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先天性眼瞼下垂も腱膜前転術で対応可能

2017年05月01日(月) | カテゴリ:美容外科, 二重術・目元

眼瞼下垂の治療は、一般に加齢によるもの(老人性眼瞼下垂)のほうが
生まれつきのもの(先天性眼瞼下垂)より、治療は比較的容易なことが多いです。

特に年配の方で、若い頃の写真を外来に持って来て頂き目の開き(開瞼力)を確認して
十分に目を開く力が若い頃にはあったにもかかわらず、年齢やハードコンタクトの長期連用により
挙筋腱膜が伸びて眼瞼下垂となってしまったケースでは手術により容易に目を開ける力は回復します。

しかし、生まれつきの下垂については腱膜が伸びておらず挙筋がそもそも弱いという原因があるため、
腱膜前転術で腱膜を縫い縮めることでこれを補おうとすると、腱膜の短縮量によっては、
目が閉じなくなる(閉瞼不全)となる可能性があります。

加齢が原因で腱膜が伸びてしまっている訳ではないので、
腱膜の伸び縮みのあそび(余裕)の幅が少ないためです。

すると目の表面が乾いて、ドライアイとなりそれが進行すると角膜潰瘍へと進行する
可能性もあるため、前転量(腱膜を縫い縮める距離)にもおのずと限界が生じます。

そのため先天性眼瞼下垂の腱膜前転術においては、閉瞼が可能でかつ開瞼力が改善する
ぎりぎりの前転量を絶妙に調整することがこの手術のポイントだと考えています。

要は、さじ加減が、難しい手術と言うことです。

加齢性の眼瞼下垂に比べるとこの点が、慣れていないと結構難しいです。

それゆえに、開瞼力の改善については加齢性の下垂手術に比べてある程度の妥協が必要になります。
目ヂカラをつけることも大切ですが、目を閉じた時に極端に白目が露出していないことも
条件となってくるわけです。

先天性の眼瞼下垂における重症の手術では大腿筋膜移植、側頭筋膜移植なども方法もありますが、
目を開いた時の感じがどうにも不自然になりがちであったり、左右差を調整するのが難しいため
私はあまりやりません。

患者さんからどうしてもとリクエストがあった場合には対応しますが
基本的には腱膜移植に頼らずとも、腱膜前転術である程度までは治療可能と考えています。

しかし、「ある程度まで」と言ったのは、既に上に述べたような問題点があるため
完全に理想通りの100%の改善が得られるわけではないという意味です。

実際例を見てみましょう。

下は、生まれつき右の目を開ける力が弱く、著しい左右差が認められる30歳の女性の目です。

右目のMRD(margin reflex distance)、つまり瞳孔中心から上瞼瞼縁までの距離が
0mmと重症の部類に入る先天性の眼瞼下垂です。

このような重症例では腱膜移植が必要という考えもあろうかと思いますが、
私はまずはいったん腱膜前転術を行います。
下は、3ヶ月目の状態です。

図2 いまだに、右の目の開きは左には及びませんが明らかに左右差が縮まり対称性が増したと言えます。

これ以上開瞼力をつけることも出来たのですが、手術中に閉瞼不全が見られたため
前転量(短縮距離)を減らし、このような目の開きであえて妥協しました。

全く完全な結果とは言えないのですが、この程度の左右差なら眼瞼下垂症ではない人でも
よく見られるレベルの左右差です。患者さんも結果には大変ご満足頂きました。

このように、先天性の眼瞼下垂症は仮に重度であったとしても
必ずしも腱膜移植に頼らずとも腱膜前転術単独である程度までは、
対処可能であることがお分かり頂けたかと思います。

ただ、写真をよく見ると右の眉毛下垂が術前に顕著であり、術後にも見られることから
眉毛の上の皮膚を切開して眉毛の位置を上方にずらす手術「眉毛リフト」を右側に加えることで
さらに目の開き具合を改善することが出来るかもしれません。

現在、右の二重幅の拡大を含めてさらに左右差を改善出来る治療法を患者さんと相談中です。
その際にはまた当ブログでご報告したいと思います。
眼瞼下垂治療の詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:眼瞼下垂治療  費用:200,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:閉瞼不全、腫れ、内出血、皮膚の傷跡、後戻り、左右差など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