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小顔整形のコンビネーション(脂肪吸引・鼻の手術)

2019年06月10日(月) | カテゴリ: 小顔整形
日々の診療において、
漠然と「小顔になりたい」というご相談を受けることがあります。

日帰り治療が可能で、かつダウンタイムのほぼない手軽なものとしては
えら(咬筋)ボトックスなどをお勧めすることが多いのですが、
実は小顔に見せるテクニックというのは奥が深く、
もし予算に糸目をつけないならばかなりいろいろと出来ることがあります。

そしていろいろな施術を組み合わせれば組み合わせるほど
どんどん小顔に見えてゆきます。

ここで重要なことは、
顔全体のサイズをそのままコピー機で縮小するかのように縮めることは出来ませんので、
美容外科・美容皮膚科の場合、各パーツに部分的に働きかけることで形やラインを変えて
あたかも顔全体が小さくなったかのように見せることがポイントとなります。

一種のイリュージョン(錯覚)を期待するわけです。

そのテクニックは、あまりに多岐にわたるため
大まかに目的ごとにカテゴリ別で見ていきますと、
(今回のブログでは日帰り治療に限るので、エラ・頬骨の骨切り術等は除外して考えます)


1.下顔面においてボリュームを減らす

これが一番オーソドックスで、かつ 万人に分かり安い治療です。

大きい顔というのはだいたいにおいて四角形の輪郭を意味するため、
逆三角形の輪郭・フェイスラインは小顔であることの一つの条件となります。

「下ぶくれ」という言葉がありますが、
その反対が「逆三」ということからもお分かり頂けるかと思います。

顔の下1/3(下顔面)に注目して、横幅を下方(顎先)に向かって絞りこみ
逆三角形のシルエットを作ることを目的とした手法です。

咬筋(えら)に対するボトックス注射(一番手軽)
頬の脂肪吸引
頰への脂肪溶解注射(BNLS等)
ウルセラに代表されるHIFU施術

がその代表的なものでしょう。

筋肉および脂肪の量を減らす手技ですが、特にフェイスライン付近のボリュームを狙って
引き締めることで、顔が下方に向かってすぼまると小顔に見えます。

この他の治療として、糸による引き締め・リフトアップ術もあります。
これらについては、あくまで患者さんないし医師の好みにもよりますが、
他手法に比べて変化がわずかで持続期間も1年以内と短いため、
私自身は積極的には勧めていません。


2.顔のパーツ(目・鼻など)を目立たせる

目が大きく、鼻スジが通って高いと、
顔が引き締まって見えることは昔から良く知られています。

特に鼻スジは重要で、プロテーゼによる隆鼻術や鼻先を高くする軟骨移植を行うことで
前後方向の立体的な構造を作り出すと顔の横方向の幅が縮んで見える視覚効果を生み出します。

そして鼻の上下長も、
短いよりもある程度の長さをもっていたほうが顔の中心軸を作ることができます。

そのため鼻先を鼻中隔延長術によって下げたり、
鼻柱を下方に突出させて長さをかせぐことなども効果的なテクニックです。

目を大きく見せる方法は、二重術(埋没or切開)や眼瞼下垂手術、
グラマラスライン形成、目頭切開、目尻切開などがその候補となります。

さらにパーツを大きくと言う意味では、唇のヒアルロン酸注入により
薄い唇を厚くボリューミーに見せるのも効果的です。

目・鼻・唇などのパーツが小さくて凹凸が少ない顔は、
実際よりも顔の面積が大きく見えやすいものです。

ですので、これらのパーツに働きかけることで、
輪郭には一切手をつけることなく小顔に見せることが可能です。


3.中顔面のボリュームを出す(1の効果を増強)

顔面下部のボリュームを減らすことで
小顔効果が得られる点については既に言及しました。

しかし、逆にボリュームを与えることで
小顔に見えるというのはいったいどういうことなのでしょうか?


