついたらラインナップが50種類にまで増えていたという次第です。
そんな当院における鼻の整形においては、「だんご鼻を治したい」「鼻スジを高くしたい」といったピンポイントでご希望をいただくことも多いですが、「鼻全体の雰囲気をがらりと変えたい」というご希望もしばしばあり、このような際には複数の鼻整形術を組み合わせたコンビネーション治療を行っています。そこで今回は、鼻整形のコンビ治療によって鼻の全体的なイメージを変えた症例をご紹介したいと思います。

上は、鼻全体の雰囲気を変えたいご相談に来られた27歳の女性です。事前の診察の際にご本人が具体的に気にされていた箇所は以下となります。
・鼻先が上を向いている
・鼻全体の長さが足りない(上下長が短い)
・鼻先が太い
・鼻が低い
鼻全体が短く見えるのには鼻スジが低いことも関係しているため、鼻スジを高くするだけではなく鼻先に長さを出すという目的も兼ねてプロテーゼ挿入を行いつつ、さらに鼻柱を下方に出すことで鼻の上下長がより稼ぐことができるため、鼻先は鼻尖形成・鼻中隔延長術とあわせて鼻柱延長術も行うことしました。施術前に3D画像シミュレーション(ベクトラ)を行い、事前に患者様に変化の様子を確認・納得していただいた上で4つ(鼻プロテーゼ・鼻中隔延長術・鼻尖形成・鼻柱延長)を組み合わせた施術を行っています。実際の変化を見てみましょう。

術後は1.5か月目の様子です。今回は4つの施術を組み合わせて鼻全体にアプローチをしておりますが、この時点で腫れはすでにほぼ引いており完成に近い形となっています。
鼻スジから鼻先までは、複数の施術を組み合わせることで滑らかで連続的なラインで伸びているため、術前に比べて十分に上下長が得られています。また鼻柱を下方に延長したことも、上下長を確保する上でより効果的に作用しているのがお分かりいただけるかと思います。鼻先についてもしっかりと高さが出ています。
…ところで今回の患者様に関しては少々後日談があり、鼻中隔延長術を行ったにもかかわらず、術後も「鼻先の軟骨が自然に動く」ことに対して大変驚いていらっしゃいました。
よく、「鼻中隔延長術を行うと鼻先が硬くなって内側の組織が動かなくなるのでは?」と心配される患者様の声を聞きますが、耳介軟骨による鼻中隔延長術であれば、鼻先が硬くなったり動かなくなったりするということは、少なくとも当院式の手術であればあり得ません。(ただし初回の施術という条件になる他、肋軟骨を使って鼻先を伸ばした場合は、基本的に鼻先は硬くなります)
逆に、当院で鼻中隔延長術を行った患者様が他のクリニックへ別件で伺った際に、「鼻中隔延長術を行った後なのに、こんなに鼻先が自然に動くのはおかしい」と指摘を受けたとして、当院に相談に来られたケースもあります。
術中の手技を少し調整すれば、鼻中隔延長術を行った後でも「今まで通りの自然な動きのある鼻先」を保つことは全くもって可能です。
いつの間にか、鼻中隔延長術の後は「鼻先が石のように硬くなる」という都市伝説が流れてしまっているようですが、このような状態は術者の手技によって防ぐことができるという点も、今回のブログであわせてお伝えしたいと思います。
石のように硬くて動かなくなった鼻先と、今までと同じように指で動かせば自然に動く鼻先、どちらも鼻中隔延長術後の状態であることには変わりありません。どちらの結果がよい・悪いではなく、患者様がどのような結果をお望みかという点をご自身でお選びいただくことが大事なのだと思います。
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本ブログの症例に関する情報
治療名:鼻整形コンビネーション治療(鼻中隔延長・鼻尖形成・鼻柱延長・鼻プロテーゼ) 費用:990,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、皮膚面の凹凸、色素沈着、左右差など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら