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ハーフモデル顔ならプロテーゼによる隆鼻法が適しています

2016年09月26日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
ここ10年ほどのヒアルロン酸注入やレディエッセ注射のような手軽な治療法の台頭にともない、
鼻プロテーゼは以前と比較すると件数は減って来ていますが、
それでもなお依然としてこれら注入治療よりも有利な点が多くあります。

鼻筋を通したり、一定以上の高さを出すのが目的なら、
プロの目から見て一番美しく仕上がるのは、はっきり言ってプロテーゼ挿入術です。

ヒアルロン酸よりレディエッセが横方向に広がりにくいとは言っても限界があります。
注入治療は、シャープさやメリハリといった面で固形物である所詮シリコンの挿入にはかなわない
と言えます。

ですので、若い方からよくリクエストのある「ハーフタレント」のような
彫りの深い顔にして欲しいとい希望に対しては、もし手術に踏み切ることが可能なら
プロテーゼも検討してみてくださいと勧めています。

その際、シリコンプロテーゼは必ず出来合いのものをそのまま挿入するのではなく、
当院では必ず加工を施して挿入しており、一人ひとりの鼻の縦方向の長さやプロフィールのカーブ、
鼻骨の出っ張りなどを考慮してシリコンを手術用のメスとハサミで削って加工した後に挿入します。

この加工の工程に20分から30分がかかります。

実際にプロテーゼ挿入を行う手術自体は10分ほどで終わるため、
シリコンの加工がこの手術のメインパートとも言えます。

沢山の患者さんの対応をしているクリニックなどでは、
1人の患者さんにかけられる時間が限られているという理由から
完全に無加工で出来合のものを入れて「はい、終了!」というところも多いです。
それなら、手術時間は10分、20分で終わるのも当然です。

他院のプロテーゼ抜去、入れ直しを繰り返し行っていると
他院で挿入したプロテーゼの形状をよく観察する機会があるため、
どのクリニックではどんな加工が施されているか?
また、全く何も加工されていなのはどのクリニックか? などもだんだんわかってきました。

もちろん同じ大手でも、たくさんのドクターがいれば
一人一人ポリシーや手技が変わってくることもあろうかと思います。
しかし、指導を実際に行うドクターはトップの数人の先生ということを考えれば
各クリニックにおいておおよその傾向が生じているというのは間違いないでしょう。

当院では、加工後のプロテーゼを入れた後に、患者さんにその場で鏡を見て
あらゆる方向からご自身の鼻の高さ、形状をよくチェックしてもらいます。

もし高さが高すぎれば、その場でプロテーゼを取り出してさらに加工を加えた後に再挿入しますし、
低すぎるということであれば、新たに加工前のプロテーゼを厚みのあるタイプに変えるなどして
あくまで、患者さんの希望に応じてオーダーメイドで鼻の高さ・形状を調整してゆきます。

私としては、長くやってきた当たり前のことを行っているだけのことなのですが、
他院で行われたプロテーゼの入れ替え手術などの前に、患者さんからよくよく話を伺うと
プロテーゼ挿入後一切鏡で確認をさせてもらえずにそのまま帰されるクリニックもあると聞き、
いささかやっつけ仕事が過ぎるのでは?と思ってしまうことがあります。

さて、下は鼻の目と目の間(眉間から鼻根)と鼻スジ(鼻背)を高くしたいという
30歳の女性です。プロテーゼを加工してI型として挿入しています。

  左が手術前、右が術後3週目です。

鼻スジが通ると顔にメリハリが付くだけでなく、
痩せたように見える小顔効果も得られるから一挙両得です。

よくプロテーゼだと不自然に仕上がりませんか? とか
形が浮き出て外からみてばれませんか? などと聞かれますがそれは、あり得ません。

皮下の浅い深さに入れられるとそのようなことは起こり得ますが、
骨の直上の深さ(骨膜下)に挿入する限り形が不自然になったり、
プロテーゼの形状が外から見えるなどということはあり得ません。


  左が術前、右が術後3週目です。

どのくらい鼻が高くなったか、どの程度の厚みのプロテーゼが入ったかは
斜め前からの写真で比較するとより分かり安いです。

鼻根(目と目の間)の部分の高さが、額の高さとほぼ同じ高さに変化していることから
かなり高めに設定されていることが分かりますが、カーブ的に何ら不自然さは見られません。

また、L型プロテーゼは鼻先で無理をすると鼻先が上を向いてしまったりすることがありますが、
I型を使用しているため鼻先付近の形状もごく自然に仕上がっています。

当院の鼻プロテーゼ手術の方針としては、

・自然な形状
・理想をかなえるオーダーメイド加工
・ダウンタイムの少なさ

の3つを心がけて行っています。
プロテーゼによる隆鼻法はこちらに詳細があります。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:プロテーゼ挿入 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、化膿など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ





監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士