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ACRS注入療法(自己血サイトカインリッチ血清・炎症免疫療法)
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ACRS注入療法(自己血サイトカインリッチ血清・炎症免疫療法)

ACRS注入療法(自己血サイトカインリッチ血清・炎症免疫療法)ACRS注入療法(自己血サイトカインリッチ血清・炎症免疫療法)

「PRP再生治療の進化版」ともいえる
最新の再生医療技術によるACRS注入療法は、
若返り・美肌・肌トラブル改善など様々な効果が期待できます。

ACRS注入療法

ACRS (Autologous cytokine rich serum)注入療法とは、ご自身の血液から抽出した抗炎症成分と成長因子を特殊な技法によって増幅・濃縮させてから皮膚に直接投与する再生医療で、老化などによって衰えた肌を根本から若返らせることができる最新の美肌治療です。アンチエイジング(若返り)はもちろん、美肌、ニキビ、ニキビ跡、アトピー性皮膚炎、赤ら顔、瘢痕、薄毛などあらゆる皮膚トラブルの改善に有効な治療法である他、自己血(ご自身の血液)を使って肌の若返りや抗炎症作用を持つ有効成分を精製分離するため、アレルギー反応などのトラブルが起こる確率が極めて低い点が特徴です。

ACRS注入療法は以下のような方にお勧めです

  • しわ・たるみが気になる
  • しみ、くすみが気になる
  • 肌が乾燥しがち
  • 毛穴の開き・黒ずみを治したい
  • 目の下のクマが気になる
  • ニキビがなかなか治らない
  • ニキビ跡の赤みが消えない
  • 目元・口元の小じわが気になる
  • アトピー性皮膚炎や乾癬に悩んでいる

ACRS注入療法がお勧めの部位

ACRS注入療法がお勧めの部位

ACRS注入療法について

ACRS注入療法について

ACRS(Autologous cytokine rich serum)注入療法は、自己血(ご自身の血液)から抽出した抗炎症成分と成長因子を特殊な技法によって増幅・濃縮させてから皮膚に直接投与することで、肌再生やコラーゲン産生を促進する治療です。老化や炎症、紫外線などによる肌トラブルによって衰えた肌を根本から若返らせることができる最新の美肌再生治療です。以下に特徴をまとめます。

安全性の高い再生医療

自己血から採取した成分を皮下に注入するACRS注入療法は、精製の過程において血液凝固製剤、血液分離製剤、血小板活性剤などの添加物を一切使用しておりません。一般的な注入治療のような、人工的に合成した人間の体内にない成分(異物)を使用する施術と異なり、ACRS注入療法はご自身の血液を使用して行う再生美肌治療のため、今までもトラブルの発生報告はなく、極めて安全にご使用頂くことが可能です。

しこり・凸凹が生じるリスクが少ない

今まで主流だった美肌再生治療PRP治療では、多血小板血漿(成長因子などの美肌成分だけではなく様々な血液成分を含んだ液体)を注入していましたが、ACRS注入療法では有効成分以外の細胞成分を一切含まないため、皮膚に打った場合に組織の線維芽細胞の増生や、線維成分の産生促進によりシコリを作ったりするリスクが極めて低いとされており、実際に現在のところそのような望ましくない副作用が報告された事例もありません。(それゆえこの施術法は「PRPの進化版」の治療と巷では称されることが多いです)

「有効成分」のみを注入することが可能

ACRS注入療法やPRPなどの血清を使用した美肌再生療法における主な有効成分は、成長因子とサイトカインであるといわれています。サイトカインには抗炎症性サイトカインと炎症性サイトカインの2種類がありますが、肌再生・美肌効果が期待できるものは前者(抗炎症性サイトカイン)になります。成長因子や抗炎症性サイトカインは皮下に注入することで、衰えた皮膚細胞を再生させたりコラーゲン産生を促進する働きがあり、しわ・たるみ改善、しみ・くすみ改善、肌のハリツヤアップ、水分保持力アップ、毛穴の黒ずみ・開き改善、ニキビ・ニキビ跡改善、瘢痕などの改善、炎症性疾患(アトピー性皮膚炎や乾癬など)の改善、育毛作用(頭皮の活性化)といった様々な効果が期待できます。

「高濃度」「高純度」化した特殊な血清を注入

様々なメリットがある最新のACRS注入療法ですが、最も特徴的で他の再生美肌治療にはない効果を得ることができる要因として「培養」「分離」の2つが挙げられます。

培養はドイツで開発された専用スピッツ「サナキン®」を使用して行います。
培養はドイツで開発された
専用スピッツ「サナキン®」を
使用して行います。

専用インキュベーターで培養し高濃度の状態に

ACRS注入療法は、血中の有効成分(成長因子・抗炎症性サイトカイン)を単純に血液から取り出してそのまま皮下に投与するというわけではなく、2つの特殊な工程を経てから施術で使用しています。ACRS注入療法の独自工程1つ目として「培養」が挙げられます。採取した血液を専用インキュベーター(培養器)内で体温と同じ37度の環境下で3時間培養することによって、細胞が放出する抗炎症物質の濃度をMAX(マックス)状態に高めることが可能になります。

遠心分離によって有効成分のみの高純度な状態に

培養によって有効成分を高濃度の状態にした後は、遠心分離によって有効成分(成長因子・抗炎症性サイトカイン)のみを抽出して高純度の血清に仕上げます。これらの工程を通すことで、通常血中濃度の抗炎症成分で5倍濃度、成長因子で15倍濃度まで強化することが可能というデータもあり、今までの再生美肌治療では得られなかった効果を実感することができるようになりました。

ACRS注入療法による培養・分離による成分の変化

  通常の血液含有量 ACRS採取後 濃度倍率比較
EGF(上皮細胞増殖因子) 19.53pg/ml 303.25pg/ml 15.5倍
FGF(線維芽細胞増殖因子) 1.45pg/ml 8.19pg/ml 5.5倍
IL-1Ra(抗炎症誘発性サイトカイン拮抗物質) 307.6pg/ml 1728.5pg/ml 5.6倍
IL-4(炎症誘発性サイトカイン拮抗物質) 5.15pg/ml 12.4pg/ml 2.5倍

抗炎症性サイトカインIL-1Raの量は、
3時間のインキュベーション後に15倍(平均)増加

抗炎症性サイトカインIL-1Raの測定
抗炎症誘発性サイトカインの測定

ACRS注入療法の効果は「アンチエイジング」と「肌トラブル改善」

ACRS注入療法の効果は「アンチエイジング」と「肌トラブル改善」

ACRS注入療法は様々な効果があるため「結局どんな症状に一番良いのかわからない」というご相談をいただくこともあるため、改めてこの点についてまとめて記載すると、ACRS注入療法の効果は大きく分けると以下の2つになります。

アンチエイジング(若返り)

老化に伴う各種症状(しわ、しみ、たるみ、くすみ、乾燥など)

肌トラブルの改善(抗炎症の各主症状の改善)

炎症性ニキビ、にきび跡の赤み、レーザー治療後の色素沈着、アトピー性皮膚炎、関節炎、歯肉炎、神経痛などあらゆる炎症性疾患(その他、酒さ、毛細血管拡張などの含む赤ら顔症状などにも有効)

細胞の老化・劣化を促進する「慢性炎症」について

「顔」は身体の中でも最も炎症が生じやすい部位

「顔」は身体の中でも最も炎症が生じやすい部位

しわ・たるみ、しみ・くすみ、乾燥など、私たちの肌が老化する原因には紫外線、機械的刺激(摩擦)、血流、睡眠、運動、ストレス、食品、基礎疾患など様々なものがあります。分子レベルで見るなら、1つには細胞が複製する過程で、DNA末端のテロメア構造が短くなっていくことや、組織にかかったストレスにより発生する活性酸素によりDNAが損傷を受けることもその原因とされます。
そして、これらの原因とあわせて肌老化の原因となるのが「炎症」です。炎症というと、アトピー性皮膚炎などの疾患をイメージされる方も多いかとは思いますが、実際には疾患にまで至っていない肌でも、炎症によってダメージを受けていることが大変多いです。それらの原因には日常生活(洗顔・クレンジングなど)における肌への刺激や紫外線などの影響がありますが、身体の様々な部位の中でも特に「顔」は、慢性的に炎症が発生しやすい部位として知られています。このような炎症を起こす主要な物質の1つに「IL-1 (炎症性サイトカイン)」があります。

炎症を抑える作用がある「抗炎症性サイトカイン」

身体の中でも特に炎症が起きやすい部位である顔ですが、IL-1 (炎症性サイトカイン)の働きを抑える「IL-1Ra(IL-1拮抗物質=抗炎症性サイトカイン)」を皮膚に直接投与することで、肌の基本的なコンディションを正常化もしくはリセットして、皮膚を若返らせたり健やかな美肌を実現することが可能です。ACRS注入療法で注入する製剤には、このような炎症を抑える作用があるIL-1Ra(抗炎症性サイトカイン)が高純度且つ高濃度で含まれています。

炎症を抑える作用がある「抗炎症性サイトカイン」

組織修復における免疫バランスの重要性

PRP療法をはじめとして、成長因子(もしくは、成長因子を分泌する細胞成分)を皮膚もしくは皮下に投与する肌再生治療はこれまでにも数多く行われてきました。しかし、いずれの治療法も残念ながらしわ・たるみを改善する「効果」の面で安定した結果を得ることができませんでした。仮に効果がでたとしても一過性であることが多く、継続的な効果が得にくいという点も治療の課題でした。これらは今までの治療法が「成長因子」だけに着目していたのが原因の1つと考えられます。組織修復の過程においては炎症誘発性のサイトカインとこれを抑えるサイトカイン(抗炎症性サイトカイン)のバランスが重要であり、ACRS注入療法では「成長因子」と「抗炎症性サイトカイン」の両方を注入できる点がこの治療法の最大の特徴です。

組織修復における免疫バランスの重要性

組織の再生過程において、成長因子は「組織修復を促進する」=車でいうところのアクセルに相当し、炎症性サイトカイン(IL-1)は「組織修復を阻害する」=車のブレーキであり、これら両者が同時に存在することで、アクセルとブレーキの両方を一度に踏んでいるような状態となり、組織再生がうまく進まないとされます。ところが、IL-1RA(IL-1 拮抗物質)が存在することで、ブレーキ機能が解除されるため、アクセルのみが踏み込まれた状態となり組織再生がスムースに促進されるという仕組みです。

ACRSは、増幅して濃度を高めた成長因子にプラスして、抗炎症成分をあわせて投与することで安定した結果を出すことが出来るようになりました。「成長因子+抗炎症サイトカイン」というこの組み合わせが重要とされます。これが「PRPの進化版」と呼ばれる理由の1つです。

ACRS作成の流れ

  • <採血>

    採血

    カニューレなどを使用して腕の静脈から12mlの血液を採取します。

  • <保存>

    保存

    採取した血液を専用チューブに入れ替えて転倒混和させた後、37℃の保温庫で3時間程度放置培養します。

  • <遠心分離機>

    遠心分離機

    遠心分離機に移して1,200Gで5分程度遠心分離を行い、不純物を取り除きます。

  • <細胞濾過フィルター>

    細胞濾過フィルター

    抽出した成分は、最後に細胞濾過フィルターにかけて不純物くまなく排除します。

施術の特長

ダウンタイムや副作用が少ない

しこりが生じない
今までスタンダードだった美肌再生治療PRP療法は、術後に「しこり」を生じることが稀にある点が施術のデメリットでした。しこりが生じる原因は、局所に注入された血小板が出す成分によって、皮膚の線維芽細胞がある意味制御不能な状態に陥り起こる現象とされていますが、実際にはいまだはっきりした原因は解明されていません。
ACRS注入療法は、このようなPRPにおける問題点を解決するように設計された新たな治療法です。注入前に、専用の遠心分離機にかけて血球成分を完全に除去するため、細胞成分が暴走状態となって組織に悪影響を与える(=しこりが生じる)ことはありません。
腫れ・内出血が比較的軽度
PRPなどの一般的な肌再生系の注射は、施術後の腫れ・内出血が改善するまでに1~2週間を要しますが、ACRS注入療法は腫れなどが引くまでに1週間を要しないことがほとんどです。また腫れの程度も比較的軽度なため、施術直後からメイクで充分カバーすることが可能です。
下まぶたに生じやすい「ぼこつき」ができない
下まぶたの皮膚は大変薄いため、一般的な肌再生系注射(スネコス、リジュラン、ヌクレオフィルなど)の場合、術後に凹凸やぼこつきが目立ってしまうことがありますが、ACRS注射は粘性のない血漿成分を注入するため皮膚の凹凸・ぼこつきが生じることはありません。術直後は多少の凹凸感はありますが、翌日にはほぼ改善します。

今までの美肌再生治療よりも高い効果が見込める

高い抗炎症効果がある(=施術効果が高い)
今までのPRP療法は「血小板細胞」を注入する方法でしたが、ACRS注入療法は採取した血液を培養・分離することで高濃度且つ高純度の「成長因子」と「抗炎症性サイトカイン」のみを注入することができるため、高い炎症抑制効果が期待できる点が特徴です。
血小板細胞を注入するPRP療法の場合、注入後に血小板細胞から成長因子が放出されることで、炎症を抑えたり組織修復が行われるという原理の施術法でした。しかし、既に慢性炎症をおこしている組織の場合、血小板は成長因子や抗炎症サイトカインとともに炎症性のサイトカインをも同時に放出することが知られています。
ACRS注入療法は、採血後の血液を培養・分離することによって、炎症性サイトカインに対して抗炎症サイトカインの濃度が圧倒的に高くなるような状態を作り出してから患部に投与されるため、PRPよりも抗炎症効果という面において大変有利であると言えます。
安定した効果が期待できる
PRP療法は、血液のコンディションや遠心後の血漿の採取手技、また患者様の年齢といった様々な外部要因によって施術効果に差が出てしまう点が問題点で、場合によっては施術の効果をほぼ実感できないこともありました。ACRS注入療法はPRPをはじめとする既存の再生療法と比較して大変安定した形で結果を出すことができるようになった点も特徴です。しかも、従来の肌再生治療は複数の施術で効果が得られることが多かったのに対して、ACRS注入療法は1回の施術でも効果の実感が得られやすい点も特筆すべき利点です。
さらに採取した血清は、冷凍保存が可能
様々な美肌・エイジングケア効果が期待できるACRSは、採取後に冷凍保存により、その効果を3か月間保管することも可能です。当院では、精製分離したACRSをマイナス60度で凍結保存することの出来る専用フリーザーを用意しており、この冷凍庫内で保存することで3ヶ月は効果を落とさずに保管することができます。1度の血液採取で精製・分離まで終わらせることができるため、2回目(翌月)以降は定期的なメンテナンス治療として血清を補充するといった使い方がお勧めです。

スキンケア・育毛・関節治療など幅広い治療に有効

あらゆる皮膚トラブルに対応可能
ACRS注入療法は、美肌、しわ・たるみ、しみ・くすみ、毛穴、赤ら顔、ニキビ、ニキビ跡、薄毛などあらゆる皮膚トラブルに対応出来る点も特徴です。ACRSに含まれるIL-1Ra(抗炎症性サイトカイン)が組織の炎症を抑えつつ、PDGF, FGF, TGF-β、VEGF, EGFなど種々の成長因子、サイトカインが組織修復を促します。
肌質を根本から変える治療
高濃度かつ高純度の成長因子とIL-1Ra(抗炎症性サイトカイン)を注入することができるACRS注入療法は、従来の血球成分などに頼った治療とは全く異なったしくみで皮膚の慢性炎症を抑えることができるため、根本的に肌質が改善することが可能です。今までの肌質改善治療は残念ながら一過性の対症療法であることも多かったのですが、IL-1Ra(抗炎症性サイトカイン)を注入するACRS注入療法は、肌質の劣化トラブルに対し原因の根幹部分へ働きかけて問題を解決できるため、効果の持続期間が圧倒的に長くなりました。
肌治療以外にも効果を発揮
美容クリニックでは「美肌」「エイジングケア」にフォーカスした使い方が中心となっているACRSですが、実際は肌トラブル以外の様々な疾患においても効果を発揮します。例えば育毛治療系クリニックでは、衰えた毛包を復活させる作用を応用して頭皮に注射することで、薄毛治療目的で使用されることがあります。また整形外科領域では、関節痛の治療として関節内への注射も行われています。(トップレベルの著名なプロアスリートで、この治療を継続している方も実際におられます)このような幅広い効果を発揮することができるのは、ACRSが含む抗炎症成分IL-1Raによるところが大きいです。(炎症性サイトカイン(IL-1)には軟骨や骨を破壊する作用があるため、英国ではIL-1RA製剤を「アナンキラR」という関節リュウマチ薬として認可しています)

ACRSの血清に含まれる成長因子とその機能

FGF 線維芽細胞増殖因子 組織再生効果、
コラーゲン産生促進、
ヒアルロン酸産生促進
EGF 上皮細胞成長因子 表皮細胞の増殖、創傷治癒を促進、血管新生を促す
PDGF 血小板由来成長因子 組織の修復効果、血管新生、
コラーゲン産生
TGF-β トランスフォーミング
増殖因子
上皮系細胞の増殖、創傷治癒促進
VEGF 血管内皮細胞増殖因子 血管内皮細胞の増殖と新生

抗炎症性サイトカイン(IL-1RA)が
肌を若返らせるメカニズム

ここで、ACRSに含まれる抗炎症性サイトカイン(IL-1RA)がどのようにして衰えた肌をよみがえらせるのか?について言及しておきましょう。

抗炎症性サイトカイン(IL-1RA)は、体が炎症を起こした時に増加し、炎症を抑えて正常化させる働きのあるサイトカインで、細胞の増殖促進作用があります。実験では、IL-1RAを人工的に減少させた表皮細胞において、老化関連物質p21の産生が増加するという結果が発表されています。(日本抗加齢医学会、2017年) 老化関連物質p21の働きは細胞増殖の抑制であり、同時に老化を促進するタンパク質です。つまり、IL-1RAが細胞の若返りにおいて促進的に働くことが示唆されたということです。また、コラーゲンの分解酵素であるMMP-2(マトリックスメタロプロテネース2)の増減を比較したところ、IL-1RAの産生量を減少させた細胞で、MMP-2の産生量が増加しました。これによって、IL-1RAの存在下ではコラーゲンの組織内量が増加することが示唆されました。
こちらの実験結果は、IL-1RAの投与が老化を抑制すると同時に、コラーゲン産生促進作用によって皮膚に弾力性をももたらす作用もあることを明らかにしています。

症例写真

目の下の小じわ・くま改善(ACRS療法)

「目の下の小じわ・くま改善(ACRS療法)」の症例写真・ビフォーアフター

ドクターによる症例解説

術前

本症例は当院のスタッフ(29歳女性)によるものです。以前他院にて切らない目の下のたるみ・クマ治療(脱脂法)を受けたところ、下まぶたに小じわ・たるみ・青クマが生じたとのことで、ACRS療法による施術を行うこととしました。

※昨今人気の「切らないたるみ取り(下瞼脱脂法)」は目の下の脂肪(眼窩脂肪)を除去する施術のため、術後の副作用として目の下の皮膚にあまりが生じ、小じわやたるみ、クマが生じることが比較的高い確率であります。この症状については他院修正としてご相談を頂くことがしばしばありますが、一度除去した脂肪は元に戻すことができないこともあり(もちろん脂肪を再度注入すれば膨らみますが、それはそれで、一度目の施術と真逆なことをすることになるので本末転倒ではないかと考えています)、当院では下まぶたのたるみ取り・クマ取りとして「切らないたるみ取り(下瞼脱脂法)」は確実な適応がない限りは推奨していません。

術後

写真では少し分かりにくいかもしれませんが、注入後は目の下の小じわ・たるみや青黒いクマがかなり薄くなり、 スタッフ本人もその効果をしっかりと実感したようです。通常、再生医療や自己血による注入治療は複数回行わないと効果を実感しにくいことも多いのですが、今回のケースでは1回でも効果を実感できたこともあり、2回目も早々に受けたいというリクエストがありました。

症例に関する情報

施術名:ACRS療法 費用:66,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、左右差、アレルギー反応、しこり形成など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

効果目的

  • 目元の小じわ・たるみ(上まぶた・下まぶた)
  • 額・ほほ・口元・首のしわ・たるみ
  • 手の甲のしわ・たるみ
  • 毛穴の開き、黒ずみ
  • しみ、くすみ
  • 赤ら顔、酒さ
  • ニキビ(主に炎症性の赤ニキビ)
  • ニキビ跡(赤身・凸凹・クレーター)
  • 肌の老化(ハリツヤアップ・美肌)
  • アトピー性皮膚炎
  • ドライアイ
  • 薄毛
  • 関節痛、肩こり、関節リウマチ、痛風
  • 神経痛
  • 歯肉炎、歯周病
  • 膣内炎症、膣内拘縮
  • 難治性潰瘍
  • 手術後の腫れ・内出血の軽減

施術の流れ

  1. 腕から採血を行います。
  2. 採取した血液を3時間、専用培養器で培養します。
  3. 培養した血液を遠心分離します。
  4. 洗顔: 化粧・日焼け止めをしっかり落とします。
  5. 痛み止めの麻酔クリームor麻酔テープを貼付して15分から20分効かせます。
  6. 麻酔をスタッフが拭き取ります。(or麻酔テープを剥がします。)
  7. 処置ベッドに仰向けで横になって頂きます。
  8. ACRS注射を目的の部位に打ちます。
  9. ACRS注射を打った場所に軟膏を塗布します。
  10. パウダールームでメイクをしてから帰宅します。

料金

ACRS注入療法
(肌再生注射)
1回 66,000円

※月1回のペースで2~3回の施術を推奨。その後はメンテナナスとして6ヶ月に1回程度。

※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。

施術情報

  • 所要時間
    30分程度(血液培養の時間を除く)
  • ダウンタイム
    注射部位に薬液の注入による膨隆が一時的に生じますが、翌日には改善します。また目の周辺などに注入した場合は内出血・腫れが生じることがありますが、通常は1週間程度で改善します。
  • 施術の痛み
    事前に麻酔をするため、術中のほぼ痛みはありません。麻酔を行う際に細い針で刺すことによる痛みが多少あります。
  • 通院
    1回の施術でも効果を実感いただくことが多いですが、よりACRS注入療法の効果を実感いただく場合には、1ヶ月ごとに2~3回程度の施術を行い、その後6ヶ月に1回程度のメンテナンス施術を推奨しています。
  • 麻酔
    外用麻酔(麻酔クリームor麻酔テープ)の使用が基本です。
  • 持続性
    効果は1年程度ですが、複数回注入を行うことで持続期間をより長期化することができるとされています。(3回の注入で3~5年程度)そのため当院では、6ヶ月に1回の間隔での再注射を推奨しています。
  • 洗顔
    当日可能
  • シャワー・入浴
    当日可能
  • メイク
    当日可能

*妊娠中の方、授乳中の方は施術をお受けいただくことが出来ません。

ACRS注入療法の注意点

施術前の注意点

  • 採血前3時間は食事が摂れません。
  • 前の晩の飲酒はお控え下さい。
  • 前日の食事内容は脂肪分の少ないものでお願い致します。

※飲酒および脂肪分摂取抑制は、血液中の中性脂肪の量が増えると精製分離の際に不具合が発生する可能性があるためです。

施術後の注意点

  • 施術直後からメイクが可能です。洗顔や入浴も日常通りで問題ありません。ただし、施術直後は注入を行った部位に「皮膚のふくらみ」が生じますので、施術後に人と会う約束などは入れないほうがよいでしょう。
  • 施術当日は、念のため血流がよくなるような活動(運動、飲酒、湯船に浸かっての長湯など)をお控え下さい。
  • その他特に、注意事項、禁止事項はなく、普段通りのスキンケアをして頂いて結構です。

施術を受けられない方

  • 妊娠中の方、授乳中の方にはACRS注入療法を行っておりません。
  • ACRSには高濃度の成長因子が含まれるため、悪性腫瘍の既往歴がある方にも施術を行っておりません。
  • 併用禁忌の内服薬は特にありません。

施術によるアレルギー反応について

ACRS注入療法は、血液の精製分離の過程で一切不要な添加物を加えず、また、ご自身の血液を使用して作られる血清成分のため、アレルギーを起こすことは理論上あり得ません。実際にアレルギー反応を起こしたという事例も今までに一件もありません。

施術による感染について

当院では現段階において、ACRS注入療法によって感染トラブルが発生した事例はありません。またメーカーからの情報では、他院を含めて感染を起こしたという報告事例は今まで一例もありません。ACRS注入療法は、自己血を使用している(=他人の血液成分を一切使っていない)他、採血から培養、精製分離の全課程を完全滅菌されたキットで行うため、感染が発生する確率は大変低く、基本的には「無い」と言ってしまってもよいと考えております。

PRP注入療法とACRS注入療法の違い

PRP注入療法とACRS注入療法の違い
当院で使用している冷凍保存専用フリーザー

PRP注入療法も、自己血(ご自身の血液)を採取して遠心分離をかけた後、血小板成分を多く含む血漿を取り出して、肌に注射する再生治療です。多血小板血漿(Platelet rich plasma)を注入する施術のため、本施術においては「血小板」が治療効果の主役となります。
一方でACRSは、同じく自己血を採取しますが、血液を適切な温度下で3時間培養し、その後に遠心分離にかけて血小板を含む全ての血球成分を除去した血清を治療に用います。

この「培養」と「遠心分離」という2つの点が、PRPとの最大の違いです。1つ目の「培養」のステップを踏むことで、血球から成長因子と抗炎症性サイトカイン(IL-1RA)を分泌させて、増幅・濃縮することが出来ます。さらに2つ目の「遠心分離」を行うことで血小板を含む全ての血球成分を除くことができるため、抗炎症性サイトカイン(IL-1RA)と逆に働きをする(=炎症部位で血球が炎症性のサイトカインを分泌する)炎症性サイトカイン(IL-1)の増加を抑えることが可能になります。
この2つのステップ(培養+遠心分離)を行うことで、従来のPRP治療に比して、より安定して高い効果を得ることが出来るようになりました。これが、ACRS注入療法が「PRPの進化版」と言われる所以です。

他の皮膚再生系注射(スネコス、プロファイロなど)との違い

他の皮膚再生系注射(スネコス、プロファイロなど)との違い

ACRS注入療法と同じような皮膚再生作用のある治療法には、スネコス、プロファイロなどがあります。これらの注入術には、皮膚の線維芽細胞に働きかけてコラーゲン、ヒアルロン酸などの細胞外マトリックスの産生を促進させる働きがあります。
一方、ACRSにも培養により増幅、濃縮された成長因子が含まれるため、同様に線維芽細胞を増生させたり、細胞外マトリックス産生を促進させる作用はありますが、スネコス・プロファイロなどとの大きな違いは、ACRS注入療法は抗炎症作用を持つIL-1RA(IL-1受容体アンタゴニスト)を濃縮しているため、組織にすでに生じている炎症を抑える働きがある点です。これにより、ACRS中に含まれる増殖因子の作用がブーストされて、従来の皮膚再生系注射よりも高い効果を得ることが出来ます。

よくあるご質問

ACRS注入療法は1回でも効果は感じられますか。
ACRS注入療法は1回でも効果を感じられることがほとんどですが、繰り返すことによって、より効果の実感度が高まります。初回は月に1回のペースで2~3回繰り返していただき、それ以降はメンテナンス治療として半年~1年に1回程度の施術を推奨しています。
ACRS注入療法の効果が実感出来るのはいつ頃からですか。
ACRSを注入後、2週間程度経過した頃から肌にハリ・ツヤが出たり、小じわが薄くなったり、毛穴が引き締まるなどの効果を実感出来ることが多いです。個人差はありますが、早い方ですと施術後1週間目くらいで実感できることもあります。
ACRS注入療法において必要な治療回数について教えてください。
初回の施術では、月に1回のペースで2~3回程度繰り返しACRSを注入することを推奨しています。採取した血清は3か月間の保管が可能ですので、この間に2~3回繰り返して注入を行うことで、肌を最もよい状態にするイメージです。
ACRS注入療法のメンテナンス治療のペースを教えて下さい。
最初に行う導入治療では、月に1回のペースで2~3回程度の注入をお勧めしています。これによって肌の土台作りが完成したら、その後のメンテナンスは6ヶ月から1年に1回程度のペースで行うとよいでしょう。繰り返しメンテナンス注入を行うことで、1回あたりの施術効果がより長くなるといわれています。(3回の再注入で3~5年程度)
なお、アンチエイジング系の目的ではなく、ニキビなどの炎症を抑える目的で行う際には、炎症が改善した段階で治療を中止してももちろん大丈夫です。
ACRSの注入がお勧めの部位を教えてください。
ACRS注入療法は、特に上まぶたと下まぶたへの注入がお勧めですが、それ以外のお顔の部位についてももちろん効果を発揮します。額、こめかみ、目周り、口元、首など、しわ・たるみや肌トラブルが気になる部位があれば注入できない箇所はありません。そのため「全顔に注射をしたい」というリクエストを頂くこともしばしばあります。
ACRS注入療法は冷凍保存が可能とのことですが、どのくらい保管が可能ですか。
当院では、ACRS注入療法専用の保管庫として、自己血をマイナス60度で冷凍保存出来る特別なフリーザーを用意しています。この温度下では3ヶ月間の保存が可能で、3か月の間に再度注入を行っていただくことができます。なお、3か月以上の保存については、採取した血漿の効果が落ちてしまうため推奨していません。
1回で培養精製できる量はどのくらいですか?
ACRS注入療法で採取する1回あたりの血液量は、12cc程度が目安となります。そして、この血液から培養精製できるACRSの量は、個人差はありますが3~5ml程度となります。
培養精製した血清を再注入する際の価格はいくらですか。
広範囲の部位に注入を希望される際には採取した血清を一度に使い切ることも多いですが、ピンポイントで気になる部位のみに注入をする際には、残った分を―60℃の専用フリーザーに凍結保存し、3ヶ月以内であれば再注入いただくことが可能です。この場合の手技料は別途33,000円となります。
診察当日に施術は可能ですか。
はい、可能です。
ACRS注入療法には、自己血を採取した後に血液を3時間培養する工程があります。高い効果を得るためには培養が大変重要ですので、このステップは省略出来ないものになります。培養中はクリニックでお待ちいただくことも可能ですが、院外に外出いただくこともできます。培養が完了した血清は、その後遠心分離と精製を行い、お悩みの部位に注射します。このようなプロセスが含まれるため、診察当日に施術までを行う場合はトータルでみると半日程度かかるとお考えいただければと思います。なお、実際に精製したACRSを注射を行う時間は、15分程度となります。
なお、当院にはACRSを冷凍保存する用意も完備しておりますので、後日改めてご来院いただき、凍結した血清(ACRS)を解凍して注入することも可能です。
傷跡にできた「赤み」にもACRS注入療法は効果的ですか。
傷跡の赤みも、ある種の炎症によって血管が拡張し、かつ皮膚内の血管の量も多くなっている状態ですので、このような炎症が亢進した状態を落ち着かせるのにACRS注入療法は大変有効であるといえます。さらに、よりしっかりと傷跡(特に赤み)を改善したいという際には、「赤み」に対して有効なレーザー、つまりVビーム、エクセル、エリートなどを併用して行うことをお勧めします。
ACRS注入療法の適応年齢はありますか。
ACRS注入療法は、皮膚の老化が始まる30代以上の方が最も適した年齢層であると言えます。しかし、皮膚の炎症や老化は早い方ですと20代から始まっていることもある他、ACRS注入療法は炎症性ニキビや毛穴の開き・黒ずみ改善にも効果を発揮することから、全ての年齢層に対して適応があると言えるでしょう。
年齢によって効果に差はありますか。
血液採取の段階では、若い方のほうが成長因子や抗炎症性サイトカイン量が多いのは事実ですが、その後の培養・遠心分離によって血清中の組織修復に有用な成分を増幅することで、ご年配の方でも高濃度・高純度の血清にすることが可能です。
※採取した血液を注入前に培養・遠心分離を行うことで、美肌・老化抑制・美肌において重要な各主成分を、EGF15倍、FGF5倍、IL-1Ra(抗炎症性サイトカイン)5倍にまで増殖させることができるというデータが発表されています。
ACRS注入療法との併用がお勧めの治療はありますか。

ACRS注入療法はダウンタイムや副作用が少ない施術のため、他の美容施術と組み合わせがしやすい治療法であるといえます。特に当院でお勧めしているものは、以下となります。

  • アンチエイジング作用のあるレーザーやHIFU(フォトナ6D、フラクショナルレーザー、ウルセラなど)
  • 皮膚再生系のヒアルロン酸注射(プロファイロ、スネコスなど)
  • 一般的な注入術(ヒアルロン酸、ボトックスなど)
他の施術を同じ日に受けることはできますか。
ACRS注入療法は他の施術と干渉することが一切ない治療のため、注入術やレーザーなど、いずれの施術も同日に同部位へ施術を行うことが可能です。
ただし、ヒアルロン酸などの注入術と組み合わせる場合は注射針を指す回数が多くなるため、必然的に腫れ・内出血が生じるリスクが高くなります。このようなダウンタイムが心配な際には、2週間ほど間隔を開けていただければ充分であることがほとんどです。
目元や鼻の手術のダウンタイム軽減として使用することはできますか。
炎症を抑える働きのあるIL-1Ra(抗炎症性サイトカイン)を投与することができるACRS注入療法は、美肌・エイジングケア治療だけではなく術後の創傷治癒を早める目的で使用することも可能です。目元、鼻、輪郭、脂肪吸引などの術後に生じる腫れや内出血をできるだけ抑えたいという際には、ACRS注入療法を組み合わせて行うことも多いです。
過去にヒアルロン酸注入、脂肪注入など行っていますが、施術は問題ないでしょうか。
過去に他の注入系治療を行っていても、ACRSは全く問題なく行うことが可能です。他の施術の効果を干渉して邪魔したり、トラブル発生の原因にもならないため、患者様にとって大変受けやすい治療となっています。
顔の皮膚以外にお勧めの部位はありますか。
ACRS注入療法は身体の炎症を抑える効果がある施術のため、顔(肌)以外へ注入することで様々な効果を得ることが可能です。顔以外ですと、頭皮(薄毛治療)、関節(関節痛の緩和)、眼球(ドライアイ改善)、膣内(乾燥性膣炎などの膣内炎症の抑制)、歯(歯周病・歯肉炎)が適応となります。
喫煙をしていても悪影響は出ませんか。
喫煙がACRS注入療法の効果に悪影響を与えたというデータは現在までありません。しかし、喫煙自体が血管を収縮させて組織の局所血流を阻害し、皮膚の老化を促進させる行為となりますので、アンチエイジングの観点上控えるべきであることは明らかです。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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