当院では鼻の整形術を50種類以上取り扱っていることもあり、鼻に関するご相談はかなり多くいただいております。最近は忘れ鼻整形のご相談が多いですが、その他には鼻スジを高くしたい・鼻先を細くしたいといったものが多いです。そんな中で、他院で行っているところがあまり多くないということもあり、曲がった鼻をまっすぐにしたい=斜鼻修正(しゃびしゅうせい)のご相談も多くいただいております。
斜鼻(しゃび)とは読んで文字のごとく、斜めに曲がった状態の鼻を言いますが、生まれつき鼻の骨や軟骨が曲がっているケースの他に、ケガや事故などで鼻をぶつけて強い衝撃が加わったことでこのような鼻になることがあります。また斜鼻の場合、同時に鼻スジに「ハンプ」という突起(コブ)も生じていることもしばしばあり、この場合は正面から見た際に鼻スジが曲がっているだけではなく、横から見た際は鼻スジに突起があることで、より鼻の曲がりやデコボコが強調されてしまうといったこともあります。
このような曲がった鼻を改善する手術を斜鼻修正と言いますが、この手術は単純に鼻を高くする・細くする・小さくするといった手術と比較すると若干難易度が上がります。なぜなら斜鼻修正の手術には定型的な術式があるわけではなく、術者が都度一人ひとりの鼻の曲がりにあわせてケースバイケースで手術計画を練らねばならないことが多い上に、事前に綿密に計画を立てていても、実際は手術を始めた後の所見によっては計画を柔軟かつ臨機応変に変更していく必要があるなど、他の鼻整形術と比べてかなり手技の工夫が必要になることが多いからです。
今回はこの斜鼻整形とあわせて、ハンプ削りも同時に行った方の症例をご紹介したいと思います。
上の方は、生まれつき曲がった鼻スジを治してまっすぐの状態にしたいとご相談に来られた39歳の女性です。「鼻が曲がっている」と一言で言ってもその内容は様々なのですが(I型・C型・S型など)、今回の方のように全体的に鼻スジから鼻先までのラインが下方向に向かって斜めにスライドするように曲がっているタイプについては、手術の難易度も高くなることが多いです。具体的な手術法については医師によっても考え方がかなり異なりますが、このような斜鼻における私の方針は、鼻骨部分を片側で削って外側鼻軟骨の尾側部分を左方向にシフトさせ、同時に鼻先(鼻尖)も左にスウィングするようにシフトさせることで、今よりも曲がりが目立たなくするという術法で手術を行うことが多く、今回もこの形で計画を立てました。アプローチは、オープン法です。また今回の方は、上の写真の通り横から見た際に鼻スジにハンプ(突出)が生じておりましたので、こちらも同時に切除して滑らかなラインに仕上げる手技も同時に追加することとしました。斜鼻修正における術前後の見方のポイントとしては、鼻スジに当たっている光によって生じるハイライト(白い光のライン)のうねり方に注目すると、鼻スジがどのような動き方で曲がっているか良く分かるかと思います。(画像では、分かりやすく鼻スジ横に補助線を引いています)
早速術前後の変化を見て見ましょう。
術後は1ヶ月目の状態です。この時点で腫れ・内出血等は完全にひいており、ほぼ完成形となっています。術前と比較して、鼻根から鼻背、鼻尖へと続くラインがまっすぐになっていることからも、鼻の曲がりが改善しまっすぐのラインになっているのがお分かりいただけるかと思います。また横から見た際には、鼻スジにあったハンプの突出も取れ、滑らかな一直線のシルエットに仕上がっています。患者様の満足度も大変高い手術となったようです。当院では事故などの強い衝撃によって生じた目立つタイプの斜鼻の修正ももちろん行っておりますが、今回のケースのような生まれつき生じている微妙な鼻の曲がりの修正も得意としております。気になる方は一度ご相談下さい。
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本ブログの症例に関する情報
治療名:斜鼻修正・ハンプ削り 費用:880,000円(税込) リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、左右非対称、傷跡など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会認定 形成外科専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら
