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そばかす治療例(最新機種アイコンによる光治療)

2015年06月15日(月) | カテゴリ: しみ, その他の美容皮膚科
今週は、そばかす(雀卵斑)治療のお話しです。

あまり知られていませんが、
そばかすは、1~2回の治療で簡単に取れます。

Qスイッチレーザーでも光治療でも良いのですが、
光治療の方が色素沈着などの副作用を残すことなく
かなりよくなるのでまずはお勧めです。

光治療による1~2回の照射で、まず80~90%のそばかすを取り除き、
残った頑固なそばかすや充分に反応しなかったものを
一部Qスイッチレーザーで取っています。

光治療機にもいろいろありますが、
当院のアイコンは高出力で打てるにもかかわらず
冷却機能がしっかりしているのでヤケドを作らないというのが売りのマシンです。
(逆に冷却機能が強力なので、高出力で打つことが可能とも言える)

昨年開業時に導入して以来7ヶ月ほど使ってきましたが、
フォトフェイシャルにしては切れ味が鋭く効きが本当に良いという印象があります。

というのも一般的なフォトフェイシャルは、
色素沈着のような副作用が少ないことと引き替えに
マイルドにしかシミが抜けない印象があったからです。

つまり、最初100あったものがいきなりゼロにはなりずらく、
当てるたびに徐々に少しずつ色が抜けて、最終的に50%~80%くらいの色が抜けて
薄くなれば「まあまあ」の結果が出たかなというイメージでした。

ところが、アイコンを治療で使用することによって
この固定概念を覆すような結果をたびたび経験してきましたので
折にふれて今後も引き続き症例を紹介していきたいと思います。

アイコンは、そばかす・日光性色素斑に加えて、
赤アザ(血管腫)、赤ら顔の改善にも効果的で、
レーザートーニング機(レブライト)とともに今や当院の治療機の
ツートップの一角をしめています。

思い起こせば以前読んだ有名なしみ取り治療のバイブル的な教科書には、
当院のアイコンから数えて2世代前のメディラックスについての
コメントが掲載されていましたが、その時代まだ出力があまり出ず
シミ・そばかすに対して非常にマイルドな効果しか発揮できないマシンという
若干ネガティブなコメントがあったのを憶えています。

実際、非常勤で手伝っているクリニックでは
メディラックスがいまだ現役で稼働していますが、
そばかすに当ててもほとんど効かないです。(肌質改善には一定の効果を発揮します)

ちなみにこのマシンは、

メディラックス> スターラックス > アイコン 

の順に進化して名前がその都度変わってゆきます。

まるで出世魚みたいな感じです。

やはりこういった機器は、新しい物ほど性能の向上し、
かつては弱い出力しか出せないと書かれてしまったメディラックスも
今や光治療機としては世界最高出力で打てるマシンとしてアイコンの名前が
世に知られつつあります。

都内でもスターラックスを持っているクリニックは多いですが、
最新機のアイコンを持っているクリニックはまだそれほど多くないと聞いていますので、
最新型の性能を試して見たいという方がいたら是非ご相談下さい。

ただし出力が高いということは、イコール効果が高いとは言えますが
逆に結構な痛みを感じる患者さんもいらっしゃいます。

しかし、照射をする際に痛がらせないコツが実はあり、
打った後にわずかにワンテンポ照射面を皮膚から離さないで止まることが重要です。

急いで次々に皮膚面から離しながらの連続照射はNGです。

武道の世界でいうところの残心のように、
打った直後に一拍間を置いて一瞬止まることで、
打った部分の皮膚が充分に冷却され、痛みが格段に感じづらくなります。

実際の症例を見てみます。

幼少児より両頬に見られるそばかすを取って欲しいとのことで
来院された20代の患者様です。左が、施術前の状態です。

アイコンを照射する際はパワーと照射時間の設定が重要ですが、
このように地肌の白い方は設定上有利です。

アグレッシブに強めのパワー設定で掛けてもカサブタが長引くことがないからです。
(2,3日で取れることがほとんどです。)

逆に地黒の方は、弱いパワーから始めていかないと
カサブタが出来る期間が長引いて強いストレスを感じることになります。

また色が黒いと地肌の中に隠れシミがたくさんひそんでいても見た目には見えませんが、
それらが光治療で一気に表面に浮き出て来て顔中がカサブタだらけとなり
外出さえままならないなどということがあるので要注意です。

右が、1回照射して2週間後の状態です。

そばかすによるシミが取れただけでなく、
バックの皮膚も全体的に美白されかつ肌質が改善された印象です。

シミは悲シミとか苦シミとも言い、ストレスを感じるものです。

たった一回の治療でシミがうまいこと取れたらシミシミ。。 

なんて思うかもしれません。


※アイコン治療の詳しい内容はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:アイコンによるそばかす治療 費用:22,000円/回
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士