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ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)のダウンタイム・副作用・リスクについて
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ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)のダウンタイム・副作用・リスクについて

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)のダウンタイム・副作用・リスクについて

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)は、顔の中心部分(目元から口元)が長い、鼻の下が長い、ガミースマイル(笑った際に上の歯茎が目立つ)、上あごが引っ込んでいるなど、中顔面(目元から口元まで)の長さや位置に原因がある際に骨切り術によって上あごを移動して改善する施術です。ここではルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)におけるダウンタイム(術後に赤み・腫れなどが生じる期間)や副作用、リスクについて詳しくまとめます。

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)とは

ルフォーI型骨切り術は、中顔面(目元から口元までの間)が長い場合や、上あごに劣成長が認められるケースの中でも、歯槽突起部(鼻から下の骨の部分)が垂直方向に発達している(中顔面が長い)場合に適応となる手術です。上顎骨の成長方向に問題があるもう一つの病態として、上顎前突症(いわゆる出っ歯)がありますが、こちらの場合は上顎骨前歯部の骨が前方方向に発達しているため、上顎前歯部歯槽骨切り術(上顎分節骨切り術)が適応となります。

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)とは

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)では、口腔内からアプローチして粘膜剥離を行い、上顎骨(鼻の横あたり)を水平に骨切りした後に適切な位置に移動し、その後チタンプレートで固定します。

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)が適応となる症状

  • 中顔面(目の下から口元まで)が長い
  • 鼻の下が長い
  • 鼻の穴が上を向いている
  • 面長の顔が気になる
  • ガミースマイル(笑った際に上の歯茎が見える)
  • 上あごが後方に引っ込んでいる
ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)が適応となる症状

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)によるダウンタイム・注意点

腫れ・内出血

ダウンタイムの期間には個人差がありますが、ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)の場合、約1か月で85%程度の腫れ・内出血が改善します。内出血はあざのようなもので、術直後は赤紫や青色に近い色をしていますが、次第に肌の色に近づき1か月前後で少しずつ黄色い色味に変化していきます。腫れや内出血がほぼ完全になくなるのは3か月程度のことが多いです。

当院ではできるだけ出血が出ないように最小限の切開で迅速に手術を行っているため、比較的術後の内出血やあざは上記よりも短い期間で改善することも多いですが、ダウンタイムに生じる内出血・あざには個人差が大きいため、念のため上記の期間はかかるとお考えいただく方がよいでしょう。

また腫れや内出血をできるだけ最小限に抑えるために、術後の生活では以下のような点を心がけていただければと思います。

  • サウナや長風呂、激しい運動や飲酒など体温を必要以上にあげる行為はできるだけ控える(出血や腫れを助長することがあります)
  • マッサージなどの血流やリンパの流れが良くなる行為は3か月程度控える
  • 睡眠時にできるだけ上半身を高くして寝る(眠っている際に顔に浮腫みが生じるのを避けます)

皮膚のたるみ

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)では、鼻の横付近にある上顎骨を短くしたり後方移動することで中顔面(目元から口元)の長さを調整する手術のため、術後は物理的に中顔面の軟組織側(皮膚と皮下組織)に余裕ができることでたるみが生じることがあります。このようなたるみが生じるかどうかには個人差があり、一般的に軟組織の厚さに左右される他、年齢にも比例して生じやすくなります。たるみが生じてしまった際は、術後の状態に応じてその後の改善方法をご提案させていただきます。

口が開けづらくなる(開口障害)

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)は多くの場合、下顎枝矢状分割術(SSRO)との併用で行われます。(当院では原則セットで行っています)ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)では開口障害は起こりませんが、併用して行う下顎枝矢状分割術(SSRO)では手術中に咀嚼筋(開・閉口筋)の剥離操作を行うため、これに伴う侵襲が直接的な要因となって術後に口の開けづらさが生じることがあります。腫れ・内出血などのダウンタイムの経過を見ながら、並行して無理のない範囲で開口運動を行って頂きますが、約3ヶ月後には改善方向へ向かっています。

