デリケートゾーンのニオイ治療（すそわきが治療）

こんなお悩みの方にお勧めです

すそわきがとはデリケートゾーン（外陰部）のニオイのことで、しもわきが・トベラなどとも呼ばれます。正式には外陰部臭症と言い、わきが（腋臭症）と同じように玉ねぎやネギ、腐敗した魚のニオイなどに例えられるような酸っぱい刺激臭を生じます。わきがの場合はすそわきがも有していることが多く、当院でも脇とデリケートゾーンの両方のご相談を一度にいただくことも多いです。
当院では現在、すそわきが（デリケートゾーンのニオイ）治療としてミラドライによるマイクロ波（電磁波）照射治療を行っています。一般的にミラドライはわきが・わき汗治療として使用されていますが、わきがとすそわきがはニオイを発するメカニズム（原理）は同じであるため、すそわきがにおいても有効な成果を上げられることがほとんどです。気になる際にはご相談ください。

すそわきがの特徴

多かれ少なかれ、デリケートゾーンにはほとんどの方において多少のニオイがあり、特に夏場などの汗をかきやすい季節には、多少酸っぱいニオイがするといったことはよくあることです。ですが、すそわきがの場合、そのニオイはネギや玉ねぎ、納豆、腐敗した魚、香辛料のニオイなどに例えられることも多いですが、かなり酸味のある独特な刺激臭であることが多いです。ニオイが特徴的である他、下着に黄色いシミがつくこともあります。

またデリケートゾーンのニオイ（すそわきが）は、わきが（脇のニオイ）・ちちが（乳輪周辺のニオイ）が生じる原因とメカニズム（原理）と一緒であることから、すそわきがの場合は同時にわきが・ちちがの可能性が高くなります。

すそわきがもわきがも遺伝であることが多く、また耳垢が湿性（湿っている状態／乾いている場合は乾性と言います）の場合は、8割前後の方がわきがの可能性が高いと言われています。 ちなみに湿性耳垢の日本人は全体の20～30％程度で、欧米人やアフリカ人などは9割以上が湿性耳垢です。

すそわきがの可能性が高い方

すそわきがではなくともデリケートゾーンには多少のニオイが生じることがあるため、あまり過度にニオイに敏感になりすぎなほうがいいこともありますが、以下のような場合は、すそわきがの可能性が高いです。このような場合は、ニオイを改善するためには治療が必要となります。

• 外陰部から刺激のある酸っぱいニオイがする
• 下着に黄色いシミがつくことがある
• 両親や親戚にわきがの人がいる
• 耳垢が湿っている（湿性耳垢）
• わきが、ちちがも気になる

すそわきがの原因

すそわきが（デリケートゾーンのニオイ）やわきが、ちちがなどの独特な刺激のあるニオイには「アポクリン汗腺」という汗を出す組織が関係しています。
汗腺にはアポクリン汗腺・エクリン汗腺という2つがあり、アポクリン汗腺はニオイに、エクリン汗腺は汗の量に関与しています。エクリン汗腺は身体全体にほぼ均等にありますが、アポクリン汗腺は腋窩（わきの下）や陰部（デリケートゾーン）、乳房、外耳道（耳のなか）に多く存在している点が特徴です。
エクリン汗腺から出る汗は無臭でサラサラしていますが、アポクリン汗腺から出る汗は、中性脂肪や脂肪酸、尿素、アンモニアなどの成分が混じっており、皮膚表面の常在菌などと接触することで独特なニオイを生じます。臭いのもとになる物質は、酢酸や蟻酸などの不飽和脂肪酸の他、アンモニアやメチルアミン、トリメチルアミンなどです。

ミラドライによる
すそわきが治療

ミラドライは、手術を伴わなずにマイクロ波を照射することで気になるニオイ（わきが・すそわきが）や汗の量（多汗症）を改善することができる医療機器です。ミラドライを照射することでアポクリン汗腺やエクリン汗腺が熱破壊されて、ニオイや汗といった症状が改善します。

※ミラドライはもともとわきが治療や多汗症治療で使用されている医療機器ですが、前述した通り、わきが・すそわきが・ちちがはいずれも同じメカニズムで生じるニオイ（＝アポクリン汗腺が皮膚の常在菌によって分解されることで生じるニオイ）のため、わきが同様に、すそわきが・ちちがなどの改善にも効果を発揮します。

