アキーセル脂肪吸引(高周期振動技術)
高周期振動・脂肪採取技術を兼ね備えたアキーセルは
脂肪注入(こけ・たるみ改善/輪郭形成/豊胸)との
併用の際にお勧めの脂肪吸引術です
アキーセルは、カニューレ全体が前後方向に超振動(高周波振動)することで、脂肪をほぐして崩しながら吸引することができる痩身治療機器です。脂肪吸引で使用する機器には以前からベイザーがありますが、ベイザーは超音波破砕テクニックによって脂肪細胞の結合をバラバラにするのに対して、アキーセルは高周波振動によって脂肪細胞をより細かく粉々にほぐす点が特徴です。
当院のアキーセル脂肪吸引では、施術効果やダウンタイム軽減効果などをトータル的に鑑みた上で、原則的にベイザーとの併用施術を行っています。2つの機器の特徴を最大限活かして施術を行うことで「大量の脂肪」を「少ないダウンタイム」で「美しく」吸引することが可能となります。(患者様からご希望があった際にはアキーセル単独での脂肪吸引ももちろん行っておりますが、ベイザー併用の際と価格は同一とさせていただいております)
例外的に、アキーセル単独での脂肪吸引をお勧めするケースが「脂肪注入」を同時にご検討の場合です。アキーセルは吸引時に脂肪細胞に与えるダメージを最小限に抑えることができるため、注入時に高い定着率で脂肪を移植をすることができます。頬やほうれい線のこけ・たるみ改善、輪郭形成(顎先や鼻先に高さを出す・額を丸くするなど)、さらに豊胸術との併用をご検討の際にはアキーセル単独での施術をお勧めいたします。
アキーセルを使用した脂肪吸引のメリット
- 微細な超振動(高周波振動)による吸引のため、痛みが少ない。
- 細い吸引管のため身体への負担が少なく、術後の腫れ・内出血を大幅に軽減。
- 脂肪を細かく粉砕するため、除去できる脂肪量が増加。
- 最小限のダメージで脂肪細胞を採取できるため、脂肪注入との併用もお勧め。
超振動(高周波振動)によるアキーセル脂肪吸引とは
アキーセル脂肪吸引とは、カニューレ全体が前後方向に超振動(高周波振動)することで、脂肪をほぐして崩しながら吸引することができる痩身治療機器です。米MMT社(ミレニアム・メディカル・テクノロジー社)が開発した次世代型のマシンで、その効果や安全性についてはアメリカの政府機関であるFDA(米食品医薬品局:日本の厚労省に相当)が許認可を与えています。
高周波振動によって脂肪細胞を通常の脂肪吸引(シリンジ法)よりも細かく粉々にほぐした上で吸引を行うため、吸引時の痛みの軽減、施術時の出血を少なくする、皮下組織や血管へのダメージを最小限に抑える等のメリットがあります。
さらにアキーセルを使用することで痛みを軽減できる原理には、もう一つ別の理由があります。高周波振動によるバイブレーションが加わると、脳に振動の知覚入力が発生して痛みの神経回路を遮断するため(ゲートコントロール・セオリー)、疼痛をさらに和らげるというメカニズムです。このような理由から、脂肪吸引による痛みをとにかく最小限に抑えたい、という際にはアキーセル脂肪吸引がおすすめです。
脂肪注入との併用もお勧めです
アキーセルによる吸引法は、超振動により脂肪組織をほぐしながら脂肪を採取するため脂肪細胞に加わるダメージを最低限に抑えることができます。脂肪細胞が破壊されない状態で採取することで、採取した細胞内に含まれる脂肪幹細胞の濃度を高くすることが可能となり、これが脂肪移植術における生着率の増加に繋がります。
さらにアキーセルの吸引管には直径2mm径の吸引口が多数開いており、通常の脂肪吸引で使用するカニューレと異なった特殊な形状をしています。この吸引管を用いて採集された脂肪は直径2mmの脂肪のかたまりとなり、移植施術に使用した場合の生着に有利なベストサイズとなることで、細胞の生存率が80~90%前後に維持されます。
このようにアキーセルは、高周波の超振動吸引と特殊な吸引管の形状によるダブルの仕掛けによって、脂肪注入を行う際に非常に定着率の高い移植を行うことを可能にしています。
※アキーセル=「Acquicell」の名称は、Acquire(得る)+Cell(細胞)から由来しますので、そもそもが、脂肪注入目的の脂肪採取に長けたシステムであると言えます。
お勧めの脂肪注入術部位
アキーセル脂肪吸引で採取した脂肪は、吸引時に細胞にかかるダメージが少ないため脂肪注入術との併用が適しています。脂肪注入と同様の効果が得られる施術にはヒアルロン酸注入がありますが、脂肪注入は自己脂肪から採取した注入物のためアレルギー反応がほぼなく、一度体内に生着すると半永久的に効果が持続する点が特徴です。
バストアップ(豊胸術)
代表例としては、乳房に取れた脂肪を再注入することで豊胸術の素材としての使用です。なお、脂肪注入による豊胸術で問題となるのは脂肪の生着率と石灰化(しこり形成)の発生ですが、このようなトラブルを回避するために、当院では専用キットを用いて脂肪を遠心分離して血液や細胞の壊死成分などの雑物を除去して純粋な脂肪と脂肪幹細胞の成分のみを注入に用いるという工夫を行っています。これによって高い生着率を実現しており、石灰化のトラブルを現在まで一切起こしていません。
お顔のこけ・たるみの改善
さらに乳房だけでなく、年齢によりこけた頬の影やライン、ほうれい線、目の下のくぼみ(クマ)、目の上のくぼみ、コメカミのへこみ、頬前面のボリューム不足(ゴルゴライン)、上唇のしわやボリューム不足などの部位に入れて、若返り治療の一つとして利用することも出来ます。
- 額や口角、首のしわ
- ほうれい線やゴルゴライン、マリオネットライン
- 上まぶたのくぼみ
- 目の下のクマ、たるみ
- 頬やこめかみのコケ
- 鼻筋を高くする
- 顎先にボリュームを出す
- バストにボリュームを出す(豊胸)
輪郭形成
さらに採取した脂肪は、顎先に入れて尖らせたり、鼻を高くしたり、額に入れて少し前に出た丸みのある形を作ったり、輪郭形成などにも使用することが可能です。ヒアルロン酸などによる輪郭形成よりも持続力がよい点が特徴です。
コンデンスリッチによる脂肪注入
当院の脂肪注入は、基本的にコンデンスリッチによる脂肪注入を行っています。たとえアキーセルで採取された脂肪であっても、採取物には血液や線維質などが含まれるため、これらをコンデンスリッチ脂肪注入で使用する専用キットで遠心分離することで脂肪の純度をより高めることにより、生着率をさらに高めることを可能にしています。
コンデンスリッチ脂肪注入(しわ・ほうれい線・鼻など)の詳細 コンデンスリッチ脂肪注入(豊胸)の詳細アキーセル脂肪吸引の施術イメージ
Step1 麻酔注入
アキーセルは超振動(高周波振動)によって脂肪を破砕しますが、麻酔を注入する際にもアキーセルのカニューレ(吸引管)を使用することによって、前後振動を加えながら麻酔を注入することができるようになり、この段階である程度の脂肪組織をすでに破砕することができます。
Step2 高周波破砕
麻酔の段階である程度ほぐれた脂肪細胞を、さらにアキーセルの高周波振動を使って十分に粉砕します。
Step3 脂肪吸引
脂肪を吸引します。吸引はアキーセル専用のカニューレ(吸引管)を使用します。アキーセルの吸引管はオート機能によって振動しながら吸引することができるため、吸引時にも脂肪をさらにほぐして粉砕することが可能です。
※なお当院のアキーセル脂肪吸引では、施術効果やダウンタイム軽減効果などをトータル的に鑑みた上で、原則的にベイザーとの併用施術を行っています。2つの機器の特徴を最大限活かして施術を行うことで「大量の脂肪」を「少ないダウンタイム」で「美しく」吸引することが可能となります。(患者様からご希望があった際にはアキーセル単独での脂肪吸引ももちろん行っておりますが、ベイザー併用の際と価格は同一とさせていただいております)
施術の特長
- 大量(平均90%)に脂肪を吸引できる
- アキーセル脂肪吸引は超振動によって吸引前に脂肪組織をよくほぐして粉々にするという過程を経てから吸引を行うため、通常の脂肪吸引(シリンジ法)よりもしっかりと脂肪を吸引できるという特徴があります。従来法の脂肪除去率が70%程度であるのに対して、アキーセルを用いた場合、元容積の平均約90%以上の脂肪を除去することが可能です。一度の施術でよりしっかりと部分痩せ効果を得たいという際には、アキーセルの使用がお勧めです。
- 傷跡や内出血などのダウンタイムを抑えられる
- アキーセルは通常の脂肪吸引に使用される吸引管よりもごく細い径の吸引管を使うため、吸引管の挿入口の皮膚の傷跡を最小限に抑えることが出来ます。これは超振動によって吸引効率が上がることで、広い範囲の吸引を行う際に径の太い吸引管を使う必要がないためです。細い吸引管を使用するため皮膚に開く吸引口が小さいことにより傷跡が生じにくくなると同時に、傷跡が治るまでの期間(ダウンタイム)も短くなります。