ヒントは逆三角形の角度にあります。

下瞼から頬の前面部に粘度が高くボリュームアップ効果のあるヒアルロン酸か
脂肪を注入すると、顔の中部にボリュームが生じます。

これによって前後の距離をかせいで、前後方向の凹凸にメリハリを付けると同時に
相対的に下顔面を痩せさせて見せることが出来ます。

さらに、わずかでよいので頬骨の外側(頬骨弓上)にヒアルロン酸か脂肪を入れることで、
下方向へのアングルをつけることで下顔面の幅を一層狭く見せることが出来ます。

下に頂点がある円錐(漏斗のような形)をイメージしてみて下さい。

平面図で考えるとこの手法は、詰め物をするのだから顔が逆に大きく見えそうなのですが、
実際に行ってみると、とても不思議なことですが顔が引き締まって痩せたかのように見えます。

その秘密は、人間の両眼は立体的な構造を
立体視で3次元的にとらえることが出来るという点にあります。


4.顎先を出す

そして仕上げと言いますか、実際にはこの治療単独でも
かなりの小顔効果が期待できる手技なのですが、顎先を前ではなく
下方向に若干鋭く尖らせることで、顔の上方から下方に流れる逆三角形のアングルを
さらに強調することが出来ます。

特に、2の「頬の前面・外側のボリューム付加」と
1の「頬の下方(フェイスライン)のボリュームダウン」と組み合わせることで
効果を増強させることができます。

通常はヒアルロン酸やレディエッセを用いて顎先のポイントを作ることが多いですが、
永久的効果を希望される方には手術によってプロテーゼを挿入します。

ただし、顎先のシャープさという点では、皮膚の浅い所にまで入れられる注入術のほうが
よりイメージに近い形に出来るという有利な点があります。


5.顎下の贅肉・たるみを取る

二重顎であったり、顎下に皮膚のたるみがあると正面もしくは斜目外側から見た時の
フェイスラインの輪郭がぼやけて顔が大きく見えることがあります。
(首の一部があたかも顔の面積の一部として視覚的に見えてしまう)

これに対する対策としては、

・顎下脂肪吸引
・照射機器による引き締め(ウルセラ、スカルプシュアなど)
・フェイスリフト手術による首リフト

などがあります。
2(ウルセラ、スカルプシェア)による治療が一番ダウンタイムがなく手軽です。

以上、前置きが長くなりましたが、実際例を見てみましょう。






上は、小顔に見せたいという希望で当院に来られた22歳の女性です。

上に述べた手技全てを行えばマックスの効果を得られますが、
実際にはこれらの施術のうちいくつかをピックアップして組み合わせ、
相乗効果を出すように心がけています。

もちろん単独手技でも十分な効果が得られますので、単発で行うこともよくあります。




上は、頬の脂肪吸引と鼻のI型プロテーゼ挿入、鼻先の軟骨移植、鼻柱の軟骨移植の
コンビネーション手術を行い1ヶ月目の状態です。

オレンジの矢印で示している術前のフェイスラインのふくらみが引き締まって、
顎先に向かっていわゆる逆三角形のアングルを形作っており、
ダイレクトな小顔効果が得られています。


そしてさらに、プロテーゼを挿入したことによって鼻スジが通り、
また鼻柱と鼻先が下方に延長され、顔の中心線を通る軸構造を作り出すことで
あたかも顔全体の横幅が引き締まって狭まったかのように見えます。

結果については「非常に満足」との言葉を頂きました。

このように、一言に小顔整形と言っても注射治療、手術、レーザーなどさまざまな手法、
アプローチがありますので、予算、ダウンタイム、効果、患者さんの好みなど
いろいろな点を総合的にご相談の上ベストなご提案をさせて頂いております。
お悩みの方は、是非一度御連絡ください。

頬の脂肪吸引の詳細はこちら
鼻先の軟骨移植(鼻尖耳介軟骨移植)詳細はこちら
鼻柱の軟骨移植(鼻橋部耳介軟骨移植)詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:頬脂肪吸引、鼻プロテーゼ、鼻尖耳介軟骨移植、鼻柱耳介軟骨移植
費用:頰脂肪吸引/77,000円(税込) 鼻手術/831,600円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:脂肪吸引/腫れ、内出血、左右非対称性、皮膚面の凹凸、塞栓症など
鼻手術/腫れ、内出血、血腫、左右非対称性、皮膚面の凹凸、傷跡など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ



監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士