外陰部の他、肛門や
Vラインのニオイも
施術可能です

ミラドライ治療は、すそわきが（デリケートゾーンのニオイ）だけではなく、肛門（Oライン）やVライン（下着で隠れる恥骨の間の部分）のニオイも改善することが可能です。その理由は、肛門やVラインに生じる独特なニオイにも外陰部のニオイ（（すそわきが）同様にアポクリン汗腺が関係しているためです。
当院ではすそわきがの他、肛門（Oライン）・Vライン、さらに乳輪付近（ちちが・胸の谷間など）においてもミラドライ治療も行っています。

1度の施術でほぼ改善します

ミラドライは一度の施術で照射部位にある汗腺の70～80％程度を破壊することができるため、多くの場合は一度の施術でも効果を実感できることがほとんどです。
ただし逆に言えば、1回の施術では20～30％程度の汗腺がその後も残るため、人によっては「まだニオイが気になる」と思われる方もおられるかもしれません。当院で施術を行っている肌感覚としては8割以上の方が一度の施術で効果に満足されておりますが、ニオイに対する感覚には個人差が大きくあるため、一度の施術でご納得いただけなかった場合には2回目の施術を行うことも勿論可能です。

施術の特長

手術不要・長期的に効果が持続

ミラドライによるすそわきが治療は、手術を行うことなく気になるデリケートゾーンのニオイ（すそわきが）を改善することが可能です。ニオイや汗の元となる汗腺（アポクリン汗腺・エクリン汗腺）をマイクロ波によって熱破壊するため、再発する可能性も低い点が特徴です。

傷跡などのダウンタイムが少ない

手術を伴わないミラドライは、術後のアフターケアやダウンタイムが短い点も特徴です。施術では皮膚を冷却しながら照射を行うため、痛みなども軽減することができます。術後1週間程度は多少の赤みや腫れが生じることもありますが、日常生活には支障はほぼありません。ただし感染などを防ぐために性交渉は2週間ほどは避けるようにしてください。

一度の施術で症状はほぼ改善

ミラドライによるすそわきが治療では、一度の照射で70～80％程度の汗腺を破壊することができます。そのため1回の施術で結果にご満足いただけるケースがほとんどです。もし、「もっとしっかりとニオイや汗の量を軽減したい」という際には、1回目の施術から3か月程度空けていただくことで、2回目の施術を行うことももちろん可能です。

施術の流れ

1. マーキング：照射部位にマーキングを行います。
   当院ではより効果を確実に出すために通常よりも広範囲にマーキングを行っています。
2. 局所麻酔：麻酔の痛みが不安な方には事前にクリーム麻酔の使用も可能です。
   （クリーム麻酔は別途費用が掛かります）
3. 照射：マーキング位置にミラドライを照射していきます。
   照射時は脇の皮膚を軽く吸引・冷却しながら行います。
4. 冷却：照射後は15分ほど冷却を行い終了です。

施術情報

• 所要時間
  1時間半程度（照射は片側20～30分程度）
• ダウンタイム
  １週間程度（赤み・腫れが生じます）
• 手術時の痛み
  局所麻酔注射時のわずかな痛み
• 手術後の通院
  1回または2回
• 麻酔
  局所麻酔（注射）
• 持続性
  半永久
• シャワー・入浴
  当日から可能ですが、照射部位に熱がこもらないよう、2，3日程度はぬるめのシャワーなどで済ませることをお勧めします。

料金

乳輪周り

それ以外の部位

デリケートゾーン・乳輪周り（男性）

治療における注意点

• ミラドライは照射後、一時的に赤み、腫れ、痛み、むくみ、しこりなどが生じることがあります。いずれも1週間程度で自然と改善します。（逆に術後に腫れやむくみが生じなかった際には、汗腺が破壊されていない可能性が高いです）
• ミラドライ照射後1か月程度経過した際に、わきのツッパリ感やしこりを感じることがあります。一時的なものですので自然に改善します。
• 施術後1か月程度は、医療脱毛はお避け下さい。
• 激しい運動やサウナなどの熱がこもる行為は、術後2週間程度はお控えください。

ミラドライ治療による失敗・後悔・再発について詳細はこちら

治療が出来ない方

• 妊娠中、授乳中の方
• 心臓ペースメーカーなどの電子機器を装着している方
• 腋窩付近に金属製のインプラントが埋め込まれている方や刺青のある方
• 腋窩に悪性腫瘍や皮膚悪性腫瘍がある方