- 高周波振動による麻酔浸透により痛みをさらに軽減可能
- 脂肪吸引の手術を行う際には、痛みを抑えるためにかなりの量の麻酔液を注入します。アキーセルを使用した脂肪吸引では、麻酔液を皮下組織に散布する際に前後に自動振動(高周波振動)させなら浸透を促すことができるため、この段階ですでに脂肪組織がある程度ほぐすことが可能になります。これにより止血剤入りの麻酔液を組織内に密に広い範囲に充分行き渡らせることができ、吸引作業による痛みの軽減に大きく役立っています。
- 頬や顎下といった小部位の吸引に適した吸引器
- アキーセル脂肪吸引で使用する吸引管は、他の脂肪吸引時に使用する吸引管よりが細く吸引する穴も小さいため、脂肪を採取する際に吸引した部位に生じる可能性がある皮膚の凸凹を最小限に抑えることができる点も特徴です。そのため頬や顎下など、小さな部位の脂肪吸引にも適しています。
- 脂肪移植(注入)との併用がお勧め
- アキーセル脂肪吸引は、超振動によって脂肪組織をほぐしながら脂肪を吸引するため、脂肪細胞に加わるダメージを最低限に抑えることができる術法です。脂肪細胞を破壊せずに吸引することができることから、脂肪注入の際に高い定着率で施術を行うことが可能です。脂肪吸引と同時にへこみ・たるみ改善(額・頬・こめかみなど)治療や、輪郭形成(額を丸くする・鼻先や顎先に高さを出す)、さらに豊胸術などをご検討の際には、アキーセル脂肪吸引が大変お勧めです。(脂肪吸引の施術の際に同時に脂肪注入術を行うことも可能です)
アキーセル脂肪吸引が可能な部位
通常の脂肪吸引術を行う全ての箇所においてアキーセルの使用が可能ですが、小さな部位においても凸凹が生じることなく綺麗に吸引することを得意としていることから、頬や顎下、もしくは身体の中でも腕やふくらはぎなど、衣類から見える機会が多い部位の吸引に特にお勧めです。
効果目的
- 脂肪吸引(部分痩せ)
- 体型の改善
- 小顔整形
- 顎下の贅肉を取る
- 下腹部の贅肉を取る
- 足を細くする
- 乳房を小さくする
- 二の腕を細くする
- ウェストを細くする
- 男性の女性化乳房の治療
- 垂れたヒップ引き締める
- 背中の贅肉を取る
- ブラファット除去
施術の流れ
- 術前に写真撮影を行います
- デザイン:皮膚ペン(スキンマーカー)で皮膚面に吸引箇所のマーキングを行います
- ベッドの上に横になり、点滴で鎮痛薬を流します。必要に応じて静脈麻酔も併用します。(静脈麻酔はオプション)
- 吸引箇所の皮膚を消毒します。
- 吸引箇所と吸引管の挿入部位の皮膚に、アキーセルの吸引管を使用して局所麻酔注射を行います。
- 吸引管を挿入する部位の皮膚を5~6mm程度切開します。
- アキーセル吸引管で脂肪を破砕します。
- 破砕終了後、さらに脂肪を吸引します。
- 吸引管挿入部位の皮膚を縫合します。
- サポーターを装着して吸引部位に血液や浸出液がたまらないように圧迫します。
- 20分ほど安静室にて休憩いただき、出血が止まっていることを確認してから帰宅となります。
料金
アキーセル単独脂肪吸引 | 1部位 (施術費用+アキーセル使用料) |
154,000円 |
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ベイザー×アキーセル脂肪吸引 | 1部位 (施術費用+ ベイザー・アキーセル使用料) |
154,000円 |
※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間20分程度(1部位あたり)
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ダウンタイム腫れ・内出血が落ち着くまでに3週間程度
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施術の痛み局所麻酔注射時の痛み
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通院翌日(圧迫除去・創部のチェック)、7日目(縫合部の抜糸)
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麻酔4つのパターンから選択可能
