
目の下のたるみ取り・クマ取りは、男性・女性といった性別問わずご相談が多いお悩みの一つです。当院ではこのような目の下のたるみ・クマを改善する治療としてオーソドックスな手術をはじめ、各種照射治療や注入術など幅広いラインアップを取り揃えております。
①手術系
・ハムラ法
・裏ハムラ法
・脱脂法
・脂肪注入
・皮膚切除
・皮膚切除+眼輪筋吊り上げ
・黒ずみ除去手術
②照射治療
・サーマクールアイ(高周波)
・アグネス(高周波)
・フラクショナルLux1540(ダウンタイムのないフラクショナルレーザー)
・フォトナアイ
③その他
・アイスレッド
・スキンバイブ(旧 ジュビダームビスタ・ボライトXC)
・ヒアルロン酸
・ACRS療法(自己血サイトカインリッチ血清・炎症免疫療法)
・PRP皮膚再生治療
思いつくものをざっと並べてみましたが、こうやって見るとかなりの数があると我ながら改めて感じます。さらに上記以外にも、マドンナリフトやウルセラ、ソフウェーブなども症状によっては適応になるでしょう。これらの施術法の中から一人ひとりの症状やご希望などにあわせて最適な治療法を選んでいくわけですが、どの治療が最も多いかというと、やはりシンプルでダウンタイムが少ないことからヒアルロン酸注入を選ばれる方が多いです。
一時期は肌再生・若返り治療としてヒアルロン酸系の注射(いわゆる「肌育注射」)もかなり人気でしたが、正直今ではブームもかなり下火になり、それほど施術で使用することもなくなってきたように感じます。
変わって最近の傾向として、「裏ハムラ+脂肪注入」を組み合わせてたるみ取りの治療を行うクリニックが増えています。裏ハムラは「傷ができない」という売り言葉で大々的に広告展開しているクリニックもありますが、裏ハムラは単独で行っても思ったほど効果が得られないことも多いため、患者様の年齢にもよるものの、私の場合は皮膚切除を伴う表ハムラでたるみ取りを行うことが多いです。最近増えている「裏ハムラ+脂肪注入」の組み合わせ治療も恐らく同様の発想で、裏ハムラだけでは効果を実感しにくいことから、一緒に脂肪注入を行うことで表ハムラのような確実な変化が出る仕上がりに近づけているのだろうと解釈しています。
裏ハムラについてはもう少しだけ補足で解説しますと、単純に下瞼の凹み(Tear trough)やクマを薄くするor無くすだけなら裏ハムラ(もしくは脂肪注入術)の単体施術でも悪くはないですが、皮膚のたるみ、余り、しわなどに対しては、やはり「皮膚の切除」ができて、さらに「眼輪筋の吊り上げ固定」がしっかりできる表ハムラのほうが有利だと考えています。(裏ハムラでも眼輪筋の吊り上げ固定自体は可能ですが、皮膚切除の要素を欠いているため思ったほどの効果が得られないこともあり得ます。)特に50歳以上の方などで、皮膚の老化現象が目立ち、しわ・たるみが明らかなケースだと、裏ハムラでは物足りない結果に終わり患者様からご不満の声をいただく結果になる可能性が高いため注意が必要です。
今回は、皮膚切開を伴う「表ハムラ法」による目の下のたるみ取りの症例をご紹介したいと思います。
上の方は、目の下のたるみ・クマが気になるとご相談に来られた53歳の男性です。写真で見た感じでも目袋の前方への突出やその下のクマ(へこみグマ/tear trough)が目立ちますが、診察で実際に確認したところ皮膚の老化もかなり進んでおり、目の下に細かなしわがかなり目立っておりました。この方のようにたるみ・クマとあわせてしわ(皮膚の余剰)も見られるような際には、裏ハムラよりも皮膚切除ありの表ハムラ法のほうがしっかりと効果を実感いただけることが多くお勧めです。術前後の変化を早速見てみましょう。
術後は3ヶ月目の様子です。へこみグマの原因であった凹凸は眼窩脂肪の移動固定によってかなりフラットに近くなりました。また皮膚切除も行ったことで、皮膚面のしわ・たるみもかなり改善されています。目元における肌のハリ感も、術前より増しているのではないでしょうか。
「表ハムラは傷跡ができるから避けたい」という方もおられるかと思いますが、今回の方を例にとると、術後3ヵ月経過したところで(多少右のまぶた下に赤みはまだ残っているものの)ほとんど傷跡は目立たない状態になりました。あと3ヵ月ほどすれば全く分からないレベルにまでなりそうです。しっかりとたるみを改善したい・できるだけ若々しいハリのある目元に戻したいという方については、傷跡が目立つこともそれほどありませんので(ただし術者の技術力に左右されるところが大きいのでその点はご留意下さい)、表ハムラをご検討いただくのがベストではないかと個人的には考えています。患者様からも、悩みであった目の下のたるみ・クマ・小じわを一度に取り除くことができて目元が一気に若返った感じがするとお喜び頂きました。
ちなみに今回のケースについては、上述の通り患者様から大変ご満足いただける良い結果となったのですが、形成外科医・美容外科医という立場からすると、右の下瞼外側のクマの矯正が若干甘くうっすらとクマがまだ残っている点が少々気になります。この部分の段差を消すために追加で脂肪注入を行うと、さらに完成度の高い仕上がりにすることができるでしょう。現在当院では、採取した脂肪をより細かくムラのない状態にすることができる目元の脂肪注入専用のキットとして、脂肪細分化システム「アディナイザー(AdinizerⓇ)」という製品を導入しています。
アディナイザーは目元などの皮膚の薄い部分への脂肪注入に特化した製品で、これを使って脂肪粒子を細分化すると、注入部位の皮膚表面が大変滑らかで自然な仕上がりになるという特徴があります。アディナイザーは元々裏ハムラと相性がよい製品なのですが、「裏ハムラ+脂肪注入」がすでに一般的な施術として存在するのであれば、表ハムラでも問題なく応用できるはずです。表ハムラ法のタッチアップとしてアディナイザーを活用することで、さらに高い完成度に近づけることが出来そうです。
>目の下のたるみ取り(表ハムラ法)の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:目の下のたるみ取り(表ハムラ法/皮膚切開あり) 費用:440,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、血腫、感染、外反、兎眼、傷跡、左右差、知覚麻痺、複視など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報
みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本専門医機構認定 形成外科専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら
