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目立つ「鼻の穴」を改善した症例(鼻孔縁下降術)

2024年03月04日(月) | カテゴリ: 鼻整形
鼻の整形においては、「正面から見た際に目立つ鼻の穴を治したい」という相談をいただくことがしばしばあります。このような目立つ鼻の穴を改善する整形術として、他院では鼻中隔延長術で鼻先を下げる方法を提案するところが多いと伺いますが、これは「半分正解」で「半分間違い」ではないかと感じます。


そもそも鼻の穴が目立つ原因には大きく分けて以下の2つがあり、

①「アップノーズ気味の鼻先」が原因で鼻の穴が目立つ
②鼻先はそれほど上向きではないものの、「鼻の穴の面積が大きい(=鼻の穴のアーチの頂点が高い)」ため鼻の穴が目立つ

このうち②(=鼻の穴の面積が大きい)の場合、鼻中隔延長は無効か逆にかえって鼻の穴が目立つようになることもあります。ご自身で鼻の穴をご確認いただいた際に、「鼻の穴はそれほど上を向いていないのに鼻の穴が目立つ」(=②)と感じられる場合は、鼻中隔延長術ではなく鼻孔縁下降術(鼻孔縁延長術)のほうが、目的にかなった手技であると言えるでしょう。

ちなみに鼻の穴が目立つ方の中には、 ① + ② がミックスされた状態(アップノーズ+鼻の穴のアーチが大きい)とうケースもあります。以前はこのような際には鼻中隔延長と鼻孔縁下降術を同時に行うことも多かったのですが、鼻先の皮膚剥離を伴う手技と一緒に鼻孔縁下降を行うと鼻孔縁の下方への延長効果が弱くなる傾向が見られたことが過去にあったため、最近は鼻先の手術(鼻中隔延長術)と鼻孔縁の手術(鼻孔縁下降術)をあわせて行う場合は、日にちを分けて別々で行うようにしています。先に鼻中隔延長術を行い、そこから半年ないし1年程度が経過したタイミングで、改めて鼻孔縁下降術を行うというイメージです。
患者様からしますと2回に分けて手術を受けるなんて煩わしいと感じるかもしれませんが、このほうがより満足できる結果を得ることが可能です。

今回は、鼻の穴の面積が大きいことで「前から見た際に鼻の穴が目立つ」状態を鼻孔縁下降術で改善した症例をご紹介したいと思います。




上の方は、鼻先はアップノーズではないものの、鼻の穴の面積が広いことで鼻の穴が目立っている点を気にしてご相談に来られた19歳の女性です。

アップノーズの鼻先の場合は「ブタ鼻」などといわれることもありますが、上の写真を見ていただければわかる通り、この方から「ブタ鼻」であるという印象を受けることはほぼないでしょう。このようなケースでは、「鼻先の向き」が原因ではなく「鼻の穴のキワ(アーチ状の部分)」が鼻先側に非常に高いことによって鼻の穴が目立ってしまっているため、鼻の穴のキワ(鼻孔縁)のアーチを下げて鼻の穴を目立たなくする鼻孔縁下降術が適応となります。





鼻孔縁下降術を行った術前後の比較となります。
術後は1か月目の状態です。まだ鼻孔縁(鼻の穴のキワ)にわずかな赤みが残っていますが、ほぼ完成形に近いといえるでしょう。腫れは既にひいています。正面からみた際に、「鼻の穴の面積」が大幅に縮小して目立たなくなっているのが写真からもお分かりいただけるかと思います。

鼻孔縁下降術は1時間程度で終わるため、数ある鼻の整形術の中では比較的ライトな施術となりますが、当院においては患者様の満足度がかなり高い手技の一つです。
当院の鼻孔縁下降術詳細はこちら


<本ブログの症例に関する情報>

施術名:鼻孔縁下降術 費用:330,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、拘縮、左右差、傷跡、色素沈着など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士