下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)
受け口(下の前歯部が前方に出てしゃくれている)の状態を、
部分的な骨切り術によって下あごを移動させて
改善する施術です
※現在、当該施術は行っておりません。
下顎(かがく)前歯部歯槽骨切り術(下顎分節骨切り術)は、一般的に「受け口」と言われる下顎前歯部がしゃくれている状態(下顎前突症・反対咬合)を改善する手術で比較的軽度である歯槽骨性の下顎前突症に適応されるセットバック整形です。
下顎とあわせておとがい(下あご先端部の骨)の突出感も気になる場合は、おとがい形成術との併用手術も可能です。
また本施術(下顎前歯部歯槽骨切り術)と同じ目的の施術として下顎枝矢状分割術(SSRO)もありますが、こちらは重度の下顎前突症が適応となります。
いずれもCT検査などで骨格の状態を精確に検査した上で適応となる手術を見極める必要があります。
こんなお悩みの方に
- 下の前歯が上の前歯よりも飛び出ている(受け口)
- 下の歯が前に出ていてものをうまく噛めない
- 下の歯が前に出ていて口が閉じない
- 下の歯が前に出ているため正しい発音が出来ない
同時に行うことが多い輪郭形成術
セットバック整形の種類
前歯部歯槽骨切り術(顎分節骨切り術)は一般的に「セットバック整形」と呼ばれる口元(上下顎)の骨切り術ですが、セットバック整形には「上顎のみ」「下顎のみ」「上下顎両方」の骨切りを行う3つの種類があり、それぞれ口元や顎の骨の状態によって適応が異なります。
- 上顎セットバック整形 :出っ歯(上顎前突症)
- 下顎セットバック整形 :受け口(下顎前突症・反対咬合)
- 上下顎セットバック整形:口ゴボ(上下顎前突・両顎前突症)
下顎のみ骨切りを行う下顎セットバック整形(下顎前歯部歯槽骨切り術・下顎分節骨り切術)は、受け口の改善に適した輪郭形成術となります。
上下顎のセットバック整形(口ゴボ改善)の詳細はこちら 上顎のセットバック整形(出っ歯の改善)の詳細はこちら下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)の詳細
下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎分節骨切り術)は、通常は下顎の第4歯(第1小臼歯)もしくは第5歯(第2小臼歯)を抜歯して歯槽骨部を切除することでスペースを作り、さらに下顎前歯部分の歯槽骨部を水平骨切りして分節し、後方もしくは垂直方向に移動(セットバック)することで、顎の形状に変化を出します。
当院で行う下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎分節骨切り術)は、術後は当日もしくは翌日にお帰りいただける上に、術後の固定(フェイスバンテージを使用)は3日程度となります。
術前検査について
頭部3D CT検査、石膏模型作成、頭部X線検査、パノラマ撮影、胸部X線検査、心電図、各種血液検査
※下顎左右第4歯(第1小臼歯)または第5歯(第2小臼歯)を模型上で抜去した歯列モデルを作製します。
術後の経過について
- 術後3日間はバンテージで圧迫固定を行い腫れを抑制します。
- 術後は口腔内の清潔を維持するためにうがいを行ってください。
- 歯磨きの際には施術部位に強く当たらないよう気を付けてください。
- 食事は翌日から可能ですが、術後1週間ほどは流動食などの柔らかいものを食べるようにしてください。それ以降は通常の食事に戻っていただいて構いません。
施術の特長
- 術後のイメージを、術前に3D画像で確認することができます
- 当院で導入している3D画像シミュレーションソフト「ベクトラ」は、患者様のお写真をもとに術後の仕上がりイメージを3Dの立体画像によって確認することができるシステムです。より患者様の希望に近い形で手術を行うことができる他、医師の口頭での説明や手書きのイラストなどによる術後イメージだけではなく、ご自身の写真をもとに立体的な術後状態を確認することができるため、ミスコミュニケーションなどを事前に防ぐことができます。当院では各種骨切り術の他、鼻の整形や輪郭形成、豊胸術などでもベクトラを使用しています。
- 形成外科歴30年超の院長が全ての手術を監修
- レーザーや注入術などによる美容医療と異なり、骨切り術は一度行うと、修正や元に戻すといった作業が難しい部類の手術の一つです。形成外科の中でも輪郭形成術に関する知識が必要であることはもちろん、骨切り術の手技に医師が慣れているかといった経験則も重要なポイントになります。当院では大手美容外科等で技術研鑽を行ってきた形成外科歴30年超の院長がすべての施術を監修しています。
- 脂肪吸引・注入術などを組み合わせたトータル小顔形成が可能
- 美容外科・形成外科を標榜している当院では、輪郭整形術にとどまらず、目元、鼻、額などお顔の様々な部位における美容外科手術や脂肪吸引、脂肪注入、痩身注射、マシン治療など幅広い施術を行っています。患者様のお顔の状態によっては、輪郭整形術による骨格へのアプローチだけではなく、様々な美容医療を組み合わせることで更にイメージに近い美しいラインに仕上げることも可能です。
このように、骨格・脂肪・筋肉と全方位にわたってトータルで輪郭整形・小顔整形を行うことができる点が当院の最大の強みです。(他院で輪郭形成術をされた際の修正術も多数行っておりますので、修正術についてもお気軽にご相談ください)
効果目的
- 下顎前歯部の突出(受け口)を改善する
症例写真
おとがい形成+下顎セットバック(受け口・顎の長さ改善)
ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:下顎セットバック(下顎前歯部歯槽骨切り術)、オトガイ形成術 費用:1,430,000円(モニター価格:1,320,000円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、知覚麻痺、骨壊死、骨髄炎、感染、左右非対称、顎下のたるみなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
下セットバック・オトガイ形成(あごの長さ・受け口の改善)
ドクターによる症例解説
術前
あごの長さと受け口(反対咬合/はんたいこうごう)を主訴にご来院された男性の症例です。ご本人との術前の打ち合わせにより「男性らしさ」を感じられるようなデザインにて手術計画を立てています。
術後
下顎前歯部歯槽骨切り術によって4番目の歯を抜歯してセットバック(歯槽骨を後方に移動)を行い、またあご先は水平骨切り術によって前方に移動しています。あご先や唇のラインが術前よりも自然なラインになっているかと思います。
症例に関する情報
治療名:下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)・おとがい骨切り術(おとがい短縮術) 費用:下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)1回 770,000円(モニター価格715,000円)、おとがい骨切り術(おとがい短縮術)1回 660,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、知覚麻痺、骨壊死、骨髄炎、感染、左右非対称、顎下のたるみなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
料金
※現在、当該施術は行っておりません。
下顎前歯部歯槽骨切り術 (下顎セットバック整形) |
770,000円 |
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モニター価格 715,000円 |
※複数の骨切り術を組み合わせる施術の場合、モニター価格の適用はいずれか1つのみとなります。
※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間2.5時間
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ダウンタイム腫れと内出血がひくまで約1ヶ月程度(個人差あり)。
前歯部歯槽骨切り術(セットバック整形)のダウンタイム・副作用・リスクについてはこちら -
施術の痛み麻酔を行う際の注射の痛み
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通院抜糸時、術後の検診。
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麻酔全身麻酔
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持続性半永久的
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洗顔翌日から可能。手術部位は濡れないようにしてください。
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シャワー・入浴翌日より体のシャワーは可能。洗髪も手術部位が濡れない範囲で可能
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メイク翌日から可能。手術部位は避けるようにしてください。
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リスク・副作用術後に腫れ、内出血、痛み、痺れが生じることがあります。
また術後しばらくの間、口腔内の感覚が鈍くなることがあります。
通常は1か月程度で次第に改善します。
また歯の位置が変わることによって、一次的に舌が歯列に当たる・活舌が悪くなるといったことがありますが、これらも時間の経過とともに改善します。 -
合併症ごくまれに手術部の感染から骨膜炎、知覚異常、組織壊死などの合併症が生じることがあります。
よくあるご質問
- 下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)の腫れはどの程度ですか?
- 下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)では、術後約1か月ほど目立つ腫れや内出血が生じます。その後、軽い腫れが無くなるまでには3か月~半年程度掛かります。セットバック整形による術後の腫れは、術中の麻酔量と出血の程度によっても異なります。術中の出血量によっては、術後1週間ほどまぶたに大きな腫れが生じるといったケースもあります。
- 下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)の術後の過ごし方について教えてください。
- 下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)を行った後は、痛み止めの抗生剤を1週間ほど服用していただきます。洗顔、メイクなどは翌日以降から可能ですが、手術部位は避けるようにしてください。シャワーは翌日から、入浴は1週間後から可能です。
- 下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)後の注意点について教えてください。
- 下顎前歯部歯槽骨切り術(下顎セットバック整形)を行った部分は、術後3~6か月程度かけて少しずつ組織が癒着し固くなっていきます。そのため術後は、極端に硬い食べ物を食べたり、歯を食いしばるような激しいスポーツなど、骨切りを行った部位に負担がかかることはできるだけ避けるようにしてください。
- 下顎セットバック整形と下顎枝矢状分割術(SSRO)違いを教えてください。
- 下顎の骨切り術には、下顎セットバック整形(下顎前歯部歯槽骨切り術)と下顎枝矢状分割術(SSRO)の2種類がありますが、それぞれ適応が異なります。いずれも「受け口を改善する」(下顎前突症・反対咬合)という目的は同じですが、下顎枝矢状分割術(SSRO)はより重度の受け口の際に適応となります。どちらの手術が適しているかはCT検査などで骨格の状態を精確に検査した上で適応となる手術を見極める必要があります。
術前
受け口(反対咬合)とアゴの長さが気になるとご相談に来られた28歳男性です。カウンセリングと各種検査の結果から、受け口(反対咬合)は下顎セットバック(下顎前歯部歯槽骨切り術)で、またアゴの長さについてはオトガイ形成術(オトガイ短縮)で改善させることとしました。
術後
正面の写真をはじめとして、特徴的だったアゴの長さが改善されているのがお分かりいただけますでしょうか。また、下唇が内側に入ったことによって正常な上下の口唇の関係に改善され、Eライン(横から見た際の鼻先・口先・アゴ先のライン)が一直線に形成されております。(術後横顔の斜め線ご参照)
口腔内の写真で術前後を比べてみても、反対咬合が正常咬合へと変化していることがハッキリと分かります。口腔外科分野における顎矯正手術は、審美的変化(顔貌)だけではなく、機能面(咬み合わせ)においても改善できているかどうかがポイントになると言ってもよいでしょう。