上は、他院で骨切りを行った後にご相談に来られた患者様のCT画像です。エラ(下顎角)や下顎(おとがい)は綺麗に骨切りされておりますが、2つを結ぶフェイスライン(=下顎下縁/青丸で囲った部分)は何もアプローチをしていないため、この部分が取り残しのような状態になっているのが分かります。このような状態になると、術後のフェイスライン(口横から口角下にかけた部分)がそこだけ出っ張った状態になってしまうのですが、これは他院修正でいただくご相談の中でも大変多いものになります。
実際は骨切り術によって顔のボリューム(面積)は術前よりも確実に減っているのですが、輪郭に歪な突出が新たに生まれることで小顔効果が半減し、「顔が四角くなった」「脂肪がたるんでいるように見える(見た目は確かにジョールファットが下垂した状態に似ています)」「ブルドック顔になった」といった苦情・ご不満に繋がってしまっています。
上でお見せしたCT写真はエラ(下顎角部)と顎先(おとがい)を同時に骨切り行ったケースですが、このようなご不満はおとがい形成単独、もしくはエラ骨切り術単独で行った際にもよくあります。
そのため当院でこの部分(フェイスライン)の骨切りを行う際には、患者様に術後の変化の様子を事前にしっかりと説明し、また必要な際には下顎下縁部分の切除についてもご提案させていただいています。
今回は、エラ・顎先とあわせてフェイスライン(下顎下縁)の骨切りも行った方の症例をご紹介したいと思います。
上の方は、下顎を中心にフェイスラインが全体的に大きいこと、また顎先が後退気味であることを気にしてご相談に来られた30歳の女性です。
患者様とも話し合った結果、今回は、顎先はおとがい水平骨切りで上下長を短くしつつ顎先を前に出す施術を、またエラとフェイスラインについては、エラ骨切りと下顎下縁切除を行い、フェイスライン全体をシャープにする骨切り術を行うこととしました。
早速術前後の変化を見てみましょう。術後の写真は施術から6か月経過した状態です。
エラ(下顎角)から顎先(おとがい)まで輪郭全体が、滑らかでシャープなラインに変化しているのがお分かりいただけるかと思います。このような連続性のある美しいフェイスラインは、エラと顎先の間にある下顎下縁部分の切除を行うことで可能になります。
術前後のCT写真も比較してみましょう。下顎下縁(フェイスライン)については全体の切除とあわせて、左側の一部においては外側方への張り出し感をより弱めるために外板外しも行っています。左右いずれの方向から見ても、フェイスラインに角のような突出はないというのをCT写真でも確認いただけるかと思います。
もちろん当院でも、おとがい形成もしくはエラ骨切りの単独施術も多数行っていますが、骨格の状態によっては今回のように、下顎下縁(フェイスライン)にもアプローチする必要があることがしばしばあります。小顔整形・Vライン整形に限らず、顎先やエラ単独の輪郭整形を検討されている方は、このような点を事前に把握しておかれるとよいかもしれません。
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本ブログの症例に関する情報
施術名:おとがい形成(オトガイ水平骨切り術)、下顎下縁形成(下顎下縁切除)、エラ骨切り(下顎角部切除) 費用;1,980,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、顔面神経麻痺、知覚神経麻痺、左右非対称、異常骨折など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら