人中短縮(リップリフト)の施術にはいくつかの方法があり、低侵襲をご希望の際には
・人中短縮ボトックス
・ウルセラ(人中短縮ハイフ)
・フォトナレーザー(人中短縮レーザー/口腔内照射)
なども挙げられますが、一度の施術でしっかりと効果を実感したいという際には、やはり皮膚切開による人中短縮術がお勧めです。(ボトックスやヒアルロン酸は数か月~1年程度で元に戻ってしまう他、マシン治療についてはどうしても複数回の施術が必要となります)
ところで、皮膚切開による人中短縮術において皆様が気にされる点の一つに「傷跡」があります。当院では切開ラインを鼻孔内に収めることで傷跡を目立たなくして仕上げるようにしていますが、一般的な手法の場合、鼻孔底隆起から鼻翼基部のあたりに傷跡が残ることがしばしばあります。
切開ラインを工夫することで皮膚面からのアプローチでも最大限傷跡を目立たなくすることは可能ですが、「皮膚に一切傷跡を残したくない」という場合には口腔内アプローチによる手術をご検討いただくのがよいでしょう。口腔内から粘膜と口輪筋を切除縫合することで人中を短くするため、皮膚表面に傷跡が残ることは一切ありません。
この手法は少し前から美容外科などで行われており決して当院オリジナルというわけではありませんが、傷跡を一切残さずに一度の施術で半永久的な効果を得ることができる人中短縮術としてご指名が増えてきています。
なお、もともと上唇にボリュームがある方が人中短縮を行うとさらに上唇に厚みが出てしまい上下の唇がアンバランスになってしまうことがありますが、口腔内アプローチによる施術の場合は上唇と下唇の厚みのバランス(比率)を大きく変えずに人中を短くすることもできるため、そういった意味でも本施術は有効です。今回は、口腔内アプローチ(粘膜切開)による人中短縮術の症例をご紹介したいと思います。
上の症例は人中(鼻の下)が長くて顔が間延びして見えることを気にしてご相談に来られた52歳の女性で、人中短縮とあわせて、口元が自然にほほ笑んだようになるスマイルリップ(口角挙上)の施術も同時にご希望とのことでした。今回は、上唇と下唇の厚みバランスにはあまり変化を出さない方法として口腔内アプローチによる人中短縮(リップリフト)と口角挙上(スマイルリップ)を同時に行っています。ちなみに口角挙上(スマイルリップ)の施術も、口腔内・粘膜側から施術を行うことができますので、この2つを組み合わせても一切皮膚側には傷跡は残りません。
術前後の写真を比較してみましょう。術後は7日目の抜糸の際の状態です。術直後は一時的に腫れが生じるため、あまり変化がない(もしくは以前よりも人中が長く見える)と感じられることもありますが、1週間ほど経過すれば腫れもほぼ引きますので、十分に人中短縮効果+スマイルリップ効果を確認することができます。
粘膜側を切開しているため、もちろん鼻の横や下などに傷跡は一切生じておりません。また上唇と下唇のバランスも違和感がある形にはなっておらず、とても自然で愛らしく優しい口元に変化しているのではないかと思います。
なお口腔内アプローチによる人中短縮術のもう一つのメリットとして、手術時間が短いという点も挙げられます。皮膚切開の場合は40分程度となりますが、口腔内の場合は30分以内には手術が終わるため、患者様のご負担をより軽減することも可能です。逆にデメリットを挙げるとすると、皮膚切開と比較すると若干効果がマイルドになるという点でしょうか。
本症例の方には、1回の施術でしっかりと人中短縮(リップリフト)+口角挙上(スマイルリップ)効果を得ることができたとして大変高い満足度をいただきました。
今回のように、人中短縮のみならず口角挙上(スマイルリップ)も粘膜側からのアプローチによって同時に施術を行うことができますので、「傷跡は一切作りたくないものの、一度で半永久的な効果が欲しい」という際には、ご検討いただければと思います。
>人中短縮術(リップリフト)の詳細はこちら
>口角挙上(スマイルリップ)の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
施術名:人中短縮+口角挙上セット(いずれも粘膜切開) 費用:セット価格385,000円 ※通常:人中短縮(粘膜切開)220,000円、口角挙上(粘膜切開)220,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、左右非対称、創離開など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら