耳輪形成術
(耳輪の突起・尖り感などの改善)


耳の外側縁(フチ)にできた突起や尖り感を、
完全カスタマイズ術によって修正する施術です。
わずかな尖り耳や突起などもお気軽にご相談下さい。
耳輪(じりん)とは、耳のもっとも外側にあるカーブになった部分(フチ)のことを言い、一般的に「耳」と言われている部位を指します。耳輪には耳たぶは含まれず、耳たぶも含んだ耳の外側全体を指す際には耳介という言葉を使用します。耳輪形成術は、耳の外側(カーブになったフチの部分)にできたラインの突起や尖り感、デコボコ、裂け目などを修正する施術です。
耳輪の変形というと一般的にはスタール耳、耳介裂、尖耳、Macacus耳、Darwin結節、サチュロス耳などが挙げられますが、当院で行っている耳輪形成術(耳輪修正)では、これらの症状(病名)に分類されないわずかな突起、デコボコや尖り感についても修正手術を行っています。周囲からすると全く気づかない程度の変形(突起・デコボコ・尖り感)であっても、ご本人からすると子供の頃からずっと気になっていた耳の違和感だったというケースがかなり多くあるためです。当院ではこのようなお悩みに対応すべく完全カスタマイズによる耳輪形成・耳輪修正術を行っています。どんな小さな点でも構いませんので、耳の形で気になる部分があればお気軽にご相談下さい。

耳輪形成術は
以下のような方にお勧めです
- 耳のフチの外側が尖っている
- 耳のフチの内側が尖っている
- 耳のフチのラインにデコボコがある
- 耳のフチにわずかな突起がある
- 耳のフチにわずかな裂け目がある
- その他、耳のフチの形やラインが気になる
耳輪形成術とは

耳輪形成術とは、耳輪(じりん/耳の外側のカーブ状になった部分で耳たぶは含まない)にあるデコボコや突起、尖り感、皮膚の避け目などを手術によって自然なラインに修正する耳の整形術です。耳輪に生じる代表的な変形としては、スタール耳(耳輪の上部に生じる突起)、ダーウィン結節(耳輪に生じる突起)、折れ耳(耳の上部が前方に折れ曲がった状態)、立ち耳(耳介が前方に起き上がった状態)、埋没耳(耳輪の軟骨が変形して内側の皮膚内に埋まったような状態)などがありますが、当院で行う耳輪形成術では上のような症状に該当しないわずかな突起・尖り感・デコボコなども対象としています。
日々の診察で耳のご相談を受けていると、周囲が気にならないようなごくわずかな耳の変形であっても、ご本人からすると「子供の頃からずっと気になっていた」「治せる病院がそもそもあると思っていなかった」といったお話を伺う機会が多く、このような小さな変形についても当院では完全カスタマイズ治療によって施術を行っています。
耳輪形成でよくある施術
耳輪形成で多く行っている施術には、スタール耳やダーウィン結節、折れ耳、立ち耳の修正が挙げられます。いずれも耳の整形としては比較的オーソドックスな施術で多くのクリニックで行っている施術ですが、実際はいずれの症状にも様々なバリエーションがあり、施術の際には一人ひとりの症状にあわせてその場で都度術式を編み出して対応しています。
<耳輪形成術の例>




施術の特長
- わずかな尖り感や突起・デコボコなど、様々な症状に対応
- 耳輪の形については、一概に「これが絶対に正常」と言える形状はありません。スタール耳・ダーウィン結節などの病名がつくほどではないものの、ご本人としては「どうしても気になる」というわずかな耳輪の変異(突起やデコボコ、折れや裂けなど)についても、当院では一人ひとりの耳輪の状態にあわせて完全カスタマイズで手術を行っています。
- ダウンタイムが少なく傷跡も
目立たない - 耳輪形成術では耳の一部の皮膚をごくわずかに切開・剥離する程度の手術になることが多く、赤み・腫れなどのダインタイムは3~7日程度となることが多いです。また耳は血流が良いため、他の部位よりも傷跡の治りが早くなることが多いです。血流がよいと皮膚の再生が促進されやすくなり、耳の表側を切るにせよ裏側を切るにせよ傷跡が目立つ形で残るということはまずありません。
- 後戻りが少ない
