わき汗手術(保険/自由)
根本から改善できると満足度の高い治療法です。
保険適用も可能ですのでお気軽にご相談ください。
わき汗の原因である、汗腺(アポクリン腺)を手術(反転剪除法)により除去します。
局所麻酔下に皮膚を切開し、脇の下の皮膚全体を剥がした後に皮膚をめくるとそこに汗腺の塊の粒が密生しているのを肉眼的に確認できます。それらを手術用ハサミを用いて皮下を削り取るように除去します。
ワキガ(汗の量と臭い)に対して最も確実かつ効果の高い治療法です。
傷跡のラインは残りますが、6か月から1年の時を経て脇の下皮膚のしわのラインにまぎれて分らなくなってゆきます。施術の翌日までは、血のたまり(血腫)を防ぐため圧迫目的のガーゼを脇の下に固定します。
施術の特長
- 確実な効果と永続性
- ボトックス注射の場合は、効果の持続期間が3~4ヶ月と限定的です。 また電磁波・超音波などの機器を使用したわき汗治療では効果が十分ではなかったり、1年以内に再発するケースが多く見られます。治療の効果、永続性で手術による汗腺除去にまさるものはありません。
- 片側ずつ行うことも可能
- 術後、両側わきに圧迫目的のガーゼを縫合やテープで固定してしまうと、1週間程度ですが両腕を肩より上に上げられないなどの不便が生じます。自由のプランを選択された場合は、日にちを分割して片側ずつの施術実施とすることで、片腕をフリーで使用することができるため制限が軽減されます。
- 選べる保険と自由のプラン
- 患者様のご予算とニーズに応じて保険手術と自由手術のプランから選択可能としています。
保険治療と自由診療の内容の違いを以下に記します。
■保険診療と自由診療の違いについて
基本的に行っている治療(反転剪除法)自体に大差はなく、治療効果にも大きな違いはありません。
しかし、自由診療で行う場合、再発した場合のわき汗手術の追加治療(1回まで)、傷跡がケロイド状になった場合のケア料金など全てを含む5年間の保証がつき、より確実安心なプランとしています。
一般的には、保険診療を片側ずつの手術、自由診療を両側一回の施術実施として差別化を図っているクリニックが多いのですが、当院では逆に片側ずつを希望される場合は自由のプラン、両側一辺同日施術を保険のプランとしています。
アポクリン腺の完全除去状態をご確認いただけます(再発防止対策)
誠に残念ですが、他院でアポクリン腺除去によるワキ汗治療を行ったものの、再発したという相談を多くいただきます。当院ではこのような再発防止すべく、術後の皮膚の状態を撮影し患者様にもお見せする再発防止対策を行っております。
もちろん希望がなければ行いませんが、希望される場合は脇の皮膚の内側部分のアポクリン腺がしっかりと除去されている様子を撮影し、患者様にご確認いただいております。(ご希望の場合は画像を印刷してお持ち帰りいただくことも可能です)
※理由は冒頭でも少し触れましたが、他院にて保険のワキ汗手術を受けた患者様から手術を受けたのに全く改善していないというお悩みを高い頻度で聞いております。
手術でアポクリン腺除去を行う場合きちんと除去しようとすると通常最低1時間30分から2時間はかかるのが本当のワキ汗手術です。これが両側1時間以内で終わっている場合には、まず完全には除去されていないと思って間違いありません。充分に皮膚が薄くなるまで取っていないか、本来取るべき範囲を縮小し省略法で取っていると考えられます。結果として、改善がほとんど感じられないという不満が出るのは至極当然のことです。
当院では、完全に除去したことの証明(保証)としてこのような対応を行っております。是非ご利用頂ければと思います。
- 実際のアポクリン腺除去の様子
- 汗腺(アポクリン腺)を除去する前が下のような状態です。
脇の下の皮膚を裏返すと、みっしりと赤い粒状に並んで見えるのが汗腺(アポクリン腺)のかたまりです。
下が、アポクリン腺除去を行った直後の脇の下の皮膚の裏面の状況です。
赤い粒が除去されて、白いつるりとした面(真皮)が見えます。
この状態をデジタルカメラで写真撮影して、その場で患者さんに撮影画像をご確認頂きます。ご本人のご希望があれば、画像を印刷してお持ち帰りいただいても構いません。患者様の安心感と満足度を高める一つの方法としてこのような取り組みも行っております。
その他のアポクリン腺除去に関する写真や詳細はブログにも掲載しています
症例に関する情報
治療名:反転剪除法(両側) 費用:41,220円(保険適用・両わき) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、再発など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
当院の圧迫固定法
わき汗の手術では、術後の出血とそれにより血が皮膚の下にたまる状態(血腫)を予防する目的でガーゼの束を脇の下に挟み、更に包帯を巻いて圧迫を加えます。
この固定法には、「テープ固定法」とガーゼを直接皮膚面に糸で縫い付ける「タイオーバー固定法」があります。
テープ固定法が、手間が掛からず手術時間を短縮出来るという利点がありますが、タイオーバー固定法には、テープ固定法に比べて以下のような長所があります。
- テープ固定法よりも皮膚に対する圧迫が均一にかかり、出血と血腫の予防効果が高い。
- テープ固定法よりも圧迫効果が高いため、皮膚面にしわや凹凸、波打ちが生じづらい。
- テープ固定法は粘着力の強い弾性テープを用いるため、皮膚にかぶれ・水ぶくれなどが生じて、場合によってはその場所に色素沈着(しみ)が残ってしまうこともある。
逆にタイオーバーによる固定法の場合、テープ固定法よりも時間と手間が掛かるという欠点あります。
しかし、当院では治療のクオリティを上げる目的で、あえて非効率とも言える「タイオーバー固定法」での圧迫固定を行っています。
下は、実際のタイオーバー固定法を行った状態の写真です。
ガーゼの束を、脇の下の皮膚に糸で縫合すると外観上小包のように見えます。
当院のわき汗治療について(保険・自費)
手術によるわき汗治療はニオイの原因となるアポクリン汗腺そのものを術者が目視で全て取り除くという手法のため最も確実であり再発の可能性が少ない治療法ですが、手術に対して抵抗がある方も一定数おられます。そのような方については、ボトックスやミラドライなどの治療法でニオイ・汗を軽減することも可能です。
わき汗ボトックス

