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鼻孔内アプローチによる貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)

2024年03月12日(火) | カテゴリ: 鼻整形
「貴族手術」と呼ばれる鼻の整形術が人気です。
正式名称は「鼻翼基部プロテーゼ」といい、ほうれい線横の小鼻の付け根部分がくぼんでいる際に、この部分の皮下にシリコンプロテーゼを入れて底から持ち上げるようにしてボリュームを与え、小鼻付け根にできた凹み(段差)を緩和します。貴族手術には様々な効果がありますが、ほうれい線を目立たなくする、のっぺりとした顔にメリハリを出す、小顔に見える(顔に立体感が出るため)、口元の突出感を抑える(口ゴボ改善)などが主に挙げられます。

鼻翼基部へのアプローチ方法には口腔内アプローチと鼻孔内アプローチがありますが、当院では最近もっぱら鼻孔内アプローチの手法で施術を行っています。

以前は口腔内の切開からアプローチして骨の真上にプロテーゼを置く手法(口腔内アプローチ)をメインで行っていましたが、この場所からの挿入だと、プロテーゼの上に骨膜や筋肉などの組織が厚く乗ってしまうため、皮膚の凹みを消す効果が薄くなるという欠点がありました。

また口腔粘膜切開部から鼻翼基部までの距離が少し長いため、剥離ポケットが大きくなりプロテーゼがこの中で動いてしまうこともあり、狙った部分(鼻翼基部)に効かせられていないといったこともありました。

これに対して鼻孔内アプローチの場合、目的とするプロテーゼ挿入位置にピンポイント且つジャストサイズで剥離ポケットが作成出来るため、術後にプロテーゼがずれるということもありません。

また「皮膚直下」にプロテーゼを入れることができるため、プロテーゼから皮膚面までの距離が短くなり、鼻横の凹み改善効果がよりはっきり分かるようになります。

ただしこの方法の場合、皮膚の薄い方は皮膚表面からプロテーゼの形が若干見えてしまう可能性がある点がデメリットですが、これはプロテーゼの厚さを事前に薄く加工することで、プロテーゼ辺縁の形を目立たなくすることで十分に回避できます。

今回は貴族手術によってお顔に立体感を出した症例をご紹介したいと思います。




上は、鼻翼基部の「凹み」と「三角形の影」を気にして当院にご相談に来られた20歳の女性です。

ちなみに、「ほうれい線改善」というと少し年配の方向けの手術というイメージを持たれるかもしれませんが、実際には若い方からのリクエストもかなり多いです。特に貴族手術においては、20代前半の方からのご相談が最も多いです。

今回ご紹介する症例の方も20歳とまだ若い女性ですが、写真でみると確かに小鼻横(鼻翼基部)に凹みと三角形の影ができているのが写真でもお分かりいただけるかと思います。年齢的にまだ若いので現段階ではそれほど大きな凹みにはなっておりませんが、若い女性でこの部分を気にされる方は案外多くいらっしゃいます。

早速術前後の写真を比較してみましょう。




術後は1ヶ月目の状態です。術後の写真では、小鼻横(鼻翼基部)の凹みと三角形の影が自然な形で薄くなっているのではないでしょうか。プロテーゼも充分に薄く削って入れているため、辺縁部分の形の浮きだしなども目立ちません。

なお、鼻横の影を消す方法には貴族手術の他にヒアルロン酸注入があります。この方法は貴族注射・貴族フィラーともいわれ、こちらも同様に人気の施術ですが、ヒアルロン酸の場合は定期的なメンテナンスが必要になるため、数回程度ヒアルロン酸を行った後にやはり半永久的な効果を得たいということで貴族手術を希望される方もおられます。

ただしあまり皮下に異物を入れたくないという方には、ヒアルロン酸注入のほうがあっていることもあります。
当院ではどちらでも対応可能ですのでお申し付けください。
>貴族手術の詳細はこちら
>貴族注射(貴族フィラー)の詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ) 費用:330,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、左右差、プロテーゼの形が浮き出る、鼻孔内からのプロテーゼ露出など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士