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鼻尖修正手術(鼻先縮小)は難易度が高い

2021年03月22日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
他院で鼻手術を行ったものの、
変化が全くなかった、もしくはほとんど変わらなかったということで
当院にご相談に来られる患者様を外来で多く見かけます。

このようなケースの内訳は以下3つが上位の手術で、
それぞれが1/3程度の割合です。

・ダンゴ鼻をシャープにする手術(鼻尖修正手術=鼻先縮小)
・鼻先を高くする手術(鼻中隔延長or鼻尖耳介軟骨移植など)
・小鼻を小さくする手術(小鼻縮小)

もう少し細かく見るなら、鼻先を高くする手術においては
「高くはなったけれども形が気にいらない」というケースが実はかなり多いです。

その他に他院で行った手術の修正例としては
斜鼻修正、鼻骨骨切り幅寄せなどもありますが、
これらは手術のニーズ自体がそれほど多くないため、
他院手術後のやり直し手術の件数自体もそれほど多いとは言えません。

また、鼻プロテーゼ手術のやり直し手術などもありますが、
こちらはさすがに変化がないということは少なく、
修正希望をされる際の主訴は主に以下の3つになります。

・プロテーゼが曲がっている
・鼻先上部がふくらんで鼻先が丸くなった
・鼻先が上を向いてしまった。

このように他院手術の修正術には様々なパターンがありますが、
なんと言っても、団子鼻をシャープにする鼻尖修正(鼻先縮小)で
確実な変化を出すことの出来るクリニックは案外少ないため、
当院であらためてやり治すケースが多いです。

一般的な世間の認識と実際は異なり、
鼻尖修正は鼻手術の中でも難易度の高い手術であるというのは間違いないでしょう。

どのクリニックにも定番メニューとして存在するものなので「一般的=簡単」、
だからどのクリニックでも問題なく出来るというのが非常にありがちな誤解です。







上は、鼻先が太く、鼻スジは広く(太く)高さがない20歳の女性です。

このように全体的に太いで鼻であっても、
やり方によってはかなり細くシャープに見せることは可能です。

今回は他院で手術を行っていない初回症例ですが、
鼻尖修正術は1回でも皮膚の下が剥がされると皮膚が硬くなり、
2回目に修正術を行ってもしっかりとした変化を出すのが非常に難しくなってきます。

それゆえ、この手術は1回の手術で確実に思ったような結果を出すことが要求される
いわゆる「ワンチャンス手術」だと思っておいたほうがいいです。

今回の手術では、鼻スジへのI型プロテーゼ、
そして鼻尖修正(鼻先縮小)、鼻中隔延長を組み合わせます。






上から順に、左斜めから見た術前と術後1ヶ月目の状態です。






上から順に、正面から見た術前と術後1ヶ月目の状態です。





上から順に、左側面から見た術前と術後1ヶ月目の状態です。

この症例のように、術前後でわかりやすい変化を出すために
当院では繰り返し強調している点が2つあります。

1つ目は「オープンアプローチ」で行うことです。

特に鼻尖修正と鼻中隔延長の場合は皮膚の可動性が増し、
変形キャパシティが上がります。

それによって、変化を大きく出せるだけでなく、
仮に小さい変化とするにせよ細かな微調整も効くようになります。

鼻尖修正術で変化がなかったという患者様から話を伺うと
多くの場合、クローズで行われています。

そして、2つ目のポイントとして、
(これもいつも言っていることですが…)
手術中に糸で仮留めした段階で、上体を起こして何度も二面鏡を使い
形や高さ、鼻先の絞り具合などを患者さんと一緒に確認することが超重要です。

全身麻酔や意識がもうろうとする静脈麻酔ではこの確認が出来ないため、
術後に思ったように仕上がることは、基本的にあり得ません。

術者が良しと思う鼻と患者様がそれで良いと思う鼻の形が
たまたま偶然に完全一致する確率は10%、つまり10人に1人程度です。

つまりほとんどのケースで、手術中に一回患者様に見ていただき、
実際に確認した後に細かい手直しの作業が必須となってきます。

というと、患者様さらには医師においてさえ、
「手術中には腫れと内出血が生じるので見ても結果は分からないのでは?」とか
「術中の形は参考にならず意味がないのでは?」という疑問を呈する人がいます。

当院ではほとんど腫れを生じさせずに仮留めの状態を見せることが出来るので、
鏡で見た通りの形に最終的にも仕上がります。

この腫れを手術中にほとんど生じさせないという点が、
技術であり当院式の手術が他院と完全に異なる重要ポイントです。

ところで、手術中に形を確認することが何よりの正確なシミュレーションであり
手術結果の予測には欠かせないという考えにいまだ変わりありませんが、
最近メール問い合わせやカウンセリング中に
「結果のイメージをつかむためにCGなどで見せてもらえないでしょうか?」
というリクエストを頂く機会が徐々に増えてきました。

私は、CGはあくまでイメージ画像であり、
実際に手術で仕上がる結果とは異なるため
あまり今までこの件については積極的ではなく、
画像解析システムなどの導入にも至っておりませんでしたが、
今現在、鼻手術に力を入れているクリニックではもはや非常に一般的であり、
ニーズも多いため先月シミュレーションシステムの「ベクトラH2」を導入しました。

ベクトラは、この業界において
最もメジャーな3Dシュミレーションシステムであり、
今回は顔だけでなく、豊胸や脂肪吸引の術前術後のプロポーション変化も
3D画像で結果予測することが出来る最新バージョンのものを注文しました。

今後は患者様のご希望に応じて
出来るだけカウンセリング時に3DCGをお見せするようにはしますが、
あくまで手術の方向性を確認するためのイメージ画像であり、
必ず完全に術前に示した立体画像のように仕上がるわけではございません。
その点を十分ご理解して頂いた上で、ご提示させて頂く予定です。
当院の鼻尖修正詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻尖修正(鼻先縮小)、鼻中隔延長、鼻プロテーゼ(I型) 費用:770,000円(税込) 
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、傷跡、感染、左右非対称など 
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ




監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士