ボトックス注射はわき汗・わきがを抑制する効果のある施術です。神経終末からの神経伝達物質(アセチルコリン)の放出をブロックすることで、わき汗の発生を抑制します。一度の施術で3~4か月継続するため、夏場や冬の厚着になる時期のみ施術を行うといった方も多いです。わき汗ボトックスの詳細はこちら
ミラドライ

わきにマイクロ波(電磁波)を照射して汗の原因となる汗腺を破壊することでわき汗を抑制する治療です。汗腺にはわきが(ニオイ)の原因である「アポクリン汗腺」と多汗症の原因である「エクリン汗腺」の2つがありますが、ミラドライは両方の汗腺を破壊することができるため、ニオイ・多汗症のいずれの症状も改善することができます。
一度の施術で気になるニオイや汗の原因である汗腺を70~80%程度破壊することができ、また効果は多くの場合は半永久的に続くため、一度のみの施術をされる方がほとんどです。(どうしても汗が気になるという方には2回目の施術も行っていますが、その数は治療をされた方全体のうち、肌感覚的には5%程度です)
※現在当院では、当該マシンによる顔汗治療のモニターを募集しています(施術費用は掛かりません)。ご希望の際にはお気軽にお問合せ下さい。
ミラドライの詳細はこちら外用薬(エクロックゲル)

エクロックゲルは、一定の条件を満たしている場合は保険診療が適用となる原発性多汗症治療の外用薬(塗り薬)です。2020年に承認された比較的新しい治療薬で、1日1回患部(わき)に塗布することで汗の量を抑制することができます。 外用薬(エクロックゲル)の詳細はこちら
その他(ボディのニオイ・汗)

わきがの原因となるアポクリン汗腺は、わき以外に陰部や乳輪周辺、外耳道等にも多く存在しており、わきがの症状がある方についてはデリケートゾーンや乳輪付近からも同様のニオイが生じている可能性が高く、患者様からわきと一緒にこれらの部位のニオイや汗についてご相談をいただくことも多いです。
また40~60代の方に多い加齢臭については、発汗を抑制することでニオイの原因物質となるノネナールの発生を軽減する治療を行っております。
効果目的
- わき汗の量を減らしたい
- わき汗の臭いを減らしたい
- 脱毛後のわき汗の増加を抑える
- 脱毛後のわき汗の臭いを抑える
施術の流れ
- 麻酔:局所麻酔注射を脇の下の皮膚全体に打ちます。
- メスで皮膚を切開します。
- 切開部から脇の下全体の皮膚の下をはがします。
- 皮膚をめくり汗腺を目で見ながらこれをハサミで切除します。
- 皮膚を戻して皮下組織に縫い付けます。
- 切開した創を縫合して閉じます。
- ガーゼの束を脇の下に糸ないしテープで固定し、更に包帯を巻いて圧迫を加えます。
料金
わき汗手術 | 保険適用 | 片側 | 20,610円 |
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両側 | 41,220円 | ||
自由診療 | 両側・5年保証付き | 330,000円 |
※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間2時間
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ダウンタイム1週間―1か月(傷の治りに個人差あり)
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施術の痛み局所麻酔注射時のわずかな痛み
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通院1-3回
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麻酔局所麻酔(注射)
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持続性半永久(ごくまれに再発あり)
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シャワー・入浴脇の下の圧迫ガーゼを解除後可能(通常2日目以降)