- 耳の整形においては、術後に生じる「後戻り」という現象がリスクとなることがあります。「後戻り」とは立ち耳整形や折れ耳整形を行った後に生じる可能性があるもので、術後に次第に以前の状態(=術前の状態)に戻ってしまうことを言います。耳輪形成術についてはこのような後戻りが生じにくい点も特徴です。
症例写真
耳輪形成術(尖り耳修正/尖り感のある耳を滑らかにする)

ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:耳輪形成術(尖り耳修正) 費用:220,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、左右差、知覚鈍麻など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
効果目的
- 耳輪の形を整える
- 耳輪の大きさを縮小する
- 耳輪のカーブをスムーズにする
施術の流れ
- 顔面全体および耳の消毒をします。
- デザイン:皮膚ペン(スキンマーカー)により皮膚面にマーキングを行います。
- 耳に局所麻酔注射を打ちます。
- 耳輪の皮膚を切開します。
- 軟骨に対して操作を加えます。(切除もしくは縫合など)
- 術中に皮膚を仮縫合した状態で、患者様に何度か上体を起こしていただき耳の形を手鏡にて確認していただきます。もし耳の形に気になる点があれば、その場で微調整を行います。
*この時点でほとんど腫れはありませんので、正確に完成形をシミュレーションすることが出来ます。
*手鏡で横顔が確認しにくい際には、スタッフがカメラで写真を撮影して術中にカメラの液晶画面で見え方を確認していただくことも可能です。 - 皮膚を糸で縫合して傷を閉じます。
- テープ固定を行います。
- 20分ほど安静室にて休憩し、その後出血が止まっていることを確認してご帰宅いただきます。
*傷の状態を確認するため、手術翌日に再診が必要となります。
料金
耳輪形成術 | 両耳 | 220,000~550,000円 |
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※施術部位や範囲によって料金が異なります。
※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間60分(施術内容による異なる)
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ダウンタイム腫れが落ち着くのに3週間程度
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手術時の痛み局所麻酔注射による痛み
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手術後の通院翌日:傷の状態を確認するための再診、圧迫ガーゼ除去
7日目:縫合部の抜糸 -
麻酔以下の4つのパターンから選択可能
局所麻酔注射のみ
局所麻酔注射+鎮痛点滴
局所麻酔注射+静脈麻酔
全身麻酔 -
持続性半永久的効果
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洗顔翌日の圧迫ガーゼ除去後から可能
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シャワー・入浴耳の腫れがひくまでは体の洗浄はシャワーのみが望ましい
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メイク手術当日より可能
施術によるリスク・
副作用
- 傷跡
- 耳輪形成術による傷跡は、個人差はありますが3~6か月程度で次第に改善していくことが多いです。傷跡ができる部位については行う手術によって異なりますが、耳輪の内側・外側・裏面などに生じることがほとんどです。耳は髪の毛などで隠れやすい部位ということもあり、基本的に傷跡が目立つということはありません。
- 左右差
