
鼻専門をうたうクリニックが都内で増加していることもあり、当院で鼻の整形を希望される患者様の数は以前よりも多少件数が減っておりましたが、ここ最近再び増加傾向にあります。当院の場合は「鼻専門」ではなく総合美容医療クリニックのため、鼻に限らず骨切りや脂肪吸引から美肌治療まで幅広い施術を展開しているのですが、鼻は目と同様にテクニカルな要素を多分に含む手術のため個人的には今後も力をいれてゆきたい分野であり、手術件数が増えるのは私としても大変好ましい傾向であると考えています。
鼻の整形では鼻先回りのご相談が一番多く、鼻中隔延長、鼻尖形成などが大部分を占めます。また、少し件数は減るものの「鼻の穴」に関するリクエストも定期的に頂いており、前や横から見て目立つ鼻の穴をより目立たなくしたいというご相談も鼻整形の定番の一つです。そこで今回は、鼻中隔延長術と鼻孔縁下降術の併用治療で鼻の穴を目立たなくした症例をご紹介したいと思います。

上は、前から見たときに鼻の穴の面積が大きく、さらに横から見たときも際立って見える状態(Nostril show)をを改善したいとご相談に来られた26歳の女性です。
鼻の穴が目立つ原因にはいくつかの異なるケースがあるのですが、今回の方の場合は、鼻先が上を向き過ぎていることで鼻の穴の角度も上方に傾いて見えることが関係していました。このような場合は、鼻中隔延長で鼻先を下に下げつつ(derotation)、鼻孔縁(鼻の穴のフチ)に対しては皮膚+耳介軟骨移植の複合組織移植(鼻孔縁下降or 鼻孔縁延長)を行うことで、鼻の穴を目立たなくすることが多いです。ただし中には、鼻先は上を向いておらず鼻孔の形のみが原因で鼻の穴が目立って見える場合もあり、このような際には鼻中隔延長術なしで鼻孔縁下降のみで施術を行うこともあります。術式の組み合わせは最初から決まっている訳ではなく、その方の鼻先の状態を評価しケースバイケースで術式を計画しています。術前後の変化を見てみましょう。
術後は鼻中隔延長術と鼻孔縁下降術を行ってから1年目の様子です。鼻の穴が前方・斜め方向いずれから見ても目立たなくなっているのがしっかりと分かります。さらに鼻スジについては、鼻中隔延長術を行ったことで長さが追加され、鼻先にかけてのラインに充分な上下長が確保されました。
ちなみに今回は、鼻の穴の面の角度を下げる目的でやや多めに鼻先を下げてありますが、患者様のご希望によりもう少し上向きに設定することも可能です。また仕上がりについては、手術中に患者様ご自身にて手鏡で確認して頂いており、気になる点があればさらに手技を加える調整も行っております。
ところで、今回の手術では鼻中隔延長と鼻孔縁下降を同時に行っていますが、両手技を同時に行うと、場合によっては鼻孔縁下降の効果が弱まる傾向にあることが徐々に分かってきました。
これは鼻中隔延長の際に鼻先の皮下を広範囲に剥離することにより、耳介からの移植片を鼻孔縁の裏側に固定した時に、鼻孔縁の皮膚を移植片が下方向に押し出す力が弱くなるためと考えています。それゆえ最近は、鼻中隔延長術でいったん鼻先を下げた後、6ヶ月後に改めて鼻孔縁下降術を必要に応じて追加するという2段階の手術としています。
このように、同じ手術であっても術式に対する考えは日々改良を加えて改善し続けておりますが、その時その時においてベストな結果を出せるよう、今後も技術をブラッシュアップしてゆければと考えています。
>鼻中隔延長術はこちら
>鼻孔縁下降術はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:①鼻中隔延長術(オープン法) ②鼻孔縁下降術 費用:①330,000円 ②330,000円 リスク、副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、左右差、皮膚面の凹凸、色素沈着、皮膚面の発赤、移植組織の生着不全、鼻呼吸のしづらさなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
