陥没乳頭治療(乳頭形成・乳頭再建)
乳頭陥没治療は、美容的な問題だけでなく
授乳という機能的な問題も解決します。
乳頭がくぼんでいたり平坦になっている状態を陥没乳頭・陥没乳首と言います。整容的な面の他、赤ちゃんがお乳を飲みにくくなる授乳障害や衛生面の問題(汚れが溜まりやすい)、さらに陥没乳頭の状態をそのままにしておくと乳腺炎に進行する可能性もあるため、陥没乳頭治療によって乳頭を形成し正常な状態へと戻します。また陥没乳頭の手術は乳頭再建・乳頭形成術としても応用が可能です。
陥没乳頭の治療は、術式によっては時間とともに徐々に後戻りが生じまた陥没状態が再発してしまうことがあるため、これを防ぐことがこの手術のポイントです。当院では後戻りが起こりづらい酒井法を用いて行います。
施術の特長
- 後戻りしづらい
- 陥没乳頭では、元の陥没状態のクセが強い場合、後戻りが一番の問題となります。
この問題を克服できるよう工夫されているのが酒井法です。 - しっかりと形を作る
- 乳頭の形がしっかりと突出した美しい形に形成され、その状態が長期にわたって維持されるのが この治療のポイントです。
- 術後の固定も重要
- 施術後、乳頭の後戻りを防ぐために乳頭皮膚の周りにガーゼを縫い付けます。
美しい形を長く維持・形成するために必要な処置です。
症例写真
陥没乳頭術の応用(乳頭形成・乳頭再建/乳輪縮小術後に平坦化した乳頭の修正)

ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:乳頭陥没の応用術(乳頭形成・乳頭再建) 費用:330,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、左右差、後戻りなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
効果目的
- 陥没乳頭の修正
- 乳頭の再建
施術の流れ
- 乳頭形成部分の皮膚に局所麻酔を注射で打ちます。
- めくれこんだ部分を横方向に切開します。
- 側方から後戻り防止の真皮弁を起こします。
- 真皮弁同士を皮下にブリッジするように縫合し、後戻り防止の組織とします。
- 中央で分割された乳頭同士を縫合し、突出した形を形成します。
- 乳頭基部周囲を一周するように巾着縫合を施してさらに突出させます。
- 乳頭周囲に後戻り防止の固定を施します。
料金
陥没乳頭治療 (乳頭形成・乳頭再建) |
330,000円 |
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※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間2時間
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ダウンタイム1週間
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施術の痛み局所麻酔注射時のわずかな痛み
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通院1~2回
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麻酔局所麻酔(注射)
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持続性半永久(まれに再発あり)
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シャワー・入浴シャワーは翌日から、入浴は1週間後(抜糸後)から可能
術前
他院にて乳輪縮小術を受けたところ、乳頭が平坦化してしまったとご相談に来られた52歳の女性です。乳頭を前方に突出させるには、陥没乳頭の治療として代表的な修正手術である酒井法を用います。乳頭を切開して中央で二つに割り、乳頭の両外側から真皮弁を起こして乳頭の下に移動固定してブリッジ状に縫合して高さを出します。
術後
術後は手術から1か月経過した様子です。傷跡がまだ少し目立ちますが、乳頭の前方への突出(プロジェクション)はしっかりと得られています。なお乳輪内に今回の手術とは別の傷跡がありますが、これは同時に行ったモントゴメリー腺の切除術による跡です。両側行っても1時間程度で終わる、局所麻酔が基本の比較的シンプルな手術です。