監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士
美容外科・美容皮膚科
形成外科・一般皮膚科
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術前
生まれつき右耳の角度が、頭の側面に対して前向きに起きていることを気にされて当院を受診した40歳の男性です。図1において、左耳は正常な角度なので、左右を比較することで右耳が目立って前方に向いていることが分かります。また、耳の表面にあるカタツムリのようなY字の隆起(対耳輪)が乏しく平坦なことが、前面から見た写真(図2)で分かります。
「立ち耳」という状態であり、日本国内ではそれほど気にされる方が多いとも言えませんが、欧米諸国においては文化的・宗教的な背景と関連して好ましくないとされることも多いです。今回の男性は、趣味のゴルフをしている時に風が吹くと、耳元でうるさい音がするため煩わしいため改善したいとの要望でした。
耳の裏面を切開して、軟骨を操作することで耳の表面に対耳輪を作るようにして折り込んで耳を後方に倒します。
術後
術後7日目の抜糸時に撮影した写真です。
左右で比較して、ほぼ対称な角度で耳が後方に寝ていることが分かります。まだ術後日が浅いため、皮膚面に若干の腫れと赤みを認めますが、2~3週間以内には落ち着きます。
立ち耳の手術では、軟骨への糸のかけ方や、術後の後戻り予防のために軟骨にメスで入れる割合などによって、対耳輪がゆがんだり、不自然な角が生じたり、あるいは耳の表面に正常では存在し得ない凹凸などが生じることがあるため要注意です。
ただ耳が後ろに寝てさえいれば良いということではなく、上記のような不自然な形状が出来るだけ出ないように、ディーテルにもこだわって仕上げています。単純なようですが意外にも奥の深い手術です。