ダウンタイムの少ない方法が主流ですが、従来のQスイッチレーザーもかさぶたが出来ることを除けば、
よりダイレクト且つストレートに悩みを解決する方法としてお勧めできる方法です。
下の方は、しみを取りたいとの希望で当院を受診された75歳の女性です。
典型的な日光性色素斑(老人性色素斑)と言えます。
これだけ濃いしみだとフォトフェイシャルでも反応はするのですが、
ある程度まで薄くなったとしてもしみの取り残しor再発が生じ、
患者さんの満足度は高いものと言えません。
また、レーザートーニングで薄くするには少々濃すぎるシミです。
この場合、Qスイッチレーザーのピンポイント照射こそがベストの適応です。
かさぶたが生じることと炎症後の色素沈着(戻りじみ)について、
よく説明して当時Qスイッチヤグレーザーを6回行い、
Qスイッチ・ルビーが新たに当院に導入されたタイミングで
迷わずQスイッチ・ルビーで5回の照射を行いました。
この方の場合、ヤグの照射ではしみの再発がかなり見られたため、
また、そもそもルビーの方が良くしみが取れるという理由から
Qスイッチ・ルビーによる照射に途中から切り替えています。
このような治療を行った場合のかさぶたが剥がれるまでの期間ですが、
およそ7日から10日間を要します。
その間、肌色テープを貼付しますが、もしテープが嫌ならこの治療専用のコンシーラーがあり、
かさぶたをかなりうまくカバーして隠せます。
資生堂のドクターコスメ、Navision DR のスポッツカバー(うるおいコンシーラー)です。
レーザー治療後のかさぶた隠し専用に資生堂が開発したものです。
大概のレーザー治療を行うクリニックに定番として置いてあるものです。
上図のようにレーザーの照射により生じたかさぶたをスポッツカバーでカバーすると
ほぼ完全にメイクで隠すことが可能です。
そして、下が先日治療を終了した時の状態です。
左が施術前。右が施術後の状態です。
1年かけて、右の写真のような状態まで来ました。
目立つ濃い斑状しみの大部分がとれています。
まだ、薄いしみや色むらが残っているため、
本来ここからはフォトフェイシャルやトーニングの出番のはずですが、
この段階で患者さんがすっかり満足してしまったので、治療は終了となりました。
臨床写真としては、術前術後で出来るだけ同じ条件での撮影が原則なのですが、
しみが取れたことが余程うれしかったらしく、患者さんに何度も「表情を作らないで下さい」と
お願いしたのですが、ついついうれしくてニッコリ笑って歯が見えてしまっているのが右側の写真です。
やはり、濃い日光性色素斑に対して、切れ味良くしみを抜くには
Qスイッチ・ルビーが現在も最強というのは論を待たないでしょう。
当院のQスイッチ・ルビーレーザーについて詳細はこちらです。
<本ブログの症例に関する情報>
治療名:Qスイッチレーザーによるしみ治療 費用:11,000円/回 10回照射
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