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若い方で「眼瞼下垂」と言われた際には、一度ご相談ください

2017年07月03日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
当院で多い美容外科手術は、一に「目」、二に「鼻」と割とオーソドックスです。

そんな中でここ数年増えているのが、他院で二重手術の相談をしたところ
「あなたの目の場合は、眼瞼下垂です」とドクターに言われ、
しかもその手術には50万円?70万円が必要になると高額な金額を提示されたというケースです。

当院では眼瞼下垂治療も多く行っていますが、実際に外来でそのような方を診察すると、
90%以上の方が眼瞼下垂などではなく、何らかの原因か生まれつきのもので、
単に皮膚が余って上からかぶさって黒目の正面から見た面積が若干小さくなっているだけ
ということがほとんどです。

最近は、これがさらにどんどんエスカレートしており、
通常の方よりも目の開きがはるかに良い方に対しても「眼瞼下垂症」という病名?レッテル?が張られ、
心配されて当院に来られる方もいるくらいですから、本当に驚きです。

いったいどこをどう見れば「眼瞼下垂症」という、診断が出てくるのか理解に苦しむことも多いです。
いくら相手が詳しく分からない患者さんだからと言ってもこれはやり過ぎなのではないかと感じます。

ちなみにそのような場合、どこのクリニックがそのような誤った説明をしているのか
私は必ず毎回患者さんに確認することにしています。
ですから、またあそこか!という具合にだいたい絞られてきました。

年配の方の場合は、加齢に伴って視界が著しく悪くなっていれば確かに眼瞼下垂と言うことも出来ますが、
若い方で、わずかに皮膚が余っているようなケースで、眼瞼下垂症まで言ってしまうのは
さすがに言い過ぎであり、病気(病名)をわざわざ作って不安をあおり立てているように思えます。
結局単なる二重手術よりも高額に料金を請求するための口実としか言いようがありません。

このように本来病気でないものにわざわざ大仰な病名をつけて、より高額な手術を強引に受けさせるという
一部の美容外科のやり方には、医師としてのモラルを問わざるを得ません。

実際には下垂でないにもかかわらず、他院でそうであると診断されて当院に相談に来られた場合、
実は二重手術(埋没であれ、切開であれ)単独で全く問題なく思ったような目元になれることを説明し、
料金も数万円から高くても20万円以内で済むことをお伝えすると、とたんに安心されて
患者さんの顔がパッと明るくなるのを毎度のように見ます。

それもそのはずです。そもそも初めは50万から70万円もかかると言われたものが、
実は数万円から20万の間で済むものだと言われれば誰だってそうなるのは当たり前のことです。


さて下は、二重切開手術を希望されて当院にこられた28歳の女性です。


上瞼の皮膚がゆるんで余った状態で、若干黒目の見えている面積が小さくは見えますが、
この程度だととても眼瞼下垂とまでは言えません。
クリニックによっては、この程度でも高額な眼瞼下垂症手術を勧めて来るのでご注意ください。

術前のシミュレーションで、目ヂカラ(開瞼力)は十分にあることが分かっていましたので、
眼瞼下垂手技をプラスすることなく、通常の切開二重単独手技で十分と判断しました。



上が術前、下が術後1ヶ月目の状態です。

通常切開二重術を、筋肉切除ありのフルバージョンの切開で行った場合、
腫れが引くのは2週間から1ヶ月後です。

黒目の見えている面積が大きくなり、目ヂカラがついたように見えますが、
実際には眼瞼下垂の手技(腱膜短縮法)はプラスしていません。

単に術前に余っていた皮膚が、二重ラインにしっかりと折り込まれタッキングされたことで
目の開きがよくなったように見えているだけです。

内側のラインが目頭側でも見えているのですが、いわゆる平行型のようにがっつりと幅広くはなく
自然な仕上がりであり、微妙にさりげなく見えているというラインです。

末広型と平行型の中間という意味で、「中間型」とも言われます。

実は一番リクエストが多いタイプのラインですが、なかなかこれを狙って作るのは難しいタイプの二重です。
女優さんやモデルさんにはこのタイプの二重の方が多いため、
それゆえ患者さんからリクエストを受けることが最も多い二重ラインなのだと思います。

ちなみに、私が二重切開手術を行う上で特に心がけていることは、

1.自然な仕上がり
2.術後の腫れの少なさ
3. ラインのとれにくさ

の3点です。

3については、切開二重でも取れて戻ることなんてあるのか?と不思議に思う方もいるかもしれませんが、
皮膚、筋肉の厚い方や、脂肪の多い方などではまれに戻ることもあることを知っておいたほうがいいです。

2と3は、実は相反するテーマであり、ラインを取れにくくするには筋肉や脂肪などをしっかりと切除して
取り除く必要がありますが、それを十分に行えば行うほど腫れが多く出てきてしまいます。

それゆえ最近は、組織の切除は最小限にとどめつつ、ラインの固定法に3点連結埋没法(半永久埋没)を
組み合わせるなどして、腫れの少なさとラインの取れにくさというこの相矛盾する2つのテーマを
両立させられるような工夫も行っています。

興味のある方は、是非一度ご相談ください。

※なお当院では、二重切開手術を行う際に目ヂカラを強化するため追加で眼瞼下垂手技を行ったとしても、
10分未満の手技追加で対応することができるため、こちらは無料サービスで行っています。
なかなか他では実施してないかと思いますので、ご希望の方はカウンセリング時にお申し出ください。
二重切開手術の詳細はこちらです。
眼瞼下垂手術(自由診療)の詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重切開術(偽性眼瞼下垂) 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、ライン消失、後戻り、左右差など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ




監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士