輪郭手術後のピン除去

輪郭手術後の固定ピン除去治療。
他院や韓国などで行った施術も対応しています。
輪郭手術後のピン除去治療とは、顔面輪郭手術の際に使用した固定ピンやプレートを除去する施術です。輪郭手術で使用するピンやプレートは身体に安全な医療用の器具を使用しているため、本来であれば除去する必要はありませんが、「異物が体内に残るのが不安」「レントゲン撮影の際にピンやプレートが映ってバレるのを避けたい」といった理由で抜去を希望される方が一定数おられ、このような際に本施術が有効となります。当院で施術を行った方はもちろん、他院や海外(韓国など)で輪郭手術をされた方についても対応していますのでお気軽にご相談下さい。
なお、ピン除去手術は抜去にあたっての推奨期間があるため注意が必要です。具体的には、手術後にピン・プレートが骨や組織と完全に癒合する前となる、術後6か月後~1年(遅くとも2年)の間に施術を受けることをお勧めします。
輪郭手術後の固定ピン

輪郭手術後のピン除去は
このような方にお勧めです
- 輪郭手術後の固定ピンやプレートを除去したい
- 施術後に体内に異物が残るのを避けたい
- レントゲン撮影などで周囲にバレないようにしたい
輪郭手術後の固定ピン除去とは
輪郭手術後の固定ピン除去とは、正式な医学用語では抜釘術(ばっていじゅつ)と言い、両顎手術や輪郭整形後に骨に埋め込まれた固定ピンやプレートを除去する施術になります。
輪郭手術で使用する固定具はいずれも医療用として認可されており、心臓手術や歯科治療などで日常的に使用している器具のため本来は抜去の必要はないのですが、患者様によっては「輪郭手術を行ったことをできるだけ周囲にバレないようにしたい」「レントゲン検査で金属が映らないようにしたい」という方もおられ、このような際にピン・プレート除去の手術を行っております。
なおこの施術は「ピン除去」と言われることが多いですが、実際に抜去手術で取り除くものは、輪郭手術で骨切りをした際に骨を固定する際に止める金属製のプレート、スクリュー、ワイヤーとなり、「ピン」という道具は使用しておりません。ただ、韓国の美容クリニックの影響などもあるのか俗称として輪郭手術後の抜釘術を「ピン除去」と呼ぶことが多いため、このページでも分かりやすいように「ピン除去」という施術名で統一します。

輪郭手術後の固定ピン除去の留意点
- ピン除去は必須ではありません
- 輪郭手術で使用しているプレートやスクリューは、心臓手術や歯科治療でも使用されている医療用として認可された器具のため、手術後の抜去については必ず必要なものではありません。骨折治療などで挿入したボトルや金属プレートを抜去するか・しないかというのと一緒で、輪郭手術で挿入した金属類もご本人が気にしない際には特に抜去をする必要はありません。本施術は手術の難易度も相応に高いことから、不要なリスクを避けるためにもご本人がそれほど気にしないのであれば、個人的には無理に施術をする必要はないのではないかと考えております。
- ピン除去の推奨時期
- ピン除去を行う時期に特に決まりはありませんが、輪郭手術を行ってから抜去するまでの時間が長くなると、施術の際に使用したピンやプレートが骨に埋め込まれていくため手術の難易度がかなり高くなります。そのため当院では、固定ピン・プレートによって施術を行った部位の骨がしっかり接合されつつも、ピンなどが骨の中に沈み込む前となる術後6か月~12か月(遅くとも24か月以内)に施術を受けることをお勧めしています。個人差はありますが、顎先(オトガイ骨)は厚みがある頑丈な構造をしているため半年程度、頬骨は骨が薄く癒合までに時間が少しかかるため、1年程度で除去を行うとよいでしょう。
施術の特長

- 輪郭手術を行ったことが周囲にバレない
- 輪郭手術後のピン除去では両顎手術や頬骨整形の際に挿入した金属プレートやワイヤー、スクリューなどの固定具を除去することができるため、それ以降で行うレントゲン撮影などでは金属が一切映らなくなるというメリットがあります。出来るだけ手術をしたことをバレないようにしたい、また異物が体内に残っている状態に違和感があるという際には、ピン抜去手術が有効です。
- 他院や海外でのピン除去も対応
- 昨今は輪郭手術を海外(韓国など)で受けられる方が増えていますが、当院では他院はもちろん、海外で行った輪郭手術のピン除去も承っております。最近は多くのクリニックが米国ストライカー社製のスクリューを使用しているため共通のドライバーで除去できることがほとんどですが、海外手術の場合は国内で一般的に使用されるものと仕様が異なることがあるため、このような際には当院では別途バー代(33,000円)をいただいております。
- 形成外科歴30年超の院長が全ての手術を担当
- ピン除去術は輪郭手術後の半年~1年程度の間に行いますが、この時期であれば初回の手術による傷跡・腫れはほぼ完全に引いていることがほとんどです。しかし、手術を行った部位については骨膜の剥離が難しくなっており、1回目の手術よりもやりにくさが生じます。慣れてない医師が施術を行うと出血量が増えたり切開部が必要以上に大きくなるといったこともあるため、輪郭手術同様に外科歴が長くこの施術についても知見・経験が多い医師のもとで施術を行うことをお勧めします。
術前検査について
頭部3D CT検査、胸部X線検査、心電図、各種血液検査
術後の経過について
- 術後2日間は包帯を巻いて圧迫固定を行い腫れを抑制します。
- 術後は口腔内の清潔を維持するためにうがいを行ってください。
- 歯磨きの際には施術部位を避けて優しく磨くように気を付けてください。
- 食事は翌日から可能ですが、術後1週間ほどは流動食などの柔らかいものを食べるようにしてください。
- それ以降は通常の食事に戻っていただいて構いません。
効果目的
- 両顎手術後のピンを除去する
- 頬骨整形後のピンを除去する
施術の流れ
- 洗顔後、全身麻酔もしくは静脈麻酔を行い顔面全体の消毒をします。(麻酔は選択可能)
- ピン除去を行う部位の近傍を切開し、骨と骨膜の間で剥離を行います。(切開部位:口腔内、こめかみ付近など)
- ピンを取り除きます。
- ピン・プレートを除去した部位を縫合します。
- 静脈麻酔の場合は施術終了後にそのままご帰宅いただけます。全身麻酔の場合は安静室で数時間程度休憩をしていただき出血がおおかた止まったところでご帰宅いただきます。なお遠方の方は当院に宿泊いただくことも可能です。
料金
| プレート・ピン除去 |
頬骨体部 | 330,000円 |
|---|---|---|
| 頬骨弓部 | 330,000円 | |
| オトガイ | 330,000円 | |
| 両顎 (Lefort+SSRO) |
550,000円 |
※別途静脈麻酔代(110,000円)が掛かります。
※海外手術の場合は別途バー代(33,000円)が掛かることがあります。
※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間1~2時間
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ダウンタイムおおまかな腫れと内出血がひくまでに約2週間程度。
小さな腫れなども含めると、普段の状態に戻るまでには1~3ヵ月程度かかります。 -
施術の痛み麻酔を行う際の注射の痛み
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手術後の通院抜糸時、術後の検診
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麻酔全身麻酔もしくは静脈麻酔
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持続性半永久的
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洗顔翌日から可能
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シャワー・入浴シャワー・洗髪は翌日から可能です。入浴は1週間後から可能です
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メイクメイクは翌日から可能です
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リスク・副作用術後に腫れ、内出血、痛み、痺れが生じることがあります。これらが生じた際は1か月程度で次第に落ち着きます。
ごくまれに感染、知覚異常、組織壊死などの合併症が生じることがあります。 -
合併症ごくまれに手術部の感染から骨髄炎、組織壊死、知覚異常などの合併症が生じることがあります。