- 手術は医師の手技による施術のため、保険診療・自費診療いずれであっても耳や目といった左右両側がある部位に操作を加えた場合は必ず多少の左右差が出ます。出来るだけ差が目立たないように術者は努力しますが、完全に左右対称に仕上げることは技術的に不可能な点をご理解頂ければと思います。
- 組織が硬くなる
- 耳輪形成術は皮膚切開と皮下剥離を伴う手術となるため、術後に皮膚・皮下組織に若干の硬さが生じることがあります。通常はほとんど気にならないレベルの変化であり、今までに硬さが気になるとしてご相談を受けたことはありません。
- 耳介軟骨の強度が弱まる
- 耳輪形成術の中でも耳介軟骨にメスを入れて形を変える様な施術を行った場合は、術後に軟骨のフレームの強度は多少下がることはあります。とはいえ、これによって極度に耳が変形するなどといったことはありません。
術後について
- 眼鏡・サングラス・イヤホン
- 施術部位や内容にもよりますが、術後翌日から装着できることが多いです。ただしあくまで手術内容によりますので、気になる際には診察時にお申し付けください。
- 睡眠時の体制
- 耳の整形全般に共通していますが、耳輪形成術を行った後は1週間程度(抜糸までの間)は出来るだけ耳に負担が掛からないように上を向いた状態でお休みになるようにしてください。どうしても横向きで寝たい場合は、枕と頭の間に耳が挟まらないようなポジションで寝るなどの工夫をしていただければと思います。抜糸以降(7日目以降)は横向きで寝ていただいて構いません。
- 施術の効果について
- 耳輪形成術は耳の軟骨などの形状を手術によって調整する施術のため、効果は半永久的となることがほとんどです。部位などによって違いはありますが、基本的に後戻りも生じにくい施術です。
- ピアスの穴開けについて
- 耳垂(耳たぶ)のピアスで有れば同日に施術を行うことが可能です。ただし軟骨ピアスなど耳輪に開ける場合は耳輪形成術の傷が治癒するまで1か月程度は間隔を開けたほうがよいでしょう。
よくあるご質問
- 同日に他の耳整形も可能ですか。
- 手術内容によりますが、他の耳整形手術と組み合わせることは可能です。今までの例としては、耳垂(耳たぶ)の手術、立ち耳整形(耳起こし)、立ち耳修正(耳倒し)などがあります。これらは操作を加える部位が耳輪と異なるために問題なく組み合わせられることがほとんどです。(耳輪縮小術の一部では、同日施術として組み合わせられないものもあります)
- 子どもでも施術を行うことは可能ですか。
- 当院の方針として、皮膚切開を伴う手術は高校生以上で承っております。ただし親御様も納得し、ご本人にも強い希望がある場合は、理由や施術内容によっては中学生でもお受けすることがあります。
- 耳輪形成術が受けられないケースはありますか。
- 耳輪の一部が完全欠損しているケースなどの特殊例については対応していないこともあります。ご心配な際には、予約時に耳の状態を撮影した写真をメールにてお送りいただければ、ご来院いただく前に治療可否について回答させていただきます。
- 耳輪が小さいのですが、大きくすることは出来ますか。
- 耳輪の一部が小さい場合は、軟骨移植やプロテーゼを入れることで対応しています。軟骨を使用する際には耳甲介軟骨か耳珠軟骨から取ることが多いです。これらの方法で耳輪を大きくすることができますが、皮膚の伸展には限界があるため、キャパシティ内でのサイズアップということになります。また、耳輪全体のサイズが小さい場合は小耳症手術となるため、大学病院もしくは総合病院の形成外科で治療を行う形を推奨しています。
- 耳輪が大きすぎる場合、小さくすることは出来ますか。
- 大きすぎる耳輪を縮小することも行っております。基本的に耳輪の上部1/3が対象となりますが、舟状窩と耳輪を合わせて一塊に切除することで、耳輪を縮小する効果が得られます。
- 丸い耳輪を尖らせることは出来ますか。(スタール耳形成)
- はい、可能です。耳の裏の皮膚を切開して耳輪軟骨を露出させ、耳輪に糸を掛けて変形させることで尖り耳を形成することができます。
