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鼻柱延長(鼻柱下降)ならやはりオープン法がオススメ

2017年04月03日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
鼻の穴と穴の間のしきりの部分は、鼻柱ないし鼻橋と呼びます。



この部位が下に出ずに引っ込んでいると、

・鼻が短く見える。
・鼻の穴が目立って見える。
・全体的な鼻の形としてアンバランス

などのデメリットがあります。


この部分を下方向に引きだそうとするなら、
鼻柱部に耳介軟骨移植を行うのが一般的な手法です。

以前大手美容外科に勤めていた時は、クリニックの方針として鼻の手術は、
ほとんどクローズで行うという風潮があったため、鼻柱延長(鼻柱下降)も
耳介軟骨移植をクローズ法で行っていました。

クローズ法とオープン法は、鼻柱部の皮膚を切開するかどうかの違いです。

下のようなイメージです。


オープン法は

・軟骨に加える操作が正確になる
・止血操作が確実となる

などメリットが大きい方法です。

鼻柱の皮膚切開なしでクローズで行う、
いわゆるフローティング・コルメラ・ストラットと呼ばれる方法は
鼻柱に皮下ポケットを作って軟骨を挿入するだけのシンプルな方法であり、
手術時間も短くてすみ手軽な手技とは言えますが、
周囲の皮下組織の剥離が充分になされていないことから、
変化が非常に小さく、術前術後の変化を写真で見てはっきりわかるくらいに
なることはまずないと思ったほうがいいです。

常々この手術をクローズで行い続けることに疑問を感じていましたが、
勤務医時代はクリニックの方針には逆らえず、
しぶしぶクローズでお茶を濁していたということがあります。

皮膚面に傷後が残らないということがメリットとされるクローズ法ですが、
本来の目的である、鼻柱を下げるという効果が半減しては本末転倒の感を否めません。

また、オープン法でおこなっても皮膚の創縁をきちっと合わせられるだけの
縫合技術があれば、3ヶ月後には傷跡は表から見ても分からなくなってしまうので、
比較すると逆にクローズ法の「変化の少なさ」というデメリットの方が大きいと言えます。

ということで、私は患者さんが鼻柱を下に下げて欲しいと言って来た場合
原則的にオープン法による鼻柱下降をお勧めしています。

もちろん、どうしてもクローズが良いならそれにも対応させて頂きますが、
上に述べたデメリットも理解して頂いた上での手術としています。

下は、鼻柱の部位が上に引っ込んでいるため下方向に出してバランスを良くしたい
という希望の27歳の女性です。



鼻翼の基部に、比較して鼻柱部の正面から見た高さが高すぎて
鼻が短くアンバランスに見えてしまいます。

そして、鼻柱部皮膚切開ありのオープン法で耳介軟骨移植を鼻柱部に行い
1ヶ月目の状態が下です。



写真で見て、鼻柱が充分な距離で下に出ているのが分かります。

患者さんも結果に充分満足して頂き、
「長年の悩みが解決できて良かった!」という嬉しい言葉を頂きました。

かつてクローズで行っていた時は、
このように明確な差を出すことは出来ていませんでした。

やはり鼻柱下降を行う時はオープン法に限ると、あらためて感じた次第でございます。
当院の鼻柱延長(鼻橋部耳介軟骨移植)について詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻柱延長 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻りなど
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士