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切開法による幅広の二重整形

2015年12月07日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
現在まで当院のホームページの症例写真ページにおいて、
二重整形のビフォーアフター写真で二重幅を思い切って広く作った
写真がまだありませんでした。

これを見た患者様からのご相談メールなどで、
「二重整形を考えていますが、そちらのクリニックでは
広い二重は頼んでも作ってもらえないのでしょうか?」とか、
あるいは「ドクターの好みがそのように偏っているということですか?」
などの質問を受けることがあります。

ちなみに当院では私の好みを手術のデザインに反映することはありません。
あくまで自然な範囲内で患者さんの希望に添うように行っています。

二重手術自体は、大手美容外科勤務時代と同じ程度かそれ以上に毎日こなしていますが、
何せ昔と違ってあまり皆様広めの二重をリクエストしてくるケースが
少なくなってしまっているということがあります。

私が美容外科を専門として大手で働き始めた10年以上前の時代でしたら、
若い方の多くが広めの二重を希望し、ある程度年配の方は周りからばれたくないので
あまり派手に広く作らないで欲しいという希望が多かったわけですが、
最近は若い方であってもあまり広くリクエストする方が少なくなってきているように思えます。

時代の流れとでもいいましょうか?

さらに、よほど目を開ける力の強い方でない限りあまりに広い二重幅では目が眠そうに見え、
場合によっては二重幅だけが広くなり、目が元より細く小さくなってかえって逆効果になるという
情報が一般の方にもネットの情報などで広く知れ渡った結果そのようなリクエストが以前より
減ったということもあるかもしれません。

実際、目ヂカラにマッチせず無理矢理に二重まぶたのラインを広く作った場合、
しばしば着ぐるみの「ガチャピンのような」と表現される眠そうな、疲れたような目となり
決して美しいものではありません。

また別の要因として、広めの二重まぶたを作り結果が分かりやすい方がいても
目元の写真使用についてモニターの提案をしてたところ
今までたまたまOKをもらえなかったということがあります。

しみやホクロの症例などと違って目元がネットに写真として出ることに
抵抗を感じる方も中にはいらっしゃるようです。
しかし、実際には目元だけの写真で本人を特定するのはかなり困難です。

ちなみに、幅が広いとか狭いとかいうのは主観的な判断も多分に入りますが、
私の基準としては、目を閉じたときに睫毛の生え際から二重ラインまで

・4-5mm; 狭め
・5-6mm; 日本人の平均的な二重幅
・7-8mm; ちょっと広め
・9mm以上;かなり広い

といった感じです。

しかし、同じ幅で作っても目ヂカラの強い人であれば目を開けた時の二重幅は当然狭く見えますし、
一概には上記のようには言えないので、あくまでかなりざっくりと言えばというお話です。

9mm幅以上では、目ヂカラのある程度以上強い人でなくては
眠そうな目になる確率が高くなってきます。

今回たまたま広い幅の二重を切開式で作った方から写真の使用許可が出たのでご紹介します。

下は術前写真で、28歳の女性です。

一見それほど目ヂカラのあるタイプではないので
広めのラインを作ることをためらってしまいそうですが、
実際には皮膚の余りとかぶりが多いため、黒目の見えている面積が小さく見えてしまっています。

しかし本当は目を開ける力はしっかりとある方です。
この程度の目ヂカラがあれば広く作ることは充分に可能です。



下の写真は、切開二重術の手術直後の写真です。

広めにデザインして、さらに切開で作るとこの程度の腫れと内出血は覚悟しなくてはなりません。
広めのデザインでさらに腫れのせいで幅が広く見えますが、腫れが引くと幅は狭くなります。


ちなみに、こんなに腫れるのは困るという方に、腫れ、内出血を最小限に抑える方法として、

1)切開はやめて、埋没法にする。
2)切開はやめずに、筋肉・脂肪などの切除を省略するライトバージョンとする。
3)切開はやめずに、幅のより狭い二重とする。
などの選択肢があります。

1)は、今はわざわざ切らなくても埋没法でもほぼ取れない方法もあるので
検討の価値はあるかと思います。(連結式と呼ばれる方法です)

2)は、いくつかのステップを省略するので切開式であっても腫れが少なくて済むのですが
幅を広く作るなら、筋肉の切除を行わないとラインが外れて戻ってしまう可能性はあります。

3)のように、単純に広い幅をあきらめて標準的な幅にするだけでも
腫れ・内出血はぐっと目立ちにくくなります。

そして、下は1ヶ月後の写真です。

一般に切開式の二重を作った場合、腫れ内出血が落ち着くのに最短で2週間、
だいたいは1ヶ月くらいは見ておいたほうがよいです。



幅広の派手な平行型の二重となっていますが、
目ヂカラにマッチした幅で自然な仕上がりと言っていいと思います。

このようにある程度目ヂカラのある方での幅広の二重は全く問題がないわけですが
目ヂカラがあまりない方であっても、幅広の二重を作る方法がなくもないです。

それは、切開二重の手術に眼瞼下垂手術の手技の腱膜前転法をプラスすることです。

但し、この方法でもしっかりと目の開きが良くなるケースは90%くらいのため、
もし万一目ヂカラが強化出来なかった場合を考えると、
やはり極端な広い二重を切開で作るのはやめておいたほうが無難です。
※当院の二重切開法についてはこちら
※二重術など目元関連の施術全般のご紹介はこちら
※二重整形後の腫れ対策などはこちらにまとめています

 ↑ 術前

 ↑ 術直後

 ↑ 術後1ヵ月

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重切開法 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、皮膚の傷跡、ライン消失、左右差など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士