局所麻酔注射のみ
局所麻酔注射+鎮痛点滴
局所麻酔注射+静脈麻酔
全身麻酔 -
持続性半永久的効果
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洗顔翌日より可能
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シャワー・入浴腫れがひくまでは湯舟には浸からず、シャワーのみを推奨
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メイク翌日より可能
よくあるご質問
- アキーセルの高周波振動(超振動)による痛みや違和感はありませんか。
- アキーセルが発生する振動によって、手術中に痛みが強く生じたり、煩わしさを感じられたという方は今までにいらっしゃいません。むしろ、振動の知覚信号が脳に入力されることで痛みの経路が遮断され痛みを感じにくくなる現象が知られており、麻酔とは別の仕組みでの鎮痛効果が期待出来ます。いわゆる「ゲートコントロール」と呼ばれる現象です。
- アキーセル・ベイザーで吸引できる脂肪量にはどのくらいの差がありますか。
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脂肪の付き方や量、体格などによって個人差が勿論ありますが、一般的には以下の通りです。
- 通常の脂肪吸引(シリンジ法) 50~70%
- ベイザー脂肪吸引 90%程度
- アキーセル脂肪吸引 80~90%
- ベイザー×アキーセル脂肪吸引 100%に近い量
単独ではベイザー脂肪吸引術が最も吸引量が多くなりますが、ベイザーとアキーセルを組み合わせた施術を行うことで、よりしっかりと脂肪を取り除くことが可能です。
- アキーセルを使用することで、通常の吸引方式と仕上がりに差は出ますか。
- 従来の脂肪吸引(シリンジ法)と比較した際により多くの脂肪を隅々まで吸引できるアキーセル脂肪吸引は、高い部分痩せ効果が得られる点や術後の皮膚に凹凸などが生じにくいといった特徴があります。また内出血や腫れを軽減することができる点もメリットです。
- アキーセル単独とベイザー併用ではどちらがお勧めですか。
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アキーセル単独での施術でも通常の脂肪吸引よりも高い施術効果を得ることができますが、当院ではダウンタイムや術後のリスクをさらに軽減でき、より美しい仕上がりになるためベイザーとの併用による脂肪吸引を推奨しています。
ベイザーとアキーセルを併用することで以下のようなメリットがあります。
なお、アキーセル単独の場合とベイザー併用の場合で施術費用に違いはありません。- ①より多くの脂肪が取れる
- ②仕上がりが滑らかになる
- ③ダウンタイムが短くなる
- ④手術時間も短縮できる
- アキーセル単独での施術がお勧めのケースはありますか。
- 脂肪吸引とあわせて、顔や胸への脂肪注入を検討されている際には、脂肪細胞を愛護的に採取することができるためアキーセル単独での脂肪吸引を推奨しています。それは、ベイザー波で脂肪を溶かす過程で、脂肪細胞に多少なりともダメージが生じるからです。アキーセル(Acquicell)の名は、Acquire (獲得する)+ cellというふうに分解出来ることからも分かる様に脂肪細胞を収集することに長けた脂肪吸引というコンセプトで開発されています。脂肪注入(脂肪移植)を行った場合に、生着率の向上を目指すという趣旨の手技です。それゆえ脂肪注入を目的に吸引を行うなら、吸引のステップはアキーセル単独で行うことを推奨します。
- 脂肪注入の際にコンデンスリッチ法で行うことのメリットを教えて下さい。
- アキーセルを使用したとしても、吸引内容物には血液や脂肪以外の線維質の成分などが混入するため、コンデンスリッチ法によってさらに遠心分離して脂肪成分のみを生成するステップは必須と考えます。そのため当院の脂肪注入では、コンデンスリッチ法とアキーセルによる脂肪採取を組み合わせて行っています。コンデンスリッチ法を行わずにアキーセル吸引のみで脂肪注入を行った場合、脂肪細胞の生着率が低下することが予想されるため、当院では単独手技での注入は行っておりません。