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2016.06.13

美容外科 二重整形・眼瞼下垂・目元

二重埋没法の様々な使い方(ラインを今よりはっきりさせたい)

美容クリニックにおいて人気のメニューである
二重埋没法は、様々な目的で使われます。

最も一般なものは一重まぶたを二重にする手術(二重整形)で、
もちろんそれで間違いではありませんが、
実はその他にもいろいろなケースに応用が効きます。

ざっとあげると

1.既にある二重ラインを拡大する
2.上まぶたのたるみを取る
3.二重ラインの左右差をそろえる
4.安定しない二重ラインを安定化させる
5.浅い二重ラインを深く折り込んでくっきりさせる
6.複数あるラインを1本にまとめる(三重の解消)
7.くぼんだ上まぶたに厚みとボリュームを与える
8.逆さ睫毛を矯正する

などです。

一つ一つ解説すると長くなるのでそれは別の機会としますが、
これらの他に、埋没法二重による眼瞼下垂治療というものがあります。

眼瞼下垂治療は、二重埋没法で糸をかける際の
コースを工夫すれば理論的には挙筋腱膜を短縮することは可能です。

しかし、もし仮に挙筋腱膜を短縮できたとしても、
一般の埋没法に比べて糸に掛かる負担が大きいために、
外れて元にもどってしまうことが多いようです。

そこで当院では、この手技は外れてしまう可能性があることが
前提であることを説明した上でごくまれに行っています。

つまり、

・通常の二重埋没法
 糸1点に掛かる負担=二重ラインの保持に必要な負荷

・埋没法による下垂治療
 糸1点に掛かる負担=二重ラインの保持に必要な負荷+腱膜短縮に必要な負荷

となるため、
通常の埋没法よりも糸1点に対してかかる負担が
眼瞼下垂矯正手技のほうが必然的に大きくなるため糸が外れやすくなると考えられます。


ただ、実際には単純に二重になったことで、
上まぶたのかぶりが引き上がりそれによって視野が広がって
あたかも、目ヂカラがついたかのように見えることはあります。

これは実際の中身は、単に二重埋没法を行ったということになるのですが、
呼び方で単に「埋没法による下垂治療」と呼んでいるにすぎないように思えます。

特に、若い方でもアイプチやアイテープ、目細工などを
長期連用したため皮膚がのびきってしまった状態の方の場合、
埋没法二重を行うと上まぶたのヘリが上に持ち上がって黒目の見える面積が増え、
実際に目ヂカラがついたかのように見えることがあります。

まあ、結果的に目が大きく見えるのだから、
意味を押し広げればそれを眼瞼下垂手術だと呼ぶことも出来なくはないでしょう。

しかし、私としては下垂治療はやはり基本的には切開で行うべきという考えです。


さて、上記に上げた埋没法二重の用途のうち今週の症例は、

3.の二重が安定しない
4.の二重の折り込みが浅くなってしまっている

という点を悩まれて当院を受診された26歳の女性です。

ラインを固定化させて、かつ今よりも深くハッキリとした
ラインとしたいという希望です。

このような場合、二重切開法が本来一番良いのですが、
皮膚を切りたくはないとのこと。

通常の二重埋没法を行えばラインは安定化するのでしょうが、
「深い折り込みを得られるか?」と言われれば、
確かに直後はそのようになりますが、通常の埋没法の場合1ヶ月すると
糸を掛けた直後よりもわずかながら折り込みがゆるんで浅くなるのが常です。


そこで、当院が提案するラインが取れることなく、
かつ通常の埋没法二重よりもくっきりと深い折り込みが刻まれて、
そしてその折り込みが半永久的に持続する方法で二重埋没法を行いました。

「3点連結式二重・スパイラル」です。

この方法の要諦は、通常の埋没法二重ですと
糸をポイントポイントでラインを点状に留めてゆくのに対し、

1. 一つ一つの糸をチェーンの輪のように連結するように留める。
2.チェーンとチェーンの接続部をらせん状に絡めて縫い込みながら
皮下に埋没させることで、皮下に瘢痕組織を形成させる。(スパイラル・スーチャー)

という特徴があり、これによってラインは点ではなく
線状に固定され、かつ糸と糸がロックされたように連結されます。

この結果、

1.切開と同様のライン耐久性を持たせつつ、
2.折り込みの深さが永続する

という2つの利点が得られます。

では、欠点は?というと、
通常の埋没法よりもわずかに腫れが出る程度でしょうか。

しかしながら当院が行う通常の点で留める埋没法の腫れは限りなくゼロに近いので、
そこにプラスアルファの腫れが加わったとしてもわずかなむくみ程度のものです。

泣いた後や、前日飲み過ぎた翌朝くらいのレベルとお考えください。

下に、術前と術後の仕上がりの比較を示します。

仕上がりはごく自然ですが、
ラインの折り込みの深さの変化にご注目ください。


切らずに深くくっきりしたした二重を
永続的に持たせたいという希望の方には、
「3点連結式二重・スパイラル」がうってつけの方法です。

埋没法二重は美容外科医にとってもっともベーシックな手技の一つですが、
つきつめればこれがなかなか奥が深く、また用途の広い手術であります。
連結式二重・スパイラルに関するコラムもご覧ください。
当院の二重埋没法の詳細はこちらです。
二重手術後の腫れを少なくする方法や対策についてはこちらにまとめています。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重埋没法(3点連結) 費用:154,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、皮膚の傷跡、後戻り、左右差など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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