最小限のダウンタイムで鼻先を高くする（鼻尖耳介軟骨移植）

「鼻先を高くする方法」にはいくつかの術式がありますが、現在の主流は鼻中隔延長術になるでしょう。

鼻中隔延長術は鼻の穴の間にある軟骨（鼻中隔軟骨）に、耳などから採取した軟骨を継ぎ足すように配置して縫合・固定することで高さ・長さを追加する施術で、鼻先に充分な高さ・長さを追加することが可能です。ただし術後は5日間ほど圧迫固定（ギプス）が必要になるため、患者様によってはギプスには少し抵抗があるという方も、やはり一定数おられます。

これに対して、ギプス不要・最小限のダウンタイムで鼻先に高さを出すことができる施術に「鼻尖耳介軟骨移植」があります。この施術は、耳から採取した軟骨を鼻先の軟骨（鼻翼軟骨）の上に重ねるだけというシンプルな術法で、鼻中隔延長術ほどの高さは出ませんが、手軽さゆえに当院でも人気の鼻整形術となっています。

鼻尖耳介軟骨移植のメリット・デメリットを改めて以下にまとめます。



そのため「鼻先に高さを出す」施術については、患者様の希望によって以下の方程式が成り立つでしょう。

「しっかりと鼻先に高さ・長さを出したい」　　　　→鼻中隔延長術
「変化が僅かでもダウンタイムを最小限にしたい」→鼻尖耳介軟骨移植

診察の際にこのようにお話をすると、「“僅かな変化”とは実際のところ、どのくらいになりますか？」という質問をいただくことも多いのですが、実際には以下のような変化になります。（あくまで一例であり、個人差がある点はご了承下さい）術後写真は施術から4か月後の様子です。





上は鼻先に高さを出したいとご相談に来られた27歳の女性の症例です。仕上がりのイメージを確認したところ「ほんの少しの変化でよい」「ダウンタイムはできるだけ少なくしたい」「ギプスは避けたい」といったご希望でしたので、鼻尖耳介軟骨移植のクローズ法（皮膚側の切開なし）で施術を行っています。

写真で見るとこのくらいの変化となります。実際に会ってみると、周囲の人はほとんど気づかない程度と言えるかもしれません。逆に言えば、周囲にバレない程度の変化をお求めの方には大変有効な施術で、ダウンタイムが短い上に、施術費用も抑えることが可能です。（腫れのピークは2，3日後、その後の軽微な腫れは1～2週間程度となることが多いです）

最近は、鼻先を高くするために鼻中隔延長術で移植する軟骨を全身麻酔で肋軟骨から採取しているクリニックが増えていると聞きますが（当院でももちろん、対応は可能です）、とはいえできるだけ手軽でダウンタイムの少ない方法で鼻先に高さを出したいというご希望も以前と変わらず多くいただいております。鼻先については、このように患者様の希望に合わせた方法で施術を行うことが可能ですので、診察の際にお申し付けください。
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