- 耳輪の内側のラインを尖らせることはできますか。
- 内容や部位によりけりですが、基本的に出来ます。軟骨に糸を掛けて尖らせる方法と、耳甲介や耳珠から耳介軟骨を採取して移植することで尖らせる方法があります。
- 折れ耳のようにすることはできますか。
- 立ち耳整形(耳おこし)のテクニックを使って、耳輪の上部のみを前に折り曲げるように倒すことは出来ます。スコティッシュフォールドのように耳を前に寝かせることで、小動物的な可愛らしい雰囲気を出すことができるかもしれません。
- 左右で異なるデザインにできますか。
- 非常にレアなケースですが、意図的に耳に左右差を出したいというリクエストを頂いたことはあります。このようなケースにも当院では対応しています。
- 過去他の耳整形をしていても施術可能ですか。
- 過去に立ち耳整形など他の耳整形をされた方についても、手術で操作を加える部位にもよりますが、ほとんどのケースで手術は可能と考えます。とはいえ、前回の手術で掛けた糸を術中に切断してしまうといったリスクはゼロではありません。そのような場合は手術中に追加で糸を掛け直す等の対策を取ってまいります。
- 術後に中糸が出てきたり、皮膚面から透けて見えることはありますか。
- 軟骨切除のみの操作の場合、中糸が出てきたり皮膚面から透見されることはありません。しかし、耳輪軟骨に糸をかけて形を変えるような操作を行った場合は耳の表側の皮膚は大変薄いため、糸が露出したり透けて見える可能性は皆無とは言えません。
- 片側だけの手術も可能ですか。
- 耳輪形成術は両側でも片側でも承っております。片側の場合は部位などにもよりますが施術費用なども調整が可能なことが多いです。
- 耳輪形成後に、修正手術の相談は可能ですか。
- 当院の手術では、術中に患者様ご自身に手鏡をもっていただき、手術を終えた後の耳の状態をその場で確認いただいた上で手術を終了しています。そのため後日に修正術を希望される場合は、基本的には別途費用がかかる形となります。ただし、術後の何らかのトラブル発生などにより変形が生じた場合は無料での対応とさせて頂いております。
追加で同部位に修正手術を行うこととなった場合は、同じ箇所に何度も皮膚切開、皮下剥離を繰り返すと傷跡が目立ってきたり組織が硬くなってくる可能性があるため、半年~1年程度経過したタイミングとさせて頂いております。 - 耳輪へのヒアルロン酸注入はやってますか。
- 耳輪へのヒアルロン酸注入も部位によっては可能ですが、あくまで現在の耳輪の形状と術後イメージによりますので、まずはご相談下さい。
- 術後に元に戻すことは出来ますか。
- 内容により出来るものと出来ないものがあります。単純に軟骨を切除して形を変えたものでしたら、耳珠や耳甲介から軟骨を採取して移植すればある程度元の状態に近づけることが可能です。また、糸による縫合で軟骨の形を変えるタイプの耳輪形成術であれば、術後1か月前後であれば糸を外すことで元に戻すことが可能です。ただしあまりに時間が経過していると既に軟骨にクセがついてしまっている可能性もあります。
術前
耳輪上部の尖り感を気にして来院された41歳の男性です。耳輪の尖りというと通常はスタール耳(対耳輪に第三脚が生じて耳輪の形状が上方に向かって尖っている状態/スタートレックに登場するミスタースポックのような耳です)を言いますが、この患者様の場合はそれとは異なり、耳輪の「内側」のカーブが鋭角に折れ曲がっている他、耳輪外側にもわずかな角があります。
術後
施術では、耳輪内側の軟骨と耳輪外側にあるわずかな軟骨の出っ張りを切除しています。術前に比べてかなり尖り感が軽減されて、耳輪が丸みを帯びた滑らかなカーブに変化しています。患者様からも非常に満足いただくことができました。今回の方に生じていた耳の変異はごくわずかなもので、手術も耳輪の細部におけるわずかな切除・調整となりましたが、なかなかこのような手術を行っているクリニックは他にはないようです。当院ではこのようなわずかな変異や病名がつかない症状などにも幅広く対応しています。お気軽にご相談下さい。