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水光注射(ヒアルロン酸)・フィロルガNCTF135HA

2016年03月28日(月) | カテゴリ: しわ, たるみ(美容皮膚科)
総合美容医療クリニックを標榜している当院ですが、
いまだ水光注射がメニューのラインナップになかったため、
先日あらたに入荷して加えることとしました。

水光注射とは、ヒアルロン酸を中心にさまざまな美容有効成分を混ぜてカクテルとして
皮膚に直接打つことで、アンチエイジングを計る今最も旬な美容治療として雑誌などで紹介されています。

広く認知されているため既に知っている、もしくは行ったことのある方も多いと思います。

加齢とともに失われるヒアルロン酸を皮膚に直接補充し、
物理的に肌のボリュームを増すことでハリ・ツヤを与える速効性の効果の他に
ビタミンやミネラル、抗酸化物質などを補給して衰えた肌を若返えらせます。

水光注射にもいろいろなブランドがありますが、
当院ではフランス・パリに本拠地を置くフィロルガ社のものを入荷しました。
数多ある水光注射の中にあって、唯一無二とされる高級品です。

下がそのパッケージ。フランスらしく洒落た雰囲気の中に高級感が漂います。


フィロルガは、メソセラピーを世界に先駆けて世に送り出したエイジングケアのパイオニアであり、
30年以上の歴史を持つ老舗の美容医療製品メーカーです。

本製品もECエリア内で既にCEマークを取得しており、
その効果の確かさは折り紙付きと言えます。

水光注射は、正確に言うと今までも当院メニューになかったわけではなく、
ヒアルロン酸を皮膚に面状に散らして打ちハリ・ツヤを与えて軽度のリフトアップ効果を狙う、
「ヒアルロン酸リフト」というメニューがありました。

これが言ってみれば水光注射と手技的にはほぼ同じなので
あえてそのネーミングを使用していなかったとも言えます。

但し、今までのヒアルロン酸リフトは「架橋型」のヒアルロン酸を使用していたため、
注入の際に用いる針が、従来のほうれい線やクマなどの溝埋めに用いるのと同じサイズの
30G針を使っており、注入に際して痛み・腫れ・内出血・むくみなどが生じることもあり、
患者さんに勧めやすいタイプの治療ではありませんでした。

広範囲に面で打とうとすると針で刺す回数がどうしても多くなるため、
溝埋めに用いるのと異なり多少のダウンタイムが生じることはやむなしとしてきました。

このように架橋型ヒアルロン酸は、持ちや皮膚にボリュームを与える面では有利ですが、
粘度が高いため30G以下の細い針で打つことは出来ません。

これ以上細い針では、粘度により押す時に注射筒内の圧が高くなり内筒を押せないか、
無理に押そうとすると針と注射筒の接続部からヒアルロン酸が漏れ出てしまいます。
また、注入後で水を含んで軽く膨らみ、皮膚面に凸凹が見えてしまうこともありました。

しかし、いわゆる水光注射というネーミングでこの手技専用に作られているものは
「非架橋型」のものであり、分子量が小さくサラサラで粘度の低いタイプなので、
注入に用いる針をかなり細く出来るのが有利です。

針が細いなら、腫れ、内出血をほぼゼロに抑えることも可能です。
また、粘度が低いので皮膚面に凹凸を作らないという点が優れています。

この治療では、針の形状がいかにダウンタイムを少なくするかという点で重要です。

パスキンという特殊な3本針を使います。
どのくらいその針が細いかと言うと下が注入に用いる針で、
従来の30G針に対して34Gという細さです。

この治療専用に南部化成が特別新規に金型を起こして製作したものです。

sasae (2)
写真で拡大して見ると、逆に太い針に見えて怖いだろ! とつっこまれてしまいそうですが、
実際に自分の顔に打つとほとんど痛みを感じないレベルです。

さらに打つ際は、顔に麻酔クリームを塗布してから使用することで
痛みを最低限に抑えます。

3本針がついているのは、出来るだけ刺す回数を少なくしつつ
広い面積にまんべんなく成分をゆきわたらせるためです。

そして、単にヒアルロン酸だけでなく、スキンケアに良いとされるあらゆる美容成分を
混合させて打っているというのが水光注射のポイントです。

ざっと上げただけでも、

・超高濃度ヒアルロン酸(10mg/ml)
・ビタミン12種類
・アミノ酸23種類
・コエンザイム6種類
・抗酸化成分2種類
・濃縮核酸(ヌクレオチド)5種類

など、54種類にもおよぶ美容成分を配合し強力な肌若返り効果を発揮します。

ヒアルロン酸やコラーゲンなどをサプリで取るという方法では、
消化・吸収の過程で分解と変性が経るため肌にそれらの成分を届かせることは
おそらくはほぼ無理であろうというのが一般的な見解です。

それならば、肌の若返らせたい部位に直接打ち込んだほうが効率性の面で
はるかにすぐれており、目に見える効果をすぐに実感できやすいと言えます。

治療は、注射を顔全体に打つのに10分程度を要し、
施術前に麻酔クリームを塗布する時間を入れても30分程度で終了します。

終わった直後に、注入部にわずかな膨隆(ふくらみ)を認めることがありますが、
翌日には平らになってしまいますので、ほとんどダウンタイムがない治療と言えます。

治療のスケジュールは、2週間に1回を3回から5回ほどで、
後はメンテナンスとしてエステ感覚で1ヶ月に1回くらいの治療で充分効果を維持できます。

また、応用技としてこれらのカクテルにさらにボトックスをわずかな量加えて
・小じわを消す
・皮膚の引き締め
・毛穴を引き締め目立たなくする
・皮膚にハリを与える
といった効果を追加することも可能です。
これは、「水光注射+マイクロ・ボトックス」 というダブルの手技の組み合わせです。

また、トラネキサム酸の原液をカクテルにミックスして、
シミ・肝斑の治療に用いる「水光注射+トラネキサム酸メソセラピー」などもあり、
様々なコンビネーション治療が可能であり、その組み合わせは実際無限と言えます。

これらは、決して当院オリジナルと言えるものではなく
既に多くの美容皮膚科、美容外科でも行われているものですが、
いずれは当院オリジナルのカクテルミックスもご提案してまいりたいと思います。

価格は、全顔で1回3万円とフィロルガ製としては
日本最安値クラスのリーズナブルな値段であり非常に続けやすい設定となっております。
(平成30年9月現在)


当院では院長である小松自らが、カウンセリング・治療を行っています。
最近、肌に元気がない方や衰えを感じ始めた方、
またシミ、シワ、タルミなど老化のサインに悩んでいる方は、是非一度お試し下さい。
水光注射の詳細はこちらです。
監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士