今回は、フェイスラインの左右差(左右の非対称性)を改善した症例を紹介したいと思います。
フェイスラインが非対称になる原因には「骨格」「筋肉」「脂肪」などがありますが、これらのうち1つだけが原因のこともありますし、複数の要因が絡み合っていることもあります。原因が1種類だけであれば1つの施術で改善しますが、複数の要因が関わっている場合は、それぞれの悩みを改善する施術を2つ、もしくは3つ組み合わせて治療を行うこともあります。
今回ご紹介する方(27歳女性)については左右とも下顎にボリュームがあり組織量が多く、さらに右側(向かって左側)の下顎角(エラ)から下顎下縁(輪郭下部)にかけたラインが逆側よりも膨らんでおり、左右の非対称性が目立つ点を気にして当院にご来院されました。以下が術前の写真となります。
診察やCT検査の結果、フェイスラインに生じている膨らみ・左右差の原因は骨格であることが分かったため、下顎のボリュームと左右差を改善するために おとがい形成と下顎下縁形成術を併用することとしました。
具体的な施術法については、顎先はおとがい水平骨切りによって顎のボリュームを軽減しつつ、さらにこの方の場合はおとがい先端部分が少し左向きなっているため、施術ではわずかに右向き方向に変えるように調整することとしました。またこのようなケースにおいて顎先だけの処理を行うとフェイスラインが四角くなる(輪郭が角ばってしまう)ことがあるため、顎先にシャープさを出すためにVライン形成(下顎下縁形成)と、エラ部分をシャープにすべくエラ骨切り術を追加することで、フェイスライン全体においてボリュームダウンをはかります。
先にCT画像の変化を見てみましょう。
上の3枚が術前のCTです。下顎角(エラ)から下顎下縁にかけたラインがかなりしっかりしているのとあわせて、下顎の非対称の原因が主に骨の左右のボリューム差にあることが分かりやすいかと思います。
下は術後10ヶ月目のCTです。下顎下縁形成術では下顎角(エラ)から下縁(輪郭下部)に掛けて切除を行っていますが、単純に輪郭だけでなく同時に小顔効果も追加すべく、下顎体部外側にも操作を加えました。なお、この方の場合は下顎の形に左右差があるため、左右同じように下顎体部外側のボリュームを減じると術後にもやはり左右差が残ってしまうので、右外側は外板はずしを行いつつ、左側は削合(削り)をするという あえて左右異なる手技を使うことで左右差の調整を行っています。(当然、外板はずしのほうが大きな組織量減少効果が得られます)さらに顎先については、おとがい水平骨切り術によって左向きに偏っているラインが少し右向きとなるよう、左右非対称に骨切りを行っています。
続いて外貌の変化も見てみましょう。
術後は10ヶ月目の様子です。顎回りの組織量が減ってスッキリとした印象になり、シャープなVラインが形成されています。また、左右の非対称性も術前に比べてかなり改善されているのがお分かりいただけるかと思います。
まだ右側のボリュームが多いように感じられたかもしれませんが、骨格へのアプローチによる左右差改善はすでに完了しているため、さらに左右差を改善したいという際には、頰(ジョール)の脂肪吸引や咬筋ボトックス、糸リフトなどを片側のみに施術することで、さらに左右差を縮めることが可能です。今回の方は、骨切りによる効果で十分満足とのことでしたので、治療はここで終了としています。
輪郭整形は様々なお悩み改善を目的として施術を行うことが可能です。今回の方のように輪郭の左右差を改善する目的でも大変有効ですので、気になる際には御気軽に御相談下さい。
>おとがい形成の詳細はこちら
>下顎下縁形成の詳細はこちら
>Vライン形成の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:おとがい形成(おとがい水平骨切り術)、下顎下縁形成、エラ骨切り 費用:おとがい形成:660,000円、下顎下縁形成 660,000円、エラ骨切り(下顎角切除) 660,000 円 リスク、副作用:腫れ、内出血、感染、左右非対称、熱傷、傷跡、知覚麻痺、顔面神経麻痺など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。