顎先の左右差改善・小顔整形で華やかな印象に

「下顎周辺ががっちりしている（太い）」とお悩みの方は男女問わず多く、このような際に当院では、おとがい形成と下顎下縁形成のコンビネーション治療をご提案することが多いです。

おとがい形成は顎先を細くしたり短くする際に有効な輪郭整形ですが、顎先だけではなく下顎周辺にも太さがある場合は、俗にいうフェイスライン（顎～エラにかけたライン）も同時に切除を行わないと、術後に「四角い輪郭」になってしまうことがしばしばあるということは、すでに何度かブログなどでもお伝えしている通りです。

さらにもう少し踏み込んだお話をすると、おとがい形成＋下顎下縁切除を行う際には単に輪郭部分だけを切って変えるのではなく、下顎体部と下顎枝の境界部、斜線と呼ばれる構造の尾側の出っ張りを削合（削ること）したり外板切除を加えれば、より下顔面の横幅を減らして、ほっそりとした小顔の印象に変えることも可能になります。

この際に、顎先が前に出ている・顎先が長い、顎周りに左右差があるといった場合には、同時にこれらの調整も行うことで小顔効果だけではなく顎先の位置調整や左右差改善も行うことができます。

今回は、がっちりした下顎周辺をシャープにして小顔にすると同時に、顎周りの左右差を同時に改善した症例をご紹介したいと思います。




上の方は、顎先の上下短縮と左右差改善、さらに下顎周辺を全体的にシャープにして小顔になりたいとしてご相談に来られた24歳の女性です。

写真からもCT画像からも分かるように、ご本人の主訴通り下顎骨が長く、かつ顎先が左方向（向かって右）に曲がっているのがわかります。さらに右の下顎下縁（フェイスライン）の上下幅が左に比べて上下方向に厚いという特徴もありました。

そこで今回は、おとがい形成と下顎下縁形成を行うことで下顎周辺のお悩みを一気に改善することとしました。実際の施術ではおとがい水平骨切りで顎先の上下長を短縮しつつ、顎先の先端部を左から右に移動しています。さらに下顎下縁についても左右差をつけて切除しました。以下は術前後の変化となります。





術後2ヶ月後の様子です。おとがい水平骨切りによって顎先の上下長がしっかりと短くなっているのがお分かりいただけるかと思いますが、今回の方では7mm幅で上下を短縮しています。さらにおとがいの左右差も緩和され、左右対称のラインに改善されています。

下顎下縁形成は下顎下縁切除を行っています。主に右を主体に多めに切除し、左の切除はわずかにとどることで外側のフェイスラインも左右がそろうように調整しています。加えて、下顎体部と下顎枝の移行部付近で外板切除・削合を追加することで、より下顔面の横方向の広がりを抑えました。

CT画像でも、術前・術後写真を比較すると、術前にくらべて骨の形態の左右差がかなり改善されていることがよりはっきりとしているかと思います。





下顎周辺のボリュームをなくして小顔効果を得る際には、おとがい形成で上下短縮を行うだけでも充分に小顔効果を得られることもありますが、今回の方のように下顎周辺にもボリュームがある際には、同時に下顎下縁切除や外側外板切除・左右差調整といった様々な手技を加えることで、より美しく滑らかなフェイスラインにすることが可能です。
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