嚙む力の低下

前項の開口障害と同じ説明にはなりますが、ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)との併用で行う下顎枝矢状分割術(SSRO)では手術中に咀嚼筋(開・閉口筋)の剥離操作を行うため、これに伴う口の開けづらさと合わせて咬む力(咬筋の筋力)にも変化がみられます。腫れ・内出血などのダウンタイムの経過を見ながら開口運動を行い筋肉の治癒(再付着)を待ちます。これも開口障害同様に約3ヶ月後には筋力が回復方向へ向かっています。

火傷・傷跡

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)は口腔内からのアプローチで行う手術のため、顔の外面への傷跡は生じません。ただし、口唇周囲に熱傷が生じその跡が色味や膨らみとなり傷跡として残ることがあります。これは、術者が手に持つハンドピース(骨を切ったり削ったりする手元の装置)が口唇や皮膚に一定時間あたることで生じる低温熱傷によるものです。これらを予防する措置として、口唇に熱傷予防用のシリコン製のカバーを糸で縫い付けたりアングルワイダーという口唇を広げる器具を装着することで口唇周囲の皮膚をガードします。万が一熱傷が発生して傷跡が残ってしまった場合は、傷跡が出来るだけ目立たなくなる作用を持つ内服薬やステロイド外用テープを早期に使用します。さらに傷跡に膨らみが見られる場合(肥厚性瘢痕、ケロイドのケース)、ステロイド注射を定期的に傷跡に打ちます。また傷跡の赤みが目立つ場合の対策としては、赤み取りのレーザー治療を1年から2年程度継続し改善します。

皮膚の感覚が鈍くなる・しびれが生じる

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)では、頬骨体部に存在する眼窩下神経という頬の前面と上唇の知覚を支配する神経を傷つけないよう注意をしながら手術を進める必要があります。また術野の展開目的で骨膜を筋鉤でめくって引っ張った際に、神経束に緊張が掛かりダメージが生じる事があります。それにより頬骨前面から上唇部にかけてしばらくの間、知覚神経麻痺(しびれ感)が生じることがあります。
下顎の骨の内面には歯、歯茎、下唇、頬粘膜などの知覚を支配する下歯槽神経が存在しています。通常、ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)や下顎枝矢状分割術(SSRO)の手術によってこの神経を誤って切断するということはありませんが、骨膜を剥離する過程で少し傷つけてしまったり、血液を吸う吸引管の先端が作業中に神経束に当たったり陰圧で吸われたり、また、器具などが直接神経に触れなかったとしても皮下組織をめくる筋鉤で下顎の骨膜を引っ張っただけで神経に緊張が掛かり伸ばされてダメージが生じることもあります。それゆえ、一時的とはいえ骨切り手術において知覚神経麻痺は、高い確率で生じるものであると考えております。 
神経は完全切断されていなければ必ず回復しますが、ダメージの程度と個人差によって回復に要する期間は約2ヶ月から2年など様々です。もし神経が何らかの原因で切断されてしまった場合には術中に顕微鏡下にて速やかに神経縫合を行い神経同士の再接合を行います。術後の神経麻痺の対策としてはダメージを早く回復させる内服薬(ビタミンB12やアデノシン三リン酸2水和物)を数ヶ月から2年ほどの間、内服して頂きます。

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)によって生じうるリスク・副作用

やりすぎ(上顎骨の切りすぎ)

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)は、口腔内からアプローチして粘膜剥離を行い、上顎骨(鼻の横あたり)を水平に骨切りした後に適切な位置に移動して固定する手術です。
「中顔面をできるだけ短くして小顔にしたい」というご相談をいただくことは多いですが、自然な仕上がりを目指している当院の場合、もともとの輪郭や骨格をもとに、無理のない範囲で調整を行っています。また、事前に術前予測模型を作製して術中はその模型に準じて骨切り手術を行いますので、基本的に切りすぎることはありませんが、患者様のご希望が極端な形を希望された場合などには、当院では手術をお受けしないこともありますのでご理解ください。

左右差

もともと口元やフェイスラインに左右差がある場合、手術によって出来るだけ補正するように骨を移動するなど調整を行いますが完全に左右対称に仕上がらないことはあり得ます。もちろん術者は、左右差を極力改善するために外貌を常に確認しながら骨切りや骨削りを行いますが、術中は局所麻酔が皮下組織に入っている上に出血によって腫れ・内出血も生じているため、1ミリの狂いもなく左右均等に仕上げることは、熟練した口腔外科医、美容外科医であってもかなり難しい作業です。
しかしながら出来る限りの対称性を追求する必用はあります。術前に左右差の存在を確認し、それぞれの症例に対しての検討を行った上で最も適した骨切り法を選択します。また術中に心がけるポイントは、顔貌の左右差を視認しながら骨切りや骨削りの操作を行っていくことです。皮膚上から目で状態を確認すると共に、手指で頻回に骨面を触って確認することも大切な作業です。視覚と触覚をフルに活用してイメージをつかみながら調整を行ってゆく方法で常に左右差の改善に努めています。

顔面神経麻痺

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)の手術によって顔面神経を直接損傷させることは基本的にありませんが、ごく稀ではありますが、間接的な要因で表情筋の動きが鈍くなる、口にゆがみ等が生じるなどの神経麻痺が生じることがあります。このような術後の神経麻痺の対策としてはダメージを早く回復させる内服薬(ビタミンB12やアデノシン三リン2水和物)を数ヶ月から2年ほどの間、内服して頂きます。ダメージの程度と個人差によってダウンタイムは様々ですが、おおむね2ヶ月~2年程度で改善することが多いです。

感染

骨切り手術に限らず、どのような手術においても感染のリスクは絶対にないとは言えません。しかし、糖尿病や免疫不全などの何らかの合併症が元々ある方を除けば、骨切り術で皮下組織や骨に何らかの微生物による感染が発生する確率はかなり低いと言えます。顔面は血流が比較的良い組織で構成されるため、感染に対する抵抗性が高いと考えられているためです。また感染予防として術前・術中に骨への移行性が良いとされる抗生物質(ペニシリン系、セフェム系など)の点滴を投与し、術後3日間ほど抗生物質を内服して頂きます。しかし、もし感染が生じた場合は創部の状態を確認し、状況によっては洗浄等の処置が必要になることもあります。さらに皮下組織ではなく骨そのものに感染が生じた場合は感染が生じた組織の一部除去や抗生物質の点滴を引き続き行うなどして骨髄炎発症の予防に努めます。また、骨と骨を固定しているプレートやワイヤーなどに感染が生じた場合は、骨の再接合(骨癒合)がある程度進んだ約1ヶ月後以降を目安に抜去することとなります。上記の方法により、ほとんどのケースで感染の鎮静化をはかることが可能です。幸いにして現在まで当院での発症はありませんが、年間で数%の割合で骨髄炎の報告は存在します。

骨の段差

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)の手術中に、遊離骨片(切り離した骨)を後ろに下げたり前に出したり左右にずらしたりすることで、程度の差はあれども骨の接合面に空隙・段差が生じることあります。通常は、手指や器具で段差の確認を行い、必要な部分へは電動骨ヤスリ等で削って可能な限り慣らしていくことで段差部は滑らかな面へと変化し、術後に皮膚に違和感が生じるといったことはほぼありません。なお空隙部は、時間を経て仮骨化され骨組織により封鎖されます。

骨壊死

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)の手術中、骨切りによって遊離させた骨片が小さすぎたり血流が不足してしまった際に、骨の壊死が生じる可能性があります。壊死した骨は炎症残存の原因となることがありますので、その際は一部を削り取るなどの処置を行うことになります。もしこれによって骨変形をきたしてしまった場合はハイドロキシアパタイト(人工骨)やプロテーゼ(シリコン)によって失われたボリュームを補います。幸いにして現在まで、当院での発症はありませんが、全国では年間で数%の割合で骨壊死の報告は存在します。

以上が、ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)のダウンタイム・リスク・副作用となります。

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)は医師の手技(手作業)によって行う手術のため、これらのリスクや副作用を100%回避することは難しいですが、いずれも術者の技術力や経験によって極力避けることは可能です。当院では、美容外科・形成外科歴30年超の院長小松が全ての施術を担当しており、豊富な症例数や施術経験をもとに、緻密なシミュレーション・手術計画をもと最良の結果を目指した輪郭形成術・小顔形成術を行っています。

当院では写真によるメール相談も受け付けております。医師が実際に診察を行った上で、最終的な手術の適応について判断させていただいてはおりますが、遠方の方や直近でのご来院が難しい方についてはこちらの相談フォームもご活